ゴルフスイング
Nick Jagger
「左目でボールを捕らえて離さないイメージ」とは?
プロゴルファーに、スイング軸をどこにイメージしているか質問すると、背骨とか首筋だと答えるのが一般的です。
なかには内ももの二軸なんて答える人もいますが、以前 丸山茂樹プロを取材した時、彼は「左目を軸にしている」と言っていました。
アドレスからバックスイング、そしてインパクトまで「左目でボールを捕らえるイメージ」で打っているそうなんですが……。
左目でボールを見る
今回のテーマは「焦点」を定めて打つということにポイントを絞ってみましょう。
ここでいう焦点とは目線のことです。つまり、目線を正しく取って構え、ボールを打つのです。
さて、ここで質問です。「あなたの利き目はどちらですか?」
左目ならば問題はありません。右目であれば最初は戸惑うかもしれませんが、練習で克服することになります。
なんの話かと言いますと、右打ちの人の場合、ボールは必ず「左目で見る」ことを守っていただきたいのです。
左目が利き目の人であれば、自然に左目で見ていますが、右目の人は無意識のうちに右目主体でボールを見ているため、あごが少し左を向くようになります。
それが極端になると、両肩が開いたアドレスになったり、バックスイングで顔がボールを向き、両肩が回りにくくなったりします。
その結果、左肩が大きく下がったバックスイングになってしまうのです。
ボールの見過ぎは肩の回転を鈍らせる
アドレスで顔がボールのほうを向いていても、左目でボールをしっかり見据えることです。
そしてテークバックでは顔を少し右に回しながら両肩を捻りますが、左目はボールを捕らえて目を離しません。
眼鏡をかけている人は、特にこのことを心掛けてください。
インパクト後に両手が左肩の高さに上がるくらいまでは、左目でボールを見る意識をしっかり持っておきます。
そうすることによって、スイング軸をキープし、ボールを正確にヒットすることができるのです。
とは言うものの、「ボールをしっかり見る」とか「頭を動かすな」といった意識が強過ぎると、スムーズなスイングができなくなります。
バックスイングで頭が下がったり、ボールのあった場所をいつまでも見つめようとすると、フィニッシュが満足に取れなくなって本末転倒です。
そこは十分注意してください。
両目は飛球線と平行に
アドレス時に左目でボールを見るといっても、首が左、あるいは右に傾いていてはいけません。
それでは両目を結ぶラインが飛球線と交錯し、体の向きが狂ったり、バックスイングで上体がスムーズに回らなくなったりします。
ボールを見るのは左目ですが、目線の方向は別です。
アドレスでは両目のラインを両肩やスタンスと同じように、飛球線と平行にセットしておかなければいけません。