樋口久子の神コメント!AIG全英オープン中継に見るレジェンドの凄み!

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樋口久子の神コメント!AIG全英オープン中継に見るレジェンドの凄み!

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だいぶ落ち着いてきましたが、まだまだ続くシブコフィーバー!

2019年AIG全英女子オープンで渋野日向子選手が、42年ぶりとなる日本人メジャー大会制覇を果たしました。

最終日、最終組というだけで筆者を含めた視聴者はお腹いっぱいだったはずです。

「樋口久子さん以来、42年ぶりのメジャー制覇なるか!」

と、期待はしているものの、心の中は、

「デビューしたばかりの20歳の女の子なんだから、ここまでやれば(優勝できなくても)十分だよ」

という雰囲気が漂っていました。

実際、テレビ中継でも、まだ試合が終わっていないにも関わらず、

「あの4パットがなければ……」

「今日のサラスはこの距離のパットなら、外す気がしない」

など、渋野選手が負けた時の伏線を張り始めていました。

実は筆者も、もちろん渋野選手を応援はしていましたが、優勝は難しいだろうとネガティブな気持ちでテレビの前で観戦をしていました。

ところが、そんな凡人のネガティブメンタルとはまったく真逆のことを元祖日本人メジャー覇者樋口久子は考えていました。

そんな、レジェンドの神コメントをご紹介いたします!

「ダブルボギーもゴルフのうち。早いうちにきたのが良かった」

「ダブルボギーもゴルフのうち。早いうちにきたのが良かった」

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最終日、最終組でスタートした直後の3番ホールで、まさかのダブルボギー!

あの4パットは、今思い出しても本当に痛かった!

最終日の序盤ということもあり、観戦中は筆者自身も気がつくと、

「あのダブルボギーがなければなぁ」

と、一人ボヤいていました。

しかし! 日本人初代にして唯一のメジャー覇者だった樋口久子の考え方はまったく逆でした。

「ダブルボギーもゴルフのうち。早いうちに(ダブルボギーが)きたのが良かった」

早めにダブルボギーがきたことで落ち着くきっかけになり、修正する時間も十分にあったと、まさに王者ならではの冷静な分析をしていました。

「このくらいのほうが強く打てる!」

「このくらいのほうが強く打てる!」

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最終日も大詰めとなる15番ホールのパー5。

トップと1打差で迎えたこのホールでは、なんとしてもバーディーが欲しいところ。

ところが、レイアップの後の第3打を寄せ切れず3メートルあまりのパットを残してしまいました。

この時実況や解説者は、

「いやー、もう少し寄せたかったですね!」

と、「こりゃ、入らんな!」と言わんばかりの弱気な発言。実は筆者もこの時、まったく同じことを思っておりました。

ところが、レジェンド樋口久子は少しも動じることなく、

「このくらいの方が強く打てるから、かえっていいのよ」

と、強気の発言。

そして、レジェンドの想いが乗り移ったかのように渋野のパットは見事カップイン!

この時点でバーディーをもぎ取った渋野がトップと並びました!

「いままでのような精神状態で同じストロークができるかどうか」

「いままでのような精神状態で同じストロークができるかどうか」

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渋野が15番ホールでバーディーを取り、1位のサラスに並んだのもつかの間。

18番ホールでサラスの第2打がピン手前1.5メートルのベタピンにつけるスーパーショット!

「渋野としては、サラスのこのパットは入るものとして考えないといけませんね」

「それにしても、この状況でこのスーパーショットとは……」

この時渋野は17番のパー3をプレー中、しかもカラーから下りの長い距離のパットを残した状況で、3番ホールの4パットが頭をよぎる状況でした。

サラスがこのパットを沈めると、渋野はプレー中の17番ホールを含む残り2ホールを2バーディーで優勝、1バーディーでプレーオフという厳しい状況となります。

サラスの調子の良さから考えると、彼女があの距離のパットを外すなどとは想像もできませんでした。

「渋野もここまでか……」

と筆者があきらめかけた時、ここでも樋口久子の神コメントが炸裂しました!

「いままでのような精神状態で同じストロークができるかどうか」

そしてレジェンド樋口の予言(?)通り、この日ロングパットを次々と決めてトップに躍り出たサラスでしたが、最終ホールで上り1.5メートルのパットを決め切れず、渋野に逆転されメジャー初制覇を成し遂げることはできませんでした。

「入れたら勝てるという時のパットは難しいのよ」

レジェンドのコメントは重みが違います。

まとめ

まとめ

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2019年のAIG女子全英オープンは、デビュー1年目の渋野選手がまさかのメジャー初出場、初制覇で幕を閉じました。

樋口久子が「新人類」という表現で渋野の試合度胸に賛辞を贈っていましたが、樋口の神コメントを聞いていると、今回渋野が魅せてくれた大試合に勝つためのメンタルは、42年前の樋口自身のそれとほとんど同じだったのではないかと強く感じました。

希望的観測や安易な気休めなどではなく、あくまでも自身の経験値から繰り出される樋口のコメントは、あまりにも的確で魂のこもった素晴らしいものでした。

もちろん樋口の言葉を体現した渋野も本当に立派でした。

今後もレジェンド樋口久子の意思を受け継いだ渋野日向子、そして日本の女子ゴルフ界のますますの躍進に注目です!

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オニオンスライス

ゴルフ歴二十数年。 ラウンドよりも練習が好きな、ハンデ15のベテランゴルファー。 『観るゴルフ』の達人として、ゴルフの楽しみ方を広めていきます!

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