Gride

初心者

Nick Jagger

中園美香プロのワンポイントレッスンの即効性にびっくり!

中園美香プロのレッスン会を取材してきました。

場所は静岡県伊東市のゴルフクラブフォレスト。

雨の降りしきる寒い1日でしたが、今日初めてクラブを握る人、ジュニアゴルファー、レディースなどなど幅広いレベルに、それぞれ丁寧に的確なアドバイスをしていました。

たった一言で、それも簡単なワードで、あっという間にレベルアップしていく人たちに、正直びっくりしました。

それでは、プロのワンポイントアドバイスを紹介しましょう。

ゴルフで最初に教えるべきこと

皆さんにも初めてクラブを握り、ボールを打った日がありますよね。

ほとんどの人は、クラブの握り方くらいを教わって、手ごろな7番アイアン辺りのクラブを持たされたことでしょう。

そして、記念すべき人生第1打は…。

空気を「スカッ」と切り裂く音だけが残り、ボールは1ミリも動かなかったという人も多いはずです。

まったくゴルフをやったことない人に教えるって難しいですよね。

では、何を一番最初に教えるべきなのでしょう?

「首を動かさないで、振ってみましょう」

この日、初めてゴルフクラブを握るのは、小学4年生の野球少年。

中園プロは、両足をくっつけたままアドレスをさせました。

「いい、首を動かさないで振ってみて」

つまり、スイング軸は首筋ということだけを教えて、ティーアップしたボールを打たせました。

野球スイングですが、少年は見事にボールをヒットしました。

これは上半身が自由にならないので、ボディターンでしか打てないのです。

これが大人になると「手打ちはダメだ。もっと体を回してボディターンで打たないと…」となるのですが、子供には難しいことを言っても、理解できません。

ただ一言、スイング軸についてアドバイスしただけです。

数球打った後、スタンスを広げさせて打たせたのが、上の写真です。見事なショットを打つようになっていました。

昔、あるゴルフスクールで、やはり初心者にバスケットボールを両腕で持たせ、アドレスの姿勢を取らせ、飛球方向にボールを投げさせているレッスンを見たことがあります。

これを30分くらいやらせた後に、クラブを持たせたのです。

これもまた同様なレッスンで、ゴルフスイングの感覚を覚えさせるには最も効果的なのでしょう。

「右ひざを動かさず、おへそを右に向けてください」

ある女性ゴルファーは、中園プロにバックスイングの上げ方を尋ねていました。

彼女は、ゴルフは回転する運動と理解していましたが、それを意識するあまり、バックスイングで右サイドが伸び上がるという悪癖がありました。

確かに、右サイドが伸びれば、より肩も回転し、スイングアークも大きくなりそうですが、クラブヘッドは構えたところに戻ってはきません。

そこで中園プロは「バックスイングの上げ方を難しく考えないで、右ひざを動かさずに、おへそを右(飛球線と反対方向)に向けてください」とだけアドバイスしました。

「あとは右を向いたおへそを左(飛球方向)に向ければいいんです」

その後、女性の伸び上がりは解消され、見事なドローボールを連発したのです。

「回転という言葉は誤解を招きます。むしろ体を捻じるという表現をすれば、下半身が固定されるんです」

右ひざを固定させることに意識を持たせ、右への回転をブロックさせることができ、おへその向きで、理想のでんでん太鼓のようなスイングがマスターできたのです。

「1球、1球、頭の上からクラブを下ろしてアドレスしましょう」

最後はフェアウェイウッドがなかなかジャストミートできない女性です。

フェアウェイウッドのミスの2大要因は、ボール上げたい、飛ばしたいという意識です。

ボールを上げたい意識は、すくい打ちになりますし、飛ばそうという意識は無駄な力みを生みます。

この女性もボールを上げたいという意識から、アドレスでボールを左に置き過ぎていました。

ボールと体の間隔も毎回違っているので、なかなかジャストミートできませんでした。

そこで「1球ごとに頭の上からクラブ下ろして、クラブが地面についたところがボールの正しい位置です」と、剣道の上段の構えから、クラブを下ろすようにアドバイスしました。

当然、体とボールの間隔は毎回同じ距離になり、かかと寄りだったアドレスも正しく土踏まずに体重が乗る構えになりました。

もちろん、この生徒さんのミート率は格段にアップしたのです。

プロのアドバイスって、なんともシンプルで的確なんだなぁと感心した1日でした。

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中園美香 1986年2月10日生まれ
宮崎県都城市出身
UMKテレビ宮崎所属

とってもチャーミングなプロです。応援してくださいね。