ゴルフスイング
Nick Jagger
グリーンのアンジュレーションは遠くから見たほうがよくわかる
例えば富士山を遠くから見るのと、登りながら見るのでは全然違います。
遠くから見ると山の形、その傾斜がよくわかりますが、中腹では山全体を見ることができず、何度くらいの傾斜があるかよくわかりません。
ゴルフコースも同じです。
特にグリーンはその上に上がると、微妙な傾斜(アンジュレーション)があることを忘れてしまうこともあるのです。
グリーンを読むことで、ボールのスピードを判断する
パットで大切なことに「グリーンを読む」があります。
ボールを転がすわけですから、傾斜と生き物である芝の芽の向きを考えず、真っすぐカップに向けて打っても、傾斜や芝目によってボールは左右に曲がってしまいます。
グリーンを読むとは、傾斜や芝目によってボールがどんな曲がり方をするか、ボールの転がるスピードはどの程度か(速く転がるか、転がりが遅いのか)を打つ前に判断することです。
グリーンに上がる前に傾斜をしっかり見ておく
初めに説明した富士山のように、傾斜は遠くから見たほうがよくわかります。
プロや上級者は、グリーンに向かって歩いている時に、その傾き方をしっかり見ています。
そしてグリーンに上がり、打つ前に遠くから見た傾斜を思い出しながら、もう一度今度は細かい傾斜を読みます。
ボールの真後ろに立ってみる、ボールとカップを結んだ線上のホールの後ろに立ってボールのほうを見る、またはグリーン上で一番高いところからボールとカップを結んだ線とグリーン全体を見る……などと、人それぞれ方法は違いますが、必ず傾斜のチェックをするのです。
同伴者のアプローチやパットも参考にする
傾斜はまた、一緒に回っている人たちのアプローチショットした時の転がり方や、パッティングの曲がり方でもわかるものです。
自分の打順が来るまで、ただ立っているだけでなく、人のプレーも参考にすることが大切です。
グリーンの芝には、コーライ(姫高麗)芝とベント芝の2種類が日本では多く使われています。
このうち洋芝といわれるベント芝は、ほとんど芝目がないため、特に傾斜を読み切れるかどうかが、パットの成否に表れます。
傾斜を読む力を身に付けて、パッティングを向上させましょう。