ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
7番アイアンで打っても8番アイアンで打っても飛距離が変わらないのはなぜ?
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回のお話は、7番アイアンで打っても8番アイアンで打ってもそれほど飛距離の変わらない方への助言です。
正しい構え方とその意味を理解しないと、番手間の飛距離差を出すことやダウンブローに打つことができません。
そのためには、ハンドファーストに構えることはとても有効で大切なことです。
ハンドファースト
ハンドファーストに構えていますか?
レッスンをしていて、上級者でもハンドファーストに構えられていない方を多く拝見します。
正しくハンドファーストに構えないと、クラブの機能を上手に使えません。
そのため、7番アイアンを打っても8番アイアンを打っても、飛距離がそれほど変わらないという結果になってしまったりします。
番手間の飛距離差があまりない方は、シャフトを真っすぐに構えているのが最大の原因と思われます。
例えばフェアウェイにあるボールを7番アイアンで打つ場合、正しくハンドファーストに構えるためには以下のことを注意します。
構え方はフェースを目標に向けます。
リーディングエッジを隙間なくピタッと地面に付けると、グリップ部分がハンドファーストの形になります。
このハンドファーストの形がそのクラブを有効に使うための構え方です。
ハンドファーストとハンドジャスト
このハンドファーストの形にすることで、ボールにファーストコンタクトするロフトが約2番手ほど立って当たることになります(7番なら5番のロフトでファーストコンタクトすることになります)。
そして6番のロフトになり、ボールを前に押します。
そして7番のロフトになりボールは前方に発射されます(ヘッドの最下点は手の真下です)。
ところが、シャフトを真っすぐにして構えてインパクトを迎えると、ヘッドが最下点でインパクトを迎えることになり、前に押すという動作がありませんので、インパクト直後から7番のロフトでボールは空に向かって高く伸びていきます。
そのため、7番も8番も落ちる場所はさほど変わらないということになります。
極端に言えば、真上にボールを力一杯投げ上げても、軽く真上に投げ上げても、落ちる場所は同じです。
こんな現象が起きているのです。
これにスライスのカット軌道が加われば、より一層7番と8番の飛距離差がなくなります。
パターもウェッジもハンドファーストになるように設計されています。
ハンドファーストに構えてインパクトを迎えれば2番手分ボールは前に押されることになります。
当然ボールは低い弾道になるために、ロフトの立ったクラブほどグリーンに止まりにくくなります。
つまりランが多く出るということです。
ゴルフクラブは、パターからドライバーまでハンドファーストに構えるように設計されています。
ご自分のアドレスを正面からスマホで撮影してチェックして見てください。
ご自分で思っているよりハンドファーストではないかも知れませんよ。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。