Gride

gettyimages/52634167
getty

ゴルフスイング

Nick Jagger

「左目でボールを捕らえて離さないイメージ」とは?

プロゴルファーに、スイング軸をどこにイメージしているか質問すると、背骨とか首筋だと答えるのが一般的です。

なかには内ももの二軸なんて答える人もいますが、以前 丸山茂樹プロを取材した時、彼は「左目を軸にしている」と言っていました。

アドレスからバックスイング、そしてインパクトまで「左目でボールを捕らえるイメージ」で打っているそうなんですが……。

左目でボールを見る

getty

今回のテーマは「焦点」を定めて打つということにポイントを絞ってみましょう。

ここでいう焦点とは目線のことです。つまり、目線を正しく取って構え、ボールを打つのです。

さて、ここで質問です。「あなたの利き目はどちらですか?」

左目ならば問題はありません。右目であれば最初は戸惑うかもしれませんが、練習で克服することになります。

なんの話かと言いますと、右打ちの人の場合、ボールは必ず「左目で見る」ことを守っていただきたいのです。

左目が利き目の人であれば、自然に左目で見ていますが、右目の人は無意識のうちに右目主体でボールを見ているため、あごが少し左を向くようになります。

それが極端になると、両肩が開いたアドレスになったり、バックスイングで顔がボールを向き、両肩が回りにくくなったりします。

その結果、左肩が大きく下がったバックスイングになってしまうのです。

ボールの見過ぎは肩の回転を鈍らせる

getty

アドレスで顔がボールのほうを向いていても、左目でボールをしっかり見据えることです。

そしてテークバックでは顔を少し右に回しながら両肩を捻りますが、左目はボールを捕らえて目を離しません。

眼鏡をかけている人は、特にこのことを心掛けてください。

インパクト後に両手が左肩の高さに上がるくらいまでは、左目でボールを見る意識をしっかり持っておきます。

そうすることによって、スイング軸をキープし、ボールを正確にヒットすることができるのです。

とは言うものの、「ボールをしっかり見る」とか「頭を動かすな」といった意識が強過ぎると、スムーズなスイングができなくなります。

バックスイングで頭が下がったり、ボールのあった場所をいつまでも見つめようとすると、フィニッシュが満足に取れなくなって本末転倒です。

そこは十分注意してください。

両目は飛球線と平行に

getty

アドレス時に左目でボールを見るといっても、首が左、あるいは右に傾いていてはいけません。

それでは両目を結ぶラインが飛球線と交錯し、体の向きが狂ったり、バックスイングで上体がスムーズに回らなくなったりします。

ボールを見るのは左目ですが、目線の方向は別です。

アドレスでは両目のラインを両肩やスタンスと同じように、飛球線と平行にセットしておかなければいけません。