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モリナリの真骨頂!Mr.ポーカーフェイスの逆襲?!

2019年アーノルド・パーマー招待。

3日目を終えて4アンダー、17位タイと厳しい状況に追い込まれていたフランチェスコ・モリナリが5打差をひっくり返して、大逆転勝利を手にしました。

8バーディーノーボギーの「64」という素晴らしいスコアで、最終的に2位に2打差をつけて12アンダーのフィニッシュとなりました。

17位タイ、最終組から数えて10組前というスタート順。

当然、テレビ中継もモリナリはノーマークだったので、終わってみれば10組前にホールアウトしたモリナリの12アンダーを誰も超えることができず、気が付けばモリナリが優勝していました。

最終組の選手がクラッチパットを決めて優勝! といったような派手でドラマティックな幕切れとはなりませんでしたが、いかにもモリナリらしい、味のある優勝となりました。

2018年全英オープンの覇者を覚えていますか?

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2018年全英オープン。

タイガー・ウッズがメジャー大会で久々の優勝争いを繰り広げ、一時は単独トップに躍り出ました。

大会4日目、最終組でタイガー・ウッズと同組でラウンドをしたのがモリナリでした。

タイガーはまだまだゴルフ界のスーパースター。

久し振りのタイガーの優勝が現実味を帯びてくると、パートナーのモリナリの堅実なゴルフはそっちのけで、周囲の大きな期待とともにテレビ中継もタイガー一色で過熱していきました。

当時のコラムにこんなタイトルがありました。

“Francesco Molinari thrives in the shadows as partner Tiger Woods stole all the limelight.”

「タイガーの陰で優勝を達成したモリナリがすべての脚光を手にした」

タイガーの陰でポーカーフェイスでプレーをしていたモリナリにスポットライトが当たったのは、最終ホールでバーディーパットを決めたときでした。

すべての観客がタイガーのプレーに一喜一憂している時に、着々とパーを積み重ね優勝への階段を上っていたモリナリの存在に気付く人はほとんどいませんでした。

「タイガーと最終日に最終組でプレーすると、どういうことになるかは最初から分かっていた」

Mr.ポーカーフェイスは狂気とも言える盛り上がりを予想し、そしてポジティブにとらえ自分のプレーをすることに集中していました。

モリナリのウイニングパット!

さて、2019年アーノルド・パーマー招待。

モリナリが13メートルのロングパットを決めて12アンダーでフィニッシュした時、まだ彼の後ろには10組(20人)の上位選手がプレーをしていました。

この時、モリナリが優勝すると思っていた人はそれほど多くはいなかったはずです。この控えめなところがモリナリの真骨頂なのです。

また、モリナリのロングパットを見てお気付きの方もいたと思いますが、最後のパットについてモリナリは次のように語っていました。

「初めてフラッグを立てたままパットを決めたよ」

2019年からフラッグを抜くか、抜かないかは選手が選択できるようになりました。

こんなところもさり気なくモリナリ優勝の後押しをしてくれていたのかもしれません。