ゴルフクラブ
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全6機種!ミズノ製MPアイアンを打ち比べてみました。
コレクションが趣味(?)の筆者が、久しぶりにミズノ製MPアイアンを購入しました。
7番アイアンで打ち比べたら、やっぱり違いが確認できたのでレポします。
昔からコレクターだった。
若い頃から中途半端なコレクターでした。ただ、集め始めたら、ある程度のところまでいかないと気が済まないやるせない性格。
小学校の頃は切手と観光ペナント。18歳頃からは、ジャズのLPレコードを500枚近く集めました。
その間にも、スポーツ用具も集め、ボウリングのボールやテニスラケットなど、使い切れないのにいくつも持っていました。
人生にも影響が。
大学生の頃、趣味で始めたゴルフにはまり、当然のごとく、ゴルフクラブにも強く興味が向きました。
それが高じて、社会人7年目に転職してゴルフメーカーに勤め、その後ゴルフ用品ショップを始めました。シャフトメーカーにも少し在籍していました。
ゴルフ業界には合計17年ほどいましたが、今はまったくゴルフに関係のない業界のサラリーマンです。
ショップ経営時代は、練習場さんの敷地の一角に別室で店を構えていました。10坪くらいの小さな店でしたが、試打クラブをふんだんに用意していました。
ドライバーだけで70本くらい、7番アイアンは100本近く揃えていました。練習場でしっかり打ち比べをしてほしいとの想いがあったのです。
ゴルフ書籍も一時は雑誌以外で200冊ほど収集しましたが、写真のような中部銀次郎さん関連本などを残して、大部分は処分してしまいました。
こうしてゴルフに翻弄されている(?)我が人生ですが、今でもライフワークとして、様々な角度から探究しています。
ミズノ製MPアイアンに到達
筆者は昔、三浦技研製のアイアンの「MG1005S」を14年間使い続けていました。
それだけ使うと流石にシャフトのヘタリのようなものを感じ(この間に1回シャフト交換してました)、またヘッドの傷が目立って来たので、思い切って交換しようと決意。
しかし、これに勝るアイアンがなかなか見つかりませんでした。
様々なメーカーの様々な中〜上級者向けアイアンを試し、最終的にミズノ製MPアイアンにたどり着いたのです。
その理由としては、やはり顔と打感の良さでしょう。でもまあ、当時の三浦技研の番手の顔のつながりの素晴らしさや打感の心地良さとは少し異なります。
しかしながら、アイアン造りの優れた職人さんを多く育てられてきたメーカーということでは、ダントツではないでしょうか。
大メーカーの論理があるかもしれないけど、やはりミズノのアイアンは他のメーカーにはないこだわりが、アイアンヘッドの随所に感じられます。
MPシリーズアイアン9種類所有
そして筆者は、ミズノのMPアイアンをぼちぼちとコレクションしています。
所有のモデル数は、単品を合わせると9モデル。古い発売年度のモデルナンバーで言いますと、27、60、63、64、4、54、15、5、66となります。
「MPアイアンの軌跡」というサイトがありますので、各モデルの参考にしてください。
少し前に、時松隆光プロなどが使用しているMP-66アイアンの6番からPW(ピッチングウェッジ)のヘッドを入手しました。
MPの中の「6○」セミキャビでは、66は一番カッコイイですよね。
6〇はセミキャビティーと言われるもののシリーズですが、68や69なんかはキャビティーじゃなくマッスルバックに近いデザインですね。
今の時点で69が筆者の購入リストの一番手です。
モデルが変わると何がどう違うの?
最近のミズノの注目アイアンはJPXやミズノプロシリーズだったりするのですが、今回は筆者所有のMPモデルの違いということにフォーカスしています。
この章では、ヘッド形状の違いを全般的に見てみましょう。
(1)フェース
いわゆる“顔”というものですね。これはその人の好みで好き嫌いが大きく影響します。
構えやすさが一番馴染むものが良いですね。正面から見た感じ、上から見た感じで印象が変わることもあります。ヒールやトウの高さのバランスや形状も好みに反映してきます。
メーカーからの要請もあり新しいモデルを使用するプロが多いのですが、MPでは、最近は「和顔」と言われるMP-66が人気。
筆者にはがっちりしたマッチョタイプに思えます。
ネックラインが飛球線を向いていて構えやすい「和顔」でボールを包み込むイメージが湧きやすいフェース形状ということです。
また、多少はスイートスポットの位置も異なってきます。気持ちよく感じるヘッドは、打点とスイートスポットが合っているということがあります。
(2)バックフェース
製作者は当然要件や機能を満たしたうえでデザインするのですが、使用者からすると、やっぱりカッコイイのがいいですよね。
マッスルバックはシンプルですっきりしたデザインになりますし、難しいイメージもあるので、他のゴルファーからしても、使っていると「オッ!」と思われます。
MP-5アイアンもマッスルバック形状でカッコイイです。筆者は4番アイアンのみ持っています。
所有している6セットの中では、MP-15が好きです。
鉄素材よりも比重がやや軽いチタンをバックフェースのセンターに配して、色も変えているのもおしゃれっぽいです。
(3)打感
打感については、装着シャフトも影響しますが、まずはMPアイアンの良さから。
ミズノの鍛造アイアンは世界特許グレインフローフォージド製法で作成されます。これは、軟鉄の丸棒を熱する際に『絞る』という工程が入るものです。
リンやイオウなどの不純物をJIS規格の約50%に抑えた超厳選素材を使用しています。
打感の秘密は打球音の響きの長さということで、ミズノのモデルの中には、インパクト時に心地よい打球音を生み出すための設計(ハーモニックインパクトテクノロジー)を採用されているモデルもあります。
どのメーカーも同じですが、ミズノ製MPアイアンでも、ターゲットゴルファー層で素材やヘッド構造が変わってきます。
所有している6セットの中では、MP-54のアンダーキャビティータイプの打感はあまり気持ちよく感じられません。もともと肉厚はないですし、筆者の打点位置とスイートスポットが合っていないのでしょう。
またMP-4はマッスルバックなのに、シャフトのMODUS3(モーダススリー)105Sのせいなのか当たりが軽い気がします。
速く振れてしまうとか、感覚的なことのように思われますが。
(4)振りやすさ
正直なところ、これはシャフトの影響が大きい気がします。
筆者としたは、ダイナミックゴールドは振った感じがだるいですし、MODUS3 105Sだと軽くてタイミングがずれます。
N.S.PRO 1150GHは、結果は良いのですが、なんか気持ちがいい気がしません。
ということで、筆者の最近の使用シャフトはMODUS3 120Xが多いです。
シャフトチョイスは、結果重視で選択するゴルファーも多いかもしれませんね。
その他、ライ角なんかも見え方にも打った結果にも影響しますが、ここでは割愛します。
では、打った違いはどんな感じ?
最近のミズノの注目アイアンはJPXだったりするのですが、今回は筆者所有のMPモデルの違いということにフォーカスしています。
バラ単品は除いて、MPアイアンが6セットとなったので、他の所有しているアイアンと共に7番アイアンで打ち比べてみました。
クラブのロフト(公表値)と装着シャフト、発売年度は、古い順に下記の通りです。
①MP-63 34度 N.S.PRO 1150GH S 2010年
②MP-64 34度 MODUS3 120X 2012年
③MP-4 34度 MODUS3 105S 2013年
④MP-54 32度 MODUS3 120X 2013年
⑤MP-15 32度 MODUS3 120X 2014年
⑥MP-66 34度 DG S200 2017年(※)
※DGはトゥルーテンパー社製ダイナミックゴールド
中古での購入クラブがあるので、実際のクラブのロフトやライ角、バランスなどはメーカー公表値と異なります。
筆者の使用グリップは、ラムキン製クロスラインラバーバックラインなし。ウッド、アイアンともすべてのクラブをこれに変えています。
セットの7番アイアンで打ってみて、3つの項目で比較しました。
練習場のダンゴボールなので、コースボールとの違いはありますが致し方ありません。
(1)アドレス時の構えやすさ
これは、フェース面を上から見たイメージとアドレスしたときの腕・手とのつながり感が決め手です。
クラブを構えたときに筆者が一番いいと感じるのはMP-63です。
フェース形状が好きであるのと、筆者はアドレスでは左右の足の中央にボールをセットするのですが、ネックからシャフトへのつながりが構えやすさにつながっているのだと思います。
(2)振りやすさ・打感
筆者は、所有セットではMODUS3 120シャフトが振りやすいです。
ヘッド打感も含めるとMP-64なのですが、実は筆者所有のものはライ角がフラットになっていて、打点が良くなくて気持ちよく打てずです。
MP-4はマッスルバックの打感の良さがシャフトの軽さで消されている気がします。
MP-54はMODUS3 120X装着なのですが、明らかに当たりが軽くて、筆者としては打っていて気持ちよく感じません。
MP-66は、ダイナミックゴールドの影響もあってずっしり感があり、適度なスピンで重い球が出ています。
(3)結果
アイアンですので、飛距離はともかく落下地点のバラツキ度合いで見てみますと、気持ちよく振れるシャフトとのマッチングの影響度が高くなるようで、MODUS3 120シャフト装着クラブが結果が出ています。
ダイナミックゴールド装着のMP-66も安定度は高く、左右のバラツキも大きくはありませんが、筆者は意外とちょっと左に行く弾道が多かったです。
ということで振りやすさがあり、マッスルバックとほぼ遜色ない打感でもあり、顔もいいMP-15が、筆者にはマッチしていて、ここ半年くらいは筆者の普段使いになっています。
MP-66は、新たにヘッドのみ入手したのでシャフトもいろいろ選択できたのですが、ダイナミックゴールドを久しぶりに試したい気分だけでチョイスしてしまいました。
ゴルフの1つの楽しみ方として、MP-66もたまには使ってあげたいなあと考えています。
今度、MPアイアンを手に入れたときは、シャフトバリエーションという意味合いで、KBSを装着したクラブを選択します。
その時はまた皆さんにお披露目できたら光栄です。