ゴルフスイング
オリオット
パットイズマネー!~方向性と直進性を良くするアドレスとは?
「パターに型なし」のパッティング。
それゆえ、あれこれやっているうちに、「イップス病」になったり、スランプからなかなか抜け出せなくなるリスクもあります。
今回は、ボールの方向性と直進性をコントロールしやすいアドレスについて考察してみたいと思います。
パターのライ角(~70度)に合わせてリスト角を調整し、目線の真下近くにボールを置く
アドレス例(A)では、アドレス時のライ角が~55度、パターヘッドがトウアップになっていて、目線の真下近くにボールはありません。
このような場合は、極端なインサイドインのストロークになってしまう可能性があり、ボールの方向性と直進性をコントロールすることが難しくなりそうです。
パターのライ角標準は~70度ぐらいかと思いますが、アドレスした時もそのライ角近くになるようポスチャー(姿勢)とリスト角を調整した方が良いでしょう。
アドレス例(B)のようにリスト角を調整してライ角を~70度にし、目線の真下にボールを置けば、緩やかなインサイドインもしくはストレート的なストローク軌道を作りやすくなり、ボールのコントロールもしやすくなるのではないかと思います。
また、アドレス例(B)では両脚の曲がり方も少なく、力みのない自然なポスチャーに見えます。
見た目、力みのない自然なポスチャーにすることも大切かと思います。
ライ角やリスト角などは、アドレスした時の写真を撮影して、画像上に線を引けば簡単に確認できますので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
グリップのV溝は左肩近くを指し、少しハンドファーストにする
「オーバーラッピング」もしくは「逆オーバーラッピング」グリップの例になりますが、アドレス事例(A)ではグリップの親指と人差し指でできるV溝が体の中央付近を指しています。
一方、アドレス事例(B)では、このV溝は左肩近くを指し、ハンドファースト気味、左腕とクラブが一体的になっています。
プロゴルファーの中には、最初は(A)のようにアドレスし、フォワードプレスで(B)のようにグリップをハンドファースト側に動かしてからテイクバックするケースも見受けられます。
「鈴木愛プロのパッティング解析編」で参考にしたビデオを注意深く見ると、ほんの少しですがフォワードプレスでハンドファーストに動かしてからテイクバックしていることがわかります。
“パッティングはスイングの縮小版”という考え方に立てば、このような形のパッティングになるのかもしれません。
パッティングはスイングの縮小版!?
とにかく、結果がすべて、ワンパット確率が上がったりトータルパット数が減ったりするのであれば、パッティングはどんなスタイルでもいいわけですが、そこには自分なりのパッティング対する考え方を整理しておいた方が良いでしょう。
オリオットは、“パッティングはスイングの縮小版”という考え方なので、パターの重さはアイアンの延長線上、シャフトはアイアンと同じシャフト、グリップはアイアンのグリップを使用しています。
パッティングの距離が変わっても、リズムとテンポは同じにして、スイング感覚で振り幅だけを変えるようにします。
本当にそれが正しいのか? 足りないピースはないのか? 試行錯誤の連続です。
それもまた、ゴルフの奥深さ、楽しさですね。