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ゴルフコース・練習場

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JTカップの舞台「東京よみうりカントリークラブ」前編<施設・コース①>"コース紹介・新シリーズ”第20回

女子に比べてやや人気が陰っているいる男子プロゴルフ界ですが、米国PGAツアーの日本開催がタイガー・ウッズの優勝で大きな盛り上がりとなり、今後のゴルフツアーも新たな魅力が期待できます。

さて、男子プロゴルフツアーの最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」が開催されるのが、今回ご紹介する「東京よみうりカントリークラブ」です。

毎年、テレビで観戦している方も多いと思います。最終ホールの超難関グリーンなど、見所が大変多いコースです。

今回は、トーナメント開催の2週間前に、トーナメントと同じベントグリーンをラウンドしましたので、早速ご紹介します。

東京よみうりカントリークラブの開場!

東京よみうりカントリークラブは、1964年(昭和39年)に開場しました。コース設計は、名匠井上誠一です。2017年より乗用カートでのラウンドになりました。

コースは、東京の多摩丘陵に位置して、神奈川県川崎市と境界を接する東京都稲城市にあります。

隣には、よみうりゴルフ倶楽部があり、付近には多摩カントリークラブ、米軍多摩ゴルフ場、桜ヶ丘カントリークラブなどがある東京都多摩地域のゴルフ銀座にあります。

これらのコースはいずれも丘陵地にありますので、ややアップダウンのきついコース設定となっています。

毎年トーナメントを開催しているコースだけあって、クラブハウスも立派!

麓(ふもと)から少し細い道を上がっていくと、立派な石門に「東京よみうりカントリークラブ」と表札がついています。

この先の誘導路を行くと、クラブハウスが見えてきます。

2階建てのクラブハウスは決して華美ではありませんが、入口の自動ドアを入ると、明るく開放的な空間で、ゲストを優しく迎えてくれます。

フロントは広さもあり、どこへ行けば良いのか、すぐに察しがつくような内部の造りです。

ゴルフ日本シリーズの歴史、一昨年と昨年の大会を振り返る!

現在は「JT」の冠が付いていますが、元々ゴルフ日本シリーズは、1963年に始まったトーナメントです。

1963年は大阪のよみうりカントリークラブと千葉の紫カントリークラブすみれコースで、翌年以降は、大阪のよみうりカントリークラブと東京よみうりカントリークラブで2日間ずつ開催されていました(1981年のみ東京での単独開催)。

1988年よりゴルフ日本シリーズ日立カップになり、1991年からは単一コースでの開催となり、当コースと読売ゴルフ・メンバーコースとで隔年ごとに開催されていましたが、1995年より当コースでの開催となっています。

そして、1998年からゴルフ日本シリーズJTカップという名前になりました。昨年が56回目の開催となった、歴史のある大会です。

まず、一昨年のゴルフ日本シリーズJTカップの最終日は、8アンダーで小平智、石川遼、ハン・ジュンゴンが並び、プレーオフで小平が優勝しました。

ホールサマリーで確認すると、最も難しかったホールは、10番ミドルホール(パー4)4.433、次いで18番ショートホール(パー3)3.333、11番ミドルホール4.233、4番ミドルホール4.200、9番ミドルホール4.167、15番ショートホール3.167と続きます。

一方、昨年は、石川遼とブラッド・ケネディが8アンダーで並び、3ホールに及ぶプレイオフを制して、石川が優勝しました。

昨年の大会もホールサマリーで確認すると、最も難しかったホールは、18番ショートホールで3.600、次いで4番ミドルホールが4.300、次いで10番ミドルホールが4.200と続きます。

18番ショートホールは、皆さんもテレビでご覧になっていておわかりだと思います が、距離が227ヤードと長いうえに、グリーンの傾斜がきつく、上からのパットは止まらず、横からのアプローチは切れ方が半端ではなく、とてもとても難しいグリーンです。

案の定、プロでもとても苦労するグリーンでした!

東京よみうりカントリークラブのコース概要!

多摩丘陵に配置されたコースで、アップダウンとブラインドホールがとても多いコースです。

一部のショートホールとミドルホールを除いて、平坦なホールはほとんどなく、グリーンのピンを確認することはほとんどできません。

また、アップダウンがきついので、ヤーデージ以上に距離があるホールも少なくありません。

また、2グリーンのコースで、ベントグリーンと高麗グリーンで、距離も違っているので、当然攻め方も違ってきます。

ゴルフ日本シリーズJTカップでは、ベントグリーンを使用して、開催されます。

今回は、ベントグリーンで距離を紹介しますが、アウトコースは、バックティーで3466ヤード、レギュラーティーで3191ヤード、インコースは、バックティーで3558ヤード、レギュラーティーで3336ヤードで、インコースのほうが、距離が長くなります。

トータルはバックティーで7024ヤード、レギュラーティーで6527ヤードと、距離が長いコースです。

実際、非常に長いと感じるコースでした!

アウトコースの特徴とは!

アウトコースでは、ショートホールと1番のミドルホールを除いて、ティーグラウンドからグリーンを確認することはできません。

打ち上げやドッグレッグで、グリーンが見えないホールロケーションとなっています。

特に、打ち下ろしでほぼ90度になる、極端なドッグレッグもあり、ティーショットに気を使うホールもあります。

やはり丘陵コースに造成されたコースですので、少しトリッキーな造りは仕方ないと思いました。

アウトコースは、レギュラーティーで3191ヤードですが、コースのアップダウンを考えると、決して短くはありません!

プロが苦しんだアウトのホール!

一昨年、昨年のJTカップで、アウトコースでプロが苦しんだホールをご紹介します。

アマチュアにとっても難しいホールですが、トーナメント設定では、レギュラーティーとは距離も違い、さらに、通常のロングホール(パー5)が、ミドルホールの設定になるなど、一層難しいセッティングになっています。

アウトコースで最も難しかったホールは、一昨年も昨年も同様で、4番ミドルホールでした。

このホールは、通常はロングホールですが、トーナメントではミドルホールのセッティングとなっています。ロングホールの時は、バックティーで518ヤードですが、トーナメントでは514ヤードでミドルホールになっています。

ティーショットはやや打ち上げですが、その先は下っていて、プロなら514ヤードでも距離的にはそれ程苦にはならないでしょう。

ただし、グリーンの左手前に大きな木があるので、2打目は難しいでしょう。グリーンも奥行きはありますが、上につけると大変です。

次に難しかったホールは、一昨年・昨年ともに9番ミドルホールでした(2019年は2番ショートホールと並んで難易度2位タイ)。

距離は448ヤード(レギュラーティーは421ヤード)ですが、ティーショットはやや打ち上げ、左ドッグレッグしていきます。

このホールはグリーンが難しいホールです。受けがきつく、場所によってはパットが戻って来てしまうところがあります。

アマチュアにはこのホールは難しいホール!

8番のショートホールは、レギュラーティーでは、171ヤードで比較的長いホールです。

JTカップでは197ヤードで、難易度は13番目の2.967とやさしいホールですが、アマチュアにとってはとても難しいホールです。

名匠井上誠一的な意地悪さが、随所に隠されています。

グリーン右手前には深いバンカーがあり、左側に花道がありますが、花道の傾斜が強いために、手前に転がり落ちます。

さらに、グリーンの中央の手前半分が、バンカーに急傾斜しているために、乗っても転がり落ちる可能性があります。この傾斜はティーグラウンドからは見えません!

また、奥にはバンカーがあり、下り斜面へのバンカーショットになります。グリーンの奥からのパットは止まらずに、バンカーの淵まで転がり落ちていました!

初めてプレーする方は要注意のホールです。キャディーさんがこの注意を言ってくれますが、プレーしないとわからないかもしれません。