ゴルフクラブ
ロマン派ゴルフ作家の篠原
新・貧打爆裂レポート『G Le2』
今回の貧打爆裂レポートは、2019年9月6日に発売されるピンの『GLe2(ジー・エル・イー・ツー)』です。
コースに持ち込んで、妻にラウンドしてもらいました。
女性ゴルファーが楽しく真剣にゴルフをするためのクラブの性能は? 動画も含めてレポートします。
すべてに完璧を目指したレディースクラブの完成形!
ピン『G Le2(ジー・エル・イー・ツー)』は、「pingと一緒にゴルフしよう!」というコンセプトで作られたレディースのゴルフブランドです。
レディースゴルファーは、男性と比較すると、ゴルフを途中でやめてしまう例が多いと言われています。
ピンは、その理由である「ゴルフが難し過ぎて楽しくなくなった」というゴルファーを救うために、新たにゴルフクラブを作り直したのです。
楽しく上達するためのクラブが『G Le2』なのです。
今回は、妻に打ってもらうことにしました。ヘッドスピードは36メートル/秒。ハンディキャップは14です。
お借りしたクラブは以下のラインアップです。
シャフトにはLフレックスとAフレックスがありますが、Aフレックスを試打します。
ドライバーには、ロフト角調整機能がついていて、10度から13度まで変更ができます。
つや消しのボルドーレッドのクラウンは落ち着いていて美しいです。
『G410』のテクノロジーをベースに開発したそうです。
フェアウェイウッドも、クラウンは一緒です。5番、7番をテストしましたが、3番と9番のラインアップもあります。
ハイブリッドは5番、6番をテストしました。4番と7番もラインアップされています。
アイアンは6番~サンドウェッジ(SW)までのフルラインアップです。
7番アイアンでロフト30.5度は、一応飛び系のアイアンというロフトになります。
パターは大型マレットの『エコー』が入っていましたが、それ以外にも、『アンサー』と『シェイ』という3種類があります。
種類の数を見ても、ピンの気合いが入っていることがわかります。
『G Le2』は、ピンのテクノロジーの集大成です。
僕はマニアックなピンファンではありませんが、それでも、一つ一つのクラブを確認しながら感心しました。
適当に流した雰囲気が一切ないのです。隅々まで丁寧に作られています。
妻は、練習場には行かずに、いきなりコースで打ち、2回のラウンドをしました。
結論から書きますが、まるで自分のクラブのようなというか、それどころか、自分のクラブ以上のナイスショットを連発して、『G Le2』の優秀さを証明しました。
最先端のテクノロジーで楽しくゴルフ!
動画を見てください。
『G Le2』は、まず、しっかりと飛距離が出ます。ボールは自然と高い弾道になりますが、必要なスピンもかかります。
妻は普段から飛ぶドライバーを使っていますが、『G Le2』のドライバーはそれより10ヤード以上飛びます。
良いと感じたポイントは、ミスヒット(妻は時々、ヒールサイドに芯を外すクセがある)したときでも、強いボールが出て、ナイスショットと比較して10ヤード程度しか飛距離が落ちないことです。
妻は、打音がやや低めの単音であることに違和感があって、もっと高音が良いと言っていましたが、4ホールもすると慣れてしまったようです。
フェアウェイウッドは、5番でロフト22度と寝ているほうなので、3番が打ちたいと言っていました。
ボールはきれいに上がります。22度のロフトとしては、飛距離は目一杯出るクラブです。
ロフト角調整機能があるので、ロフトを立てて使えば修正することができます。
ハイブリッドは、完璧でした。
キャリーでしっかりと飛びます。そして、グリーンでもワンピン程度で止まります。抜けも良く、ラフからでもガンガン打てました。
アイアンも完璧でした。
番手間の飛距離差もきれいに揃っていて、1本を把握すれば、その前後をすぐに使いこなせるようになれます。
ボールが上がりやすく、飛距離もしっかりと出ます。
抜けが良く、ウェッジも使いやすそうでした。
パターは、妻は太いグリップを使用していないので、3ホールだけ使用して、グリップが合わな過ぎて、ごめんなさいということになりましたが、3ホールすべて2パットで狙い通りには打てていたようです。
細かいところですが、芯に当たったときに、ドライバーからアイアンまで打音を統一しようとしたことがわかります。良いですねぇ~。それだけでも十分にセットものとして優秀な証明になるような気がします。
『G Le2』は、全ての女性ゴルファーの味方です。オススメです。
さらに、もう一つ言えるのは、他メーカーの同じようなレベルまで作り込まれたクラブよりも、明らかに価格を抑えています。
個人的には、もうひと踏ん張りできれば、もっとオススメできたのに、とも思いますけれど、この性能でこの価格であれば安いといえます。
『G Le2』の試打クラブは、タイヤが付いたキャディーバッグと一緒に届きました。
とてもカワイイキャディバッグです。細部までデザインが凝っていてお見事でしたが、タイヤを使うときには、ちょっとコツが必要です。『GLe2』はアクセサリーも充実しています。
レディースのブランドが苦戦する時代の中に生まれた『G Le2』は応援したくなりました。
『G Le2』は、セットではなく、1本から買うことができます。
女性ゴルファーで苦手なクラブがある人は、そのクラブだけ『G Le2』を試してみることもオススメします。