ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
ラフからはカット打ちで芝の抵抗を軽減させよう!
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回は、ラフの対処方法です。
ラフはとても厄介な場所です。
初級者の方はラフに対する知識が少ないため、ほとんどペナルティーゾーンになってしまいます。
ペナルティーゾーンにしないためにも、ボールのライの見極めと対処法をレクチャーさせていただきます。
目次
ラフからのショットは難しい。
ラフからのショットは、思いがけないミスヒットになる事が多く、とても難しショットです。
ラフからは100点のショットは望めません。グリーンの近くまで運べれば上出来です。
それでも、通常通りに打つとシャフトやヘッドが芝に絡まれてフェースが思わぬ方向に回転してしまい、上手く打てません。
絡まり方も芝や季節により違いますので、ラフに入ってしまったらナイスショットは打てないと思って安全なルートに打つように考えてください。
ヘッドを真っすぐにボールに向かわせますと芝の抵抗に負けます。
まずは、ライの見極めです。
芝目は、順目(目標方向に芝が向いている)の場合、芝の抵抗が割合少なくヘッドに掛かる抵抗は見た目より少なくなります。
逆目(ボールの進行方向と逆に芝が向いている)の場合、脱出することが最優先です。
順目逆目を確認したら、今度は、ボールの沈み具合をチェックします(一般的な男性を想定しています)。
ボールが1/3ラフに沈んでいる場合、安全なルートならグリーンを狙えるので一番手上げて打ちます。
9番の距離なら8番アイアンが必要です。
しかしラフからのショットは多少芝がフェースとボールの間に入りますのでスピンが掛かりにくく、グリーンに直接落とすと止まりません。
それに6番アイアン以上では打てないと思いましょう(ショートウッドの出番です)。
ボールが半分沈んでいる場合、8番アイアンまで、あるいはショートウッドでも7W(7番ウッド)までだと思います。
ボールがスッポリと沈んでいる場合、ピッチングウェッジで出すだけです。
次は、打ち方です。
ボールが1/3沈んでいる場合は、一番手上げて打ちますが、安全なルートならグリーンが狙えます。
スピンが掛かりにくいので、直接グリーンに乗せると止まらないと思いましょう。
ボールが半分沈んでいる場合は、ヘッドをカット気味に入れてフェードを打つ要領です。
通常通りヘッドを真っすぐに入れますと、芝の抵抗でヘッドのスピードとパワーを奪われてしまいます。
例えば、芝の手前に10本の芝が生えていたとします(上記の写真)。
リーディングエッジが真っすぐにボールに向かうと10本の芝すべてから一度に抵抗を受け強い衝撃になります。
ヘッドをカットに入れますと、芝の接触が少なくなりボールに届きます。
しかしヘッドをカット(アウトサイドイン)に入れますと、少し芝の抵抗を受けながらでもヘッドをボールに届かせる事ができるようになります。
カットで打つ方法は、左肘を抜く打ち方です。
アウトサイドインにヘッドを抜く方法は、(右打ちの場合)、目標より少し左を向きオープンに構えます。
フェース(リーディングエッジ)は、目標に向けて体の向きの通りにフェースが返らないように振り抜きます。これがカット打ちです。
ラフからでは、上級者でも正確なショットは打てません。
しかし初・中級者ならば、グリーン近くまで運べれば上出来のショットです。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。