ティーショットからバンカーショットまで。理想のスタンス幅とは？

多くのアマチュアゴルファーは、スタンス幅に関しては意外と無頓着ではないでしょうか。

例えば、ドライバーショットのスタンス幅は、よく肩幅と同じにするのが基本と言われています。

しかし、スタンス幅を両足の外側にするか、内側にするかで、20センチ以上の違いがあります。

正解は後者で、内側を肩幅に合わせます。

前者だと思っている人は、スタンス幅を肩幅に合わせているつもりでも、狭過ぎることになってしまいます。

フィニッシュでバランスが崩れないことが大前提

とは言うものの、スタンス幅には絶対という基準はないのです。

肩幅というのもあくまでも目安であって、スタンス幅は個人の柔軟性や筋力、さらにはどんな球筋を打ちたいかによって、自然に決まるものなのです。

そこで、意図したボールを打つために素振りをしてみて、最もスムーズに振れて、なおかつフィニッシュでバランスが崩れないスタンス幅を見つけることです。

これを大前提として、まずはゴルファーの身体のタイプから見たスタンス幅の決め方を紹介しましょう。

体の柔軟性、飛距離か方向性かで決める

まず、体の硬い人は、体が回転しやすいようにスタンス幅は狭めがいいでしょう。

反対に体の柔らかい人は、黙っていても体がよく回りますので、下半身が安定するようにスタンス幅は広めです。

次は、打ちたいボールによるスタンス幅の決め方です。

まず飛ばしたい時は、スタンス幅を広めにして、体重移動を意識します。スイングスピードが速くなるため、スタンスが狭いとバランスを崩してしまいます。

ただし、広過ぎますと、体が上手く回転しなくなったり、逆に体重移動がしにくくなったり、ミスの原因になってしまいます。

飛距離よりも方向性を優先させるならば、スタンス幅は狭めます。

極端な例がチップショットで、このショットは両足を揃えて打ちます。

ただし、ノーマルなショットの場合にはスタンス幅が狭いと、下半身が不安定になり、フルスイングはできません。

バンカーでのスタンス幅は最大になる

次はバンカーショットでのスタンス幅です。

基本は、足場が砂の中にあって、さらにインパクトで砂の抵抗を受けるため、下半身を安定させるために、広めのスタンスにして重心を下げます。

さらにアゴが高く、ボールを高く上げなければならないケースでは、サンドウェッジのフェースを大きく開いて、フルスイングしなければなりませんから、スタンス幅は最大になります。

このほかにも、傾斜地など足場が不安定なライでは、必然的にスタンス幅は広くなります。

しかし、その分体を回転させるのは難しくなりますので、フラットなライのようにフルスイングしようとすれば、バランスが崩れることになりますから、コンパクトなスイングを心掛けましょう。

以上、スタンス幅は広い、狭いで、それぞれメリットとデメリットがあるということが、理解できたかと思います。

大原則は、どんなケースでもバランスを崩さないスタンス幅を見つけるということです。