ゴルフスイング
おっ3
動き出す前に確認!グリップとアドレス~その2~
ゴルフを始めて四半世紀が過ぎ、身体の経年劣化を無視できなくなった『おっ3』。
球数を打って身体に覚えさせる「体育会系」の調整はケガのもとです。
そんな自分の「グリップ」と「アドレス」は、昔の感覚のままで良いのか?
動き出す前に確認できることなので、自分なりの試行錯誤を始めました。勝手ながらシリーズ第2弾!
しっかり握る? やんわり握る?
青木功プロのグリップの「掟」は「左手の三本指に力を入れてギュッと握る」です。
一方、高松志門プロは柔らかくグリップを握る「ゆるゆるグリップ理論」が有名です。
どっちが正しいのでしょう? 熱心に研究すればするほど、多くの情報で頭の中が混乱してしまいますよね。
そしてプロと違って、毎日ボールを打てる環境ではない一般アマチュアゴルファーは日々球数を打って固めて行く時間も体力もありません。
体力は落ちても経験を重ねて来た私「おっ3」は考えました。「グリップの目的は何だろう?」と。
クラブと身体の唯一の接点であるグリップの目的を考えることで、自分にとっての正しいグリップを探し出そうと思ったのです。
飛ぶ蚊を落とす時の力加減!
メジャーリーグ開幕と同時に、投打に渡って大活躍しているロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平選手。
昨年は165キロという驚異的な日本最速記録を更新した、剛速球ピッチャーであることは誰しも認めるところですよね。
彼の投球フォームの写真から、指先と手首の脱力感をおわかりいただけますでしょうか?
胸を張り、肘、手首の撓(しな)りを生かしてボールに力を伝える動きは、「正確性」と「スピード」という観点で、ゴルフのスイングに共通する部分があると思います。
だとすれば、握りの『脱力感』も同様に考えても良いのではないか? という仮説に至りました。
若かりし日は、バレーボールの経験もある「おっ3」。ふと、アタックを打つ時の腕の力感を思い出しました。
握る動作はありませんが、腕を思い切り速く振るのはピッチングと同じです。
遠い記憶では、肩・肘・手首・指先には力は入れていなかったと思います。
ということは、脱力感がある方がスピードを出せることを我々の身体がわかっているということではないでしょうか。
指2本で支えています
左手の鍵状に曲げた人差し指にグリップを乗せ、グリップエンド側は感情線の下にある膨らみにグリップが引っ掛かるような位置で支える位置を探してみてください。
その位置が見つかると、もう左手をギュッと握る必要はなくなります。
右手は、第二関節から折り曲げて“にゃんこの手”にします。第一関節と第二関節の間にグリップを挟んだら、もうOKです。
こちらもヒヨコをやんわりと包むような力加減です。この感じが一番スピードが出て、かつつぶれない握りだと思います。
グリップに悩んでいる方がいらっしゃれば、ぜひ一度お試しください! ヘッドが走り始めますよ。