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ゴルフクラブ

ロマン派ゴルフ作家の篠原

新・貧打爆裂レポート『RS RED ドライバー』

今回の貧打爆裂レポートは、2019年4月19日発売のプロギア『RS RED ドライバー』です。

いつものようにコースに持ち込んで、打ち込んできました。

ルールギリギリで飛ばす『RS』シリーズの追加機種で、軽くしたことでやさしく飛ばせるドライバーは本当なのか?

動画も含めてレポートします。

追加機種はバージョンアップしてこそ意味がある!

プロギア『RS RED ドライバー』は、2018年に発売して好評を得ている『RS F』と『RS』の追加機種になります。

最大の特徴は、総重量を軽くして、楽に速く振り切れるドライバーになっているそうです。

『RS』の性能はそのまま、または、向上させて、ややとらえることでドロー系のボールが打ちやすくなっているというドライバーは、まず、見た目がカッコイイです。

ソールの凸凹は最小限で、シンプルです。ロゴの位置も機能とは関係ないですが良いです。

アドレスすると、ヘッドもシンプルで、ドローが出そうなフォルムです。それでいて、右にボールを打ち出したくなるのです。こういうチューニングは、さすが、プロギアです。

試打したスペックは、ロフト10.5度のSフレックスのシャフトです。

素振りをしてみると、心地良い軽さで、振りやすいです。

軽くして飛ばすという発想のドライバーはたくさんありますが、妙な違和感があることがあり、振りにくかったり、大きく曲がるボールが出やすかったりして、結局は飛ばないドライバーになってしまうことも少なくありません。

『RS RED ドライバー』には、一切の違和感を感じませんでした。

また、追加機種のドライバーも、映画や物語のパート2が初代に勝てないことがあるように、後発なのに進化ではなく退化してしまうことが過去にもありました。

素振りしてみて、その不安は期待に変わったのです。

1球目は、少しドローすることを想定してフェアウェイの右サイドを狙って打ちました。

打音は大きめ、キレのある高音で、飛びそうな良い音です。打ち応えは少し軟らかめで、弾きは良いのですが、フェースにボールがグッと一瞬だけ溜まる感じがしました。

ほぼストレートの高弾道。棒球っぽい弾道で、飛距離は225ヤード。ヘッドスピード40メートル/秒の僕としては、トップレベルの飛距離です。

2年前なら感動していたと思いますが、現在ではトップレベルの中の1本です。

高い直進性能をやさしく飛ばす原動力にせよ!

動画を見てください。

とにかく、振りやすさは天下一品です。思い通りに気持ち良く振れます。

打音も良くて、弾道も棒球の高弾道です。飛距離も出ます。

『RS RED ドライバー』は、それだけではないのです。

事前のメーカー説明資料では、ややとらえる動きをしてドローが打ちやすいということでしたが、ドロー気味のストレートボールが普通に打てば出ます。

大きくドローさせようとしても20ヤード程度、フェードもややフェードなら打てる感じでした。

まとめると、曲げにくいのです。真っすぐ飛ぼうとするのが『RS RED ドライバー』の特徴です。

ミスヒットの許容範囲も広さを実感できます。いわゆる芯を外したときのやさしさは、心強いです。

僕は近年の『RS』シリーズのドライバーには、微妙な不満を持っていました。

自分のヘッドスピードでは良さがわからないのかもしれない、と考えていたほどです。

だから、今回も、大きな期待をしていなかったですが、完全に裏切られました。

『RS RED ドライバー』は、引っかけを警戒するような無茶なチューニングはされていません。右に打ち出して、狙い通りに戻ってくるボールを打ちたくなるのです。そして、それが打てます。

ラウンドを通して使って、快感でした。

『RS RED ドライバー』はドローを打ちたいゴルファーに、無理なく打たせてくれるドライバーです。

ただし、余計なことはしません。飛ばしよりも、コントロール性を上げて、アベレージの飛距離を向上させたいと考えるようなゴルファーにオススメです。

また、軽いクラブが嫌いではないゴルファーにもオススメです。軽くしたことが飛距離に直結しているかは、コースでは比較ができませんが、振りやすさで、弾道が安定しているという実感はありました。

『RS RED ドライバー』は、ゴルフをシンプルにしてくれる可能性があるドライバーなのです。