新・貧打爆裂レポート『SUPERSOFT マグナ』

今回の貧打爆裂レポートは、2019年3月8日に発売されたキャロウェイ『SUPERSOFT マグナ』です。

いつものようにコースに持ち込んで、打ち込んできました。

約3％大きくすることでゴルフをやさしくするというボールです。動画も含めてレポートします。

SUPERSOFT の集大成になるボール

『SUPERSOFT マグナ』は、好評の『SUPERSOFT』シリーズのボールの追加機種になります。

3％大きくすることで、浮力が上がって高い球を打ちやすくする効果と、重心位置が高くなることでティーアップしたようなやさしさを体感できるというわかりやすいキーワードは、『SUPERSOFT マグナ』が最新のボールだと期待させます。

実は、20世紀の終わりに、スポルディングのトップフライトで『マグナ』という同じコンセプトのボールがありました。

知る人ぞ知るというボールで、大ヒットはしませんでした。僕はそのボールをショップで売っていましたし、コースで打ったこともありました。

『SUPERSOFT マグナ』を最初に見たときに、少し懐かしい気分になりました。

そして、良いものが必ず売れるわけではないというゴルフ用具業界の「あるある」が頭の中を過ぎったのです。

『SUPERSOFT マグナ』が大きいといっても、普通のボールと並べてもハッキリとわかるほどではありません。

3個入りの箱に入れて並べると、差が3倍になるので大きいことがわかります。

そんな少しの差で何が変わるのかと疑問を抱くゴルファーもいると思いますが、ボールは現代において科学の結晶で、1ミリの10分の1の違いでも、まったく違うものになるほど絶妙で精巧に製造されています。

肉眼で見える差が影響しないわけはないのです。

コースに持ち込んで、たっぷりと試打しました。

まず、最初にわかることは、『SUPERSOFT マグナ』は、『SUPERSOFT』の追加バージョンということと、良いものでなければキャロウェイが市場投入するわけはないということでした。

『SUPERSOFT』の良い所は当然そのまま引き継いでいます。

3％大きくなったということは、コアを含めて、内部構造で足したいところを増やせるということなのです。

3％は小さいですが、例えば、それが単純に飛距離になると考えると3％は偉大です。

『SUPERSOFT』を使って良い印象があるゴルファーであれば、『SUPERSOFT マグナ』は違和感なく使えます。

誰でも使えるボールとして『SUPERSOFT マグナ』が優秀なことは、1ホールでもわかります。

ゴルフ楽しくさせてくれるマグナは人気になる！

動画を見てください（画像が少し乱れるところがあります。ご容赦ください）。

『SUPERSOFT マグナ』は、軟らかい打ち応えで、ロングショットは低スピン性能を発揮して飛距離を増します。それは、『SUPERSOFT』そのものです。

空気抵抗が増して高弾道になるという部分は、僕の場合はあまり感じませんでしたが、飛距離性能は素晴らしいです。

仲間にも打ってもらいましたが、ヘッドスピードが速い人ほど、ボールが大きくなった恩恵を飛距離で受けられる可能性を感じました。

ヘッドスピード48メートル／秒の仲間が、280ヤードオーバーのドライバーショットを生まれて初めて打てたと感動するシーンにも遭遇しました。

彼は『SUPERSOFT マグナ』をエースボールにすると宣言していました。

ドライバーショットを気持ち良く打つという分野で『SUPERSOFT マグナ』は優れています。

軟らかめの打ち応えが好きであれば、尚更、オススメしたいポイントです。

重心が高くなることでティーアップ効果があるという『SUPERSOFT マグナ』のもう一つの大きいボール効果は、僕の場合、アプローチの時に強く感じました。

気持ちの問題でもありますが、少し楽な気分で構えられますし、結果も良かったのです。

スピン性能はスピン系のツアーボールには負けますが、普通に考えれば十分に必要なスピンはかかりますし、グリーンで止めることは可能です。

試打に協力してくれた複数の仲間が、『SUPERSOFT マグナ』はパットが入った、と言うのです。

僕は打音とかは『SUPERSOFT』より『SUPERSOFT マグナ』のほうが少ししっかりしているような感じがして好感を持ちましたが、彼らは構えたときに安心感あるとか、ギリギリのタッチの時にコロンと横からでも入ったとか、それぞれに良い印象を持ったそうです。

大きいことが無意識に安心感になることは想像できますし、大きいほうがカップの縁から重力で落ちやすいというイメージもわかりますが、この辺りは信じた者は救われると考えると良いと思います。

中上級者でエースボールが決まっているゴルファーにとっては、『SUPERSOFT マグナ』は違和感を感じて使いにくいと思うかもしれませんが、エースボールを決めていないゴルファーにはぜひ試してもらいたいボールです。

エンジョイゴルファーには、とにかくオススメです。

仲間に「大きいんだよ」とネタとして話すこともできるということからスタートしても、実際にプレーしてみると、その効果にけっこう救われるからです。

『SUPERSOFT マグナ』は、すべてのゴルファーをターゲットにしています。食わず嫌いになるのはもったいないと断言できるぐらい完成度が高いボールです。

20世紀末に売られたことが大きなボールは、現代に蘇ることで時代にマッチしたようです。

その効果をフルに味わえる2019年のゴルファーは幸運なのです。