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プロゴルファー

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伊藤園レディスゴルフトーナメント、初日観戦してきました!

今年の女子プロゴルフツアーも、いよいよ大詰めを迎えて、高額賞金の試合が続いています。

また、賞金シードを巡る戦いも佳境を迎えていて、胃が痛くなる状態になっている選手も少なくないと思います。

このような中で、今回は伊藤園レディスゴルフトーナメントを特別優待で、初日に観戦して来ましたので、その模様をお伝えします!

伊藤園レディスゴルフトーナメントとは?

「伊藤園レディスゴルフトーナメント」は、35回目を迎える伝統のある大会です。今年も賞金総額1億円、優勝賞金1800万円というビッグトーナメントです。

シーズン終盤のシード権争いに大きく影響するトーナメントです。

選手は目の色が変わり、また、一方で賞金女王争いが熾烈で、優勝・上位を目指した戦いが繰り広げられます。

伊藤園レディスゴルフトーナメントは、1985年に静岡県のリバー富士カントリークラブで始まり、1994年の第10回大会からグレートアイランド倶楽部に舞台を移しています。

また、第19回大会からは、ボランティア自らが大会運営に参画する「伊藤園グリーンクラブ」が結成されて、様々なチャリティー活動にも力を入れています。

※画像は伊藤園レディスゴルフトーナメント公式サイトから引用

昨年のトーナメントは、黄アルムが優勝しました!

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2018年の第34回大会は、黄アルムが13アンダーで、逆転優勝をしました。

1打差の2位にはアンソンジュ、永井花奈が入りました。単独首位でスタートした松田鈴英は、最終日に3オーバーとスコアを落とし、8アンダーの10位タイに終わりました。

途中16番のバーディーで混戦を抜け出した黄アルムが、「どこが良かったと言われても、すごいところがわからない。ただ、平常心を保つことができたことだと思います」と語り、「今日は長い一日」と深いため息を漏らしていました。

これで、黄アルムは、シーズン3勝目を飾りました。

今回、初めてのグレートアイランドでしたが、素晴らしいコースに驚嘆!

戦いの舞台は、千葉県・房総半島のほぼ中ほどの長南町にあるグレートアイランド倶楽部です。

フロント3389ヤード、バック3352ヤード、全長6741ヤード・パー72で、長い距離と池が絡むホールが多い、難易度の高い難しいコースです。

昨年のトーナメントのホールサマリーを見ると、最も難しかったのは8番431ヤードのミドル(パー4)で、18番423ヤードのミドル、4番422ヤードのミドル、17番197ヤードのショート(パー3)と続きます。

8番は距離もありますが、グリーンのアンジュレーションがきつく難しくなっていて、バーディーは3日間で21個しかなく、ボギーが67個も出ていました。

18番は距離がある上に左手前に大きな池があり、このホールもバーディーか25個しかありませんでした。

今年は、どのホールの難易度が高くなるのかも見ものです。

※画像は伊藤園レディスゴルフトーナメント公式サイトから引用

クラブハウスの中も、これからの戦いが始まる緊張感が漂っていました!

予選ラウンドの1日目、朝7時過ぎに駐車場を出る無料送迎バスに乗りました。

この日のラウンドは、現在賞金女王争いをしている申ジエ、鈴木愛、渋野日向子が同じ組で回るという最高のお膳立てで、多くのゴルフファンが押しかけていました。

クラブハウスに着き、早速招待者受付でIDカードと記念品を受け取り、クラブハウスの中を眺めていると、選手達が続々と現れます。

いよいよ始まる、戦いがすでに始まっている感じでした!

朝のドライビングレンジでは、選手達が練習を始めました!

グレートアイランドのドライビングレンジは、斜面の中段に、天然芝の打席があります。

打ち下ろしの一面が、きれいな天然芝ではなく、崖の谷間にS字に切り開いた練習場という感じで、遠くの赤旗は250ヤードと表示されていました。とても遠く感じます。

所々に段差があり、大変おもしろい造りです。

1日目の組合せが「申ジエ、鈴木愛、渋野日向子」、その1組前に「大里桃子、テレサ・ルー」、さらに1組前に「勝みなみ、イ ボミ」がいて、これらの選手が一斉に並んでショットを打っていました!

しかし、和やかに挨拶をするプロがいる中で、まったく顔を合わせないような、ピンと張り詰めた空気が漂っていました!

練習グリーンにもたくさんの女子プロ達がいます!

練習グリーンでも、たくさんのプロがパットの練習をしていました。速いグリーンに対応するパットを、入念に練習していました。

練習グリーンの脇に、バンカーとアプローチの練習場が併設されていて、バンカーショットとアプローチも、練習をしていました。

しかし、このグリーンも速いために、スピンをかけて上げて止めるアプローチでも苦労していました。

そんな中で、写真下のように渋野日向子が、上げるアプローチの練習をしていました!

早速、早めにコースの下見を始めました!

早めに着いて、ドライビングレンジでショット練習を見る前に、10番ティー、18番フェアウェイ、グリーンなど確認しました。

フェアウェイは最高の状態に仕上がっています。ラフはそれほど長い感じではありませんでした。

バックナインの18番は、池越えのセカンドショットとなる、距離の長い難しいミドルホールで、「このホールでドラマが起こるか?」と想像できました。

優勝争いの中で、このホールのセカンドショットは、相当プレッシャーがかかるでしょう!

想定通り、最終日のピン位置は左の端でした!

早いスタートの女子プロをチェック! その後、ハイライトの「賞金女王争いの組」を観戦!

裏街道と言われる10番ホールティーで、早いスタートのプロ達を見ました。

ちょうど、「前田陽子、吉田弓美子、原江里菜」組がスタートして行きました。

いきなり、吉田弓美子がティーショットを左の斜面に引っかけて心配しましたが、その後は持ち直し、2アンダーでプレーを終えました。

この時間は、まだ観客も少なく、特に1番ティーからのスタートに興味をそそるプロが揃っていましたので、10番ティーは、やや閑散としていました。

その後、ドライヒングレンジを見た後、早いスタートのプロ達の9番ミドルと、18番ミドルの、いずれも第2打地点でセカンドショットを見ました!

そして、いよいよ9時20分に、1番ティーから「申ジエ、鈴木愛、渋野日向子」組の、ガチンコ女王争いの組がスタートしました。

スタートの1番、フロントナインの最終9番では、3人ともフェアウェイから、セカンドを打っていました。

フロントナインを終わって、やや伸び悩んでいた3選手でした。

昼食券が付いていて、昼食をいただきました!

クラブハウス2階のレストランで、昼食をいただきました。

昼食券がなければ、価格は2000円とのことでした。高い!

クラブハウスのレストランで食べることができるので、場所と雰囲気を考慮すれば、仕方ないと思いますが、2000円はやはり高いと感じました。

料理内容は、肉・サラダ・ポタージュスープ・ロールパン・ヨーグルト・飲み物のセットでした。

それぞれおいしかったのですが、ロールパンに何もつけるものがない? というのはどうでしょうか? 

さて、トーナメントの戦いは、初日はユン・チェヨンがトップに立ち、最終的には、鈴木愛が優勝しました!

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こうして観戦をした初日ですが、韓国のユン チェヨンが6アンダーでトップに立ち、1打差の2位には菊地絵理香ら4人、鈴木愛は2打差4アンダー、申ジエは3アンダー、渋野日向子は1アンダーでプレーを終えています。

なお、この大会を3度制覇しているイ ボミは2アンダーとますまずのスタートを切りました。

2日目は、申ジエと大江香織が10アンダーでトップに立ち、1打差で鈴木愛が追う展開で、注目の渋野日向子は3月以来となる予選落ちになりました。残念です!

そして、最終日は、鈴木愛が14アンダーで逆転優勝して、LPGAで2人目となる3週連続優勝という偉業を達成しました。また、年間7勝というのは、2016年のイ ボミ以来の快挙です。

最終日・最後の18番の池越えの2打目は、まさにスーパーショットでした!

今大会回2位に入った大山志保の活躍も、光っていましたね! 3日間ノーボギーは、本当に立派です!

こうして、話題の多かった今年の伊藤園レディスゴルフトーナメントは幕を閉じました。

来年はどんなドラマが待っているのでしょうか?