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ゴルフコース・練習場

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「コース管理に自信!」を誇る名門・埼玉県「嵐山カントリークラブ」前編〈施設・コース1〉“コース紹介・新シリーズ”第16回

関東のゴルフ好きなら、必ず耳にするコース名の一つに「嵐山(らんざん)カントリークラブ」があります。

このコースについては、お話しなければならないことがたくさんあります。まさに、主張する名門コースとして、他の名門コースとは趣きを異にしていますので、ご紹介したい内容が、盛りだくさんなのです。

ご紹介したい内容が多いのですが、2回に詰め込んで、コースの素晴らしさをご紹介していきます!

今回は、その前半の1回目で、歴史・施設・アウトコースをご紹介します!

まず、コースの歴史からスタートしましょう!

開場は、1962年(昭和37年)です。

コースの所在地は、埼玉県比企郡嵐山町です。関越自動車道の東松山ICから約10分の位置にあります。

「クラブ設立の心は、みんなでゴルフを楽しもう」という理念で、ローハンディキャップ保持者のアマチュアが創立役員として、名を連ねていました。

以来、50年間この創立当時の理念を、大切に守って運営されてきました。

嵐山CCの歴史は、創立時から現代まで、普遍の信念によって保持、継続されています。

コース設計は小寺酉二(こでらゆうじ)で、米国留学中に赤星六郎にゴルフの指導を受け、戦後はJGAの重鎮として、国際競技、ルールなどにおいて、国際化に貢献しました。

設計家としては、相模原ゴルフクラブ、軽井沢ゴルフ倶楽部、狭山ゴルフ・クラブなどを手がけました。

嵐山CCでは、1984年日本オープン、2006年に日本シニアオープンが開催されたほか、2018年の日本女子アマチュアをはじめ、毎年アマチュア競技が多数開催されています。

まず「コース管理に自信!」というコース管理について

嵐山CCの大きな魅力は、グリーンのコンディションにあります。コース管理のスタッフが、日々グリーンのコンディションを、年間を通して最高の状態を維持するのに心血を注いでいます。

そして、ボールがグリーンの傾斜に従ってあるべきカーブを描いて、カップに吸い込まれるという理想を実現するために、芝目を極力なくすことを目指しています。

作業効率ではなく、芝目をなくすために、いろいろな方向から、芝を刈るようにしています。これらの努力で、芝目は以前ほどではなくなっている……という声も挙がっています。

また、フェアウェイは、色の濃いところと、薄いところが出るような刈り方をせずに、フェアにするために、芝目がつかないように注意して、作業をしています。

さらに、嵐山CCでは、刈られた芝を捨てるのではなく、土壌に還元しているというのです。

刈られた芝を後からブロアーで飛ばして、芝目の間に散らばらしていきます。

こうすることで、芝の葉と葉の間に、刈られた芝が差し込まれ、時間の経過とともに、堆肥となって栄養になり、芝目の下の土壌が密度をまして「詰まる」「締まる」という芝を作り上げるというのです。

嵐山、コース概要!

嵐山CCで見られる、左右の傾斜と前後のうねりという、アンジュレーションや小さなマウンドを持つフェアウェイは、小寺酉二の設計思想の面目躍如と言われるにふさわしい仕上がりになっています。

アウトコースは、比較的穏やかなコースが続きますが、インコースはダイナミックな地形が続き、プレーヤーに覚悟と技術、そして戦略を求めてきます。

地形を生かした各ホールには明快な個性があり、グリーン周りの仕上げにも、設計者の細かい意図が感じられます。

技術と戦略、ゴルフの真髄が表現されたこのコースには、ゴルファーを長年にわたって飽きさせない高度な魅力が隠されているように感じます!

嵐山CCは日本ならではの「ゴルフの歴史」の中で培われた2グリーンを楽しめます。

各ホールの左右に位置するグリーンは、距離も異なると同時に、性格も違った造りで、新たな戦略が求められます。

独特の地形も嵐山CCのコースの魅力となっていて、各ホールには個性のある自然のウェーブがあり、ゴルファーに複雑で細かな技術を毎回要求すると同時に、ゴルフの深さと面白さを教えてくれます。

なお、Aグリーンはアウト3318ヤード、イン3446ヤード、トータル6764ヤードです。一方、Bグリーンはアウト3421ヤード、イン3390ヤード、トータル6811ヤードとなっています。

今回は、Bグリーンでラウンドをしましたので、そのコースをご紹介します。

嵐山CC、アウトコースの特長!

アウトコースは比較的フラットです。

まずは、距離よりも正確性を求めるのがスタートホールです。

次に、ショートホール(パー3)では球筋のコントロール、さらにミドルホール(パー4)では多少ではなく相当の飛距離、セカンドでは高さとスピン量を求められます。

各ホールでは、ゴルファーにさまざまな難度の技術とマネージメントが要求されます。

グリーンのアンジュレーションはそれほど大きくありませんが、微妙な曲がりをするので、メンバーでもその読みはとても難しいようです。

コースは、全体的にはきついアップダウンはありませんが、ティーショットがやや打ち上げや、2打目から緩やかに上っていくホールなどが多く、2打目以降の距離が残るホールが多いように感じます。

さらに、まっすぐではなく、ゆるやかな左右のドックレッグもあり、ティーショットの方向性も問われます。

無理をせずに、ティーショットを確実にフェアウェイに置きながら、グリーン手前の花道を狙って、寄せワン狙いで攻めていきましょう!

コースを堪能して、その難しさを実感!

スコアカードを見ると、距離はレギュラーティーで3265ヤードと、極端に長いコースだという印象はありません。

しかし、ヤーデージ以上に、2打目の距離が残ります。

ティーグランドから、ゆるい上りだったり、グリーンは砲台で手前から結果オーライのオンは、ほとんど見込めません。

さらに、花道が狭いために、正確なショット以外に、寄せワンも厳しい造りです。

ここでご紹介する5番ロングホール(パー5)は、504ヤードながらハンディキャップ(HD)1のホールです。190ヤード付近のコーナーに、3本の大木とバンカーがあります。

ティーショットの正確性、2打目の方向性、3打目の距離感とそれぞれのショット力がポイントとなります。簡単にパーを取らせてくれない難しいホールが続きます!

簡単にパーを取らせてくれるホールは、ほとんどありません。我慢をしながら、しのいでパーチャンスを待つという心構えが必要になります。