ゴルフスイング
Nick Jagger
パワーを生み出すのは右手ではなく体の捻りです!
グリップを握る強さについて、サム・スニードは「クラブをキャディから手渡されて受け取った時くらいの強さでいい」と語っていたそうです。
また、ジョニー・ミラーは「小鳥が逃げもせず、苦しみもしないくらいで握る」と言っていました。
右手に力は不要なのです
つまり、右手というのはアドレスにおいて、左手に添える程度の力で握ればいいのです。
これはバックスイングでも同じです。
右手に力が入っていなければ、手首や腕もリラックスしています。だからスムーズに上に上がっていくのです。
そしてこの時、手首はリストコックといって左手親指の方向に曲がり「くの字」の状態になってきます。
バックスイングの限界、つまりトップでは左手の親指の腹にクラブの重さを感じるようであれば、クラブヘッドは正しくスイングプレーンを描いたことになります。
トップでのリラックスした右腕は、肘が曲がって地面を向いています。
また、左腕も力は入っていなくても伸びたような状態で、左手甲がやや空を向いてリストコックされています。
こうなっていれば、理想的なトップの形です。
肩は90度、腰は45度回転しているか
自分がどう体を使って動かしたかというのは、なかなかわからないものです。
他人に見てもらうとか、スマホで撮るとか、あるいは鏡でチェックするしかないのですが、これらはコースでプレー中、ボールを打つ前の素振りでチェックできることです。
もちろん、練習場に戻ってスイングを見直す時には、とても重要なチェックポイントとなります。
また、こうしてチェックする時はトップの目安として、肩は90度、腰は45度回っているかを確かめます。
これくらい体が回転した時が、最もパワーが蓄えられた状態と言えるからです。
パワーを生み出すのは腕ではなく、体の捻り
こうして説明しますと、まったく腕力というものを使っていないことがわかると思います。
それはパワーを生み出すことができるのは腕や手首の力ではなく、体の捻りであるからです。
腕や手首はクラブヘッドをスムーズに動かすために、必要に応じた動きをすればいいわけです。
特に利き腕はそうした働き方をしなければならないのです。
多くの右利きの人は右腕のほうが力持ちなので、つい右手に力を入れがちです。
どうしたら右手に力を入れないで打てるか、考えながら練習してみてください。