ゴルフスイング
Nick Jagger
柔らかい砂、硬い砂で、バンカーショットの打ち方は変わる?
プロゴルファーがバンカーショットのレッスンをすると、ほぼ全員のプロが声を揃えて「サンドウェッジ(以下SW)のフェースを開きなさい」とアドバイスします。
それには、プロゴルファーならではの理由があるのです。
彼らがプレーするトーナメントコースは、ほぼ完ぺきな準備が施されています。
バンカーも然りです。砂がしっかり入っていて、雨でも降らない限り、フワフワな状態なのです。
柔らかい砂はフェースを開いて、バウンスを利用するが……
そのような柔らかい砂のバンカーでは、SWのフェースを開いて、バウンスを利用するしかありません。
柔らかい砂に刃から入れてしまったら、クラブヘッドが突き刺さってしまうからです。
ところが、私たちアマチュアゴルファーがプレーするコースは、プロがトーナメントで使うコースとはかなり違います。
バンカーも砂が薄いところ、中にはほとんどベアグラウンドと言ってもいいようなバンカーもあります。
硬い砂にバウンスから入れると弾かれる
そのようなバンカーで、クラブフェースを開いて、バウンスから入れようとしたら、どうなるでしょう?
まず間違いなく、バウンスが弾かれて、ボールに直接SWの刃が当たってしまいます。
つまり、トップしてしまいます。
砂の薄いバンカー、硬い砂のバンカーでは、SWの刃から入れてやることです。
そのためには、フェースはあまり開かず、スタンスの向きもほぼスクエアにします。
体重はやや左足寄りにして、ハンドファースト気味に構え、上から打ち込む意識でスイングします。
この打ち方は、実はベアグラウンドからの打ち方と同じなんです。
バンカーとは言え、砂が薄ければ、ベアグラウンドと同じ条件になるのは当然と言えば当然でしょう。
足の裏で砂の状態を確認する
ただ、打ち込む意識が強過ぎると、力んだり、手打ちになりやすくなります。ボールを遠くまで飛ばす必要はないのですから、力みは絶対に禁物です。
あくまで、体の回転を主体に、コンパクトに振り抜くことです。
また、打ち方以上に注意することは、バンカーに入ったら、足の裏で砂の状態を把握することです。
見た目は砂が多く入っていそうなバンカーでも、砂があるのは表面だけで、2~3センチ下は硬い土というバンカーも多いのです。
足場を固める時は、スパイクがどれくらい砂に潜るか、砂の重さや湿り具合も同時にチェックしておくことです。