ゴルフスイング
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飛距離アップに、アプローチに……。もっと9番アイアンを使おう!
9番アイアンは、アマチュアゴルファーにとって上達に欠かせないクラブと言っても過言ではありません。
一見、何のつながりもないような気もしますが、ドライバーの飛距離アップにも効果ありますよ!
9番アイアンの飛距離の2倍は……
ドライバーの飛距離=9番アイアンの2倍ということを聞いたことありませんか?
ドライバーの飛距離アップは、ヘッドスピードを上げる、ミート率を上げる、スピン量を適正にする、打ち上げ角を適正にする、といったいろいろな要素によって成り立っています。
そのため、単純に9番アイアンの飛距離が5ヤード伸びれば、ドライバーは倍の10ヤード伸びるという方程式が成り立つわけではありません。
しかし、9番アイアンで安定して出せるキャリーを伸ばすことができれば、それがある意味でもっとも効率よく飛距離を伸ばす方法と言えます。
しかしながら、ここで重要なのは9番アイアンで「安定して出せるキャリー」のことです。
アイアンはマン振りして距離を稼ぐクラブではなく、自分が狙った通りの距離を出すクラブです。
9番アイアンで安定して130ヤード打てるようになれば、ドライバーも260ヤードくらいの距離は出せますよ、という目安になります。
使っているモデルによっては9番アイアンの2倍ではない
ちなみにですが、長らく伝えられてきた、この「ドライバーの飛距離=9番アイアンの2倍」という法則は、9番アイアンのロフト角が42度前後のものを指すようですね。
いわゆる伝統的なマッスルバックや、ハーフキャビティのようなアスリート系アイアンであれば、だいたいこの範囲かと思います。
しかしながら、最近流行りのストロングロフト化したアイアンだと、9番アイアンのロフト角が30度台のものもあるため、この法則が当てはまりません。
ご自身が使っているアイアンのロフト角をチェックしてください。
そしてロフト角が42度前後のものをチェックしてください。今の時代のアイアンだと、ピッチングウェッジ(PW)がそれに該当するのかもしれません。
今や、モデルによって、アイアンのロフト設定がバラバラなので、「何番で何ヤード飛ぶ」というのは、同伴者に対する見栄以外、ほとんど意味がなくなっているような気がします。
いっそのこと、ウェッジのように全番手をロフト表示にしちゃえば良いのに……。
9番アイアンの効果効能
ここからはロフト角42度前後の、一般的な9番アイアン前提で話を進めます。ご自身が使っているアイアンだとPWだという方は、以降をPWに置き換えて読み進めてください。
9番アイアンは非常に有用性のあるクラブです。
ロフトを立てて打てば距離をもっと出すこともできるし、ウェッジほどじゃなくても適度なロフト角もあるのでつかまりの良いボールを打つことも可能です。
適度な重さもあるので、身体全体を使ったスイングが身に付きます。それが、手打ちスイングの防止にもつながります。
そして、長さも短いのでミート率が高くなります。
練習するだけでリズムやタイミングが自然に良くなる効果があり、スイング・弾道の良いイメージを植え付けるには最適なクラブです。
9番アイアンでの練習がスイングの安定をもたらします。
それはドライバーのスイングにもつながり、遮二無二ドライバーを振り回しても結果が出なかった飛距離アップにもきっとつながるはずです。
有用性はフルショットだけじゃない
スイング作りに効果がある9番アイアンですが、実は9番アイアンの最大の効果はアプローチに現れると思っています。
残り距離が20~30ヤードくらいのアプローチ。こんなシチュエーションだと、9番アイアンが最大限効果を発揮します。
ウェッジのようなザックリとかトップはまず出ません。
パターのようにさっと払い打てば、クラブがさっと抜けてくれるし、後は距離感をつかむだけです。
フェアウェイの花道だけでなく、抜けの良さもあるため、ラフでも使えます。
普段の安定したスイング作りにも最適ですし、コースではアプローチにも安心して多用できるのが、9番アイアン。
最高にして最強のクラブだと思っています。