Gride

gettyimages/1054783272
getty

初心者

アビ

脳は「No」を理解できない!マイナスなイメージは実現しやすい!

今回は、スイングやコースマネジメント、ギアなどについてではなく、脳がゴルフに与える影響についてのお話です。

脳は「No」を理解できない

getty

人間の脳は、人間が考えている以上に良くできていて、いろいろな情報を瞬時に把握して、情報処理できるほど優れています。

しかしながら、脳には否定という概念がないという特徴があります。

「やるな」「するな」「してはいけない」といった言葉を理解できません。

ひとつ、実験をしてみます。

『ピンク色をイメージしないでください!』

もう一度言います。

『ピンク色をイメージしないでください!』

最後にもう一度言います。

『ピンク色をイメージしないでください!』



どうでしょうか?

イメージしないでと言われても、頭の中に、ピンク色がイメージされていませんか?

これからやることだけに集中しましょう

getty

ティーグラウンドに立つ前に、ホールのレイアウト図を見て、最初に確認することはOBゾーンやペナルティゾーン、そしてハザードの場所などだと思います。

キャディさんや、コースに詳しい同伴者がいた場合も、恐らくアドバイスとして、そのことをまず伝えることでしょう。

しかしながら、その情報を事前に頭に入れたとしても、実際にアドレスに入る時点では「やること」だけにフォーカスしてからショットに臨みましょう。

「右サイドはOB」という考えを持ったままアドレスに入ってしまうと、右サイドということだけが強調されてしまうので、結果として、ボールは右へ消える……という結果につながりかねません。

この場合、「狙いはフェアウェイ左サイド」という風に、やることだけにフォーカスしてからショットに臨みましょう。

脳は安心したがる

getty

脳のもうひとつの特徴として、事前の予測に対して、安心したがるという傾向があります。

「このホール、いつも左に引っ掛けちゃうんだよな」

「なんか、このライだと、ザックリしそうだな……」

「手前のバンカーに入れちゃいそう……」

「うわー、3パットしそうだな……」

事前にそんなことを思い浮かべてしまっていませんか?

脳は、そんな予測を叶えてあげようとします。

そして、「やっぱり予想通りになった」という結果を出して安心したがります。

例えば、今まで一度も100切りをしたことがない方が、前半を45で回ったとします。

後半は54で回れば、つまり前半よりも9打も多く打てる状況で、晴れて100切りという状況です。

にもかかわらず、後半崩れて……みたいな経験はありませんか?

これも、実は安心したがる脳の特徴そのものです。

何か壁を乗り越えようとしても、今まで通りな状態を作り上げてしまいます。

脳にとって最も快適な状況とは?

getty

脳にとって最も快適な状況は現状維持と言われています。

一般的に言われる5月病だったり、ダイエット後のリバウンドも、この現状維持メカニズムですべて説明できてしまいます。

自己ベスト更新、そして大台を突破するという状況は、「いつも通りの快適さ、ではない状態」を創り出してしまうことになるため、脳にとっては不快そのものです。

そのため、本人がいくら自己ベスト更新を強く願っていても、それが実現されないということになってしまいます。

脳は何かを意識をしてしまうと、それを叶えようとしますし、現状維持メカニズムに人間の想いは抗えません。

余計なこと(残り3ホールですべてボギーなら自己ベストだ、など)は意識から消し去り、その瞬間でやるべきことを淡々とやっていれば、100切りなんて簡単に達成できるはずです。

一度、その壁さえ超えてしまえば、そのメンタルブロックは崩れるので、以降は今までの苦労が嘘みたいに、なりますよ。