ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
私はどうやって苦手なショートパットを克服したのか(その2)
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回のお話は、私が苦労したパッティングの不調からの脱出、その2です。
何事も不調になるには原因があります。その原因を見つけられれば70パーセントは回復したようなものです。
しかし、その原因を自分1人で見つけ出すことは簡単ではありません。
ショートパットの不調
私がパッティングに悩んでいた当時の症状は、ロングパットやミドルパットの寄せるパットは打てますが、ショートパットに自信がないので50センチオーバーすると、スリーパットしてしまう危険を感じてしまい、 強く打てないというものでした。
強く打てないので入りません。
そのため、ショートパットもジャストタッチでしか打てないのです。
デーブ・ペルツという方の書いた『パッティングの科学』という本を読んで、43センチオーバーするように打つことが一番入る確率が高いと書いてありましたが、怖くて43センチもオーバーするように打てません(現に何度も50センチを外しています)。
「43センチオーバーすれば入る確率が高くなる」
その根拠は、カップ周りには誰も踏まない聖域があり、カップから10センチ辺りに足を止めてボールを拾い上げるためにその辺りが踏み締められ沈み、カップ周りがドーナツ状になるためだそうです。
その“ドーナツ”を登り切るための力が43センチオーバーさせることだそうです。
横線のあるパター
ショートパットに悩んでいる時に、b様とラウンドしていただきフェース面がカップの左を向いてしまっていることに気付きました。
フェース面がカップを向いていなければ50センチでも外れてしまいます。
インパクトの時にフェースが1度開くと1メートル先では約1.8センチズレるそうです。
私の場合、1メートルにセットしてフェース面がカップの左を向いているのですから50センチでも外れます。
そこで考えたのは、どうしたらカップに対してフェース面を正対して構えることができるかです。
それまでは、パターヘッドのトップブレードをカップに合わせていましたが、縦の線が合わないのなら横の線ならどうか? と思い、横の線の書いてあるパターでその横の線をカップに合わせてみて、何人かに確認してもらったところ、「カップに正しく正対している」と言っていただけました。
今パッティングでお悩みの方をレッスンする時に最初に見るのがフェース向きですが、多くの方が正しくセットできていません。
そのような生徒様には、正しく目標に正対できているかレーザーの器具を使いレッスンしますが、私がパッティングに悩んでいた時にはまだレーザーの器具はありませんでした。
フェース向きを正しく正対させられるようになり、不調を脱出できました
次のビッグキャリーゴルフショップの定休日に、もう1人のパター名人a様とご一緒してもらい、ホームコースでラウンドしたところ、高麗グリーンでしたがショートパットもよく入りました。
a様「ショートパットが前よりもよく打てるようになったね」と褒めていただきました。
私のショートパットが入らない原因は、目の乱視が原因でした。
原因という物は、思わぬところにある物で、本人だけでは気付かなかったかも知れません。
ゴルフの基本と言われる物で、大事なことがいくつかありますが、フェースが目標を向いてアドレスできていることは基本中の基本だと思います。
いいストロークをしてフェースがインパクトの時に目標を向いていればボールは目標に向かいます。
しかし、いいストロークをしてもフェースが仮に右方向を向いていた場合、ボールは目標よりも右に向かってしまいます。
基本中の基本である、フェースが目標を向くということが正しくできたお陰で、次にストロークやボールの回転に関することなどが見えて来ました。
そして、後に私を「パターが上手いプレイヤー」と呼ばれるようにしてくれる理論が構築できました。
パッティングに、心底悩んで克服したお陰で「パターイップスとさよならをする」という本まで書けてしまいました。
パッティングに悩んでいる方はぜひお読みください。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。