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正確性第一!腕をコンパクトに使うスイングのメリットとデメリット

前回は腕が長く見えるスイングをするプロを例に挙げ、そのスイングのメリット/デメリットや、柔軟性を必要とすることをお伝えしました。

今回は、コンパクトで腕が短く見えるスイングについて考察します。

腕をコンパクトに使うプロ!

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日本で20勝、アメリカでは10勝、その他にも21勝とツアー通算51勝の申 ジエ。

正確なショットを武器に世界No.1に君臨した実績もある申 ジエプロは、コンパクトなスイングをするプロの代表格かもしれません。

鈴木愛プロや、アン ソンジュもこちらのタイプと思われます。

男子では、稲森佑貴や時松隆光のスイングは、コンパクトで正確性を追及したものと思います。

このタイプのプロに共通しているのは、フェアウェイキープ率上位の常連である通りの『正確性』です。

なぜ腕が短く見えるのか?

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タイトル写真のマット・クーチャー、そしてこちらのジム・フューリックも身長は190センチ近くあり、叩けば飛びそうな体格です。

しかし、彼らが活路を見出したのは『正確性』でした。

ドライバーの正確性を表す『ドライビング アキュラシー』では、フューリックが1位、クーチャーは3位です(PGA TOUR、2019年2月6日現在)。

腕が短く見える理由の一つは、両肘の余裕だと思います。

インパクト直後のこの写真でさえも、少し余裕が見られます。そして、左肘を地面に向けたままで畳むように曲げるタイミングが少し早いのもコンパクトに収まる理由です。

また、肩甲骨周りを余り大きく使わないことも、腕を短く使っているように見える理由になると考えられます。

腕が短く見えるスイングのメリットとデメリット!

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写真は、1991年のマスターズ優勝者のイアン・ウーズナムです。

かつては、世界ランキング1位を通算「50週」保持したまさに名手です。

身長165センチ、体重76キロとプロゴルファーとしては小柄な体格ですが、全盛期はツアー屈指の飛ばし屋でした。

そんなウーズナムの現在のスイングが、コンパクトスイングの理想形に近いと思います。

両肘に余裕があり、背中を大きくは使わないので、スイングアークを大きく取ることはできませんが、身体の回転を正確に伝えられる効果は非常に大きいと思います。

身体の柔軟性に自信がなくても、頻繁に練習場に行けなくても、このタイプのスイングはアマチュアにとっては再現性が高いものになると思います。

アプローチのイメージに近いスイングなので、アマチュア向きのスイングスタイルと言えるかもしれませんね。