ゴルフスイング
あやの
【最先端!】あなたは知ってる?ローテーションスイング【ダスティンも】
こんにちは! ライターのあやのです。
前回の「バンプ」編に引き続き、ダウンスイングでの下半身の使い方についての紹介です。
ゴルフスイングで、切り返し後の下半身の動作は、腰をターンさせるのか、スライドさせるのか、人によって意見が別れるところですよね?
今回は腰をターンさせる場合のスイング、【ローテーションスイング】についてお話しします。
日本人にお馴染みのバンプする動きに比べ、ローテーションスイングは少し理解することが難しいかもしれませんが、手に入れることができれば、大幅な飛距離アップ、方向性アップ間違いなしです!
今現在、日本語での詳細がほとんど出回っていないこのローテーションスイングですが、今回はスイングの仕組みや、腰をバンプさせる場合との違いなどをご説明します。
以前からローテーションスイングに興味があったけど、よくわからなかったという方、ぜひ参考にしてください。
目次
ローテーションスイングって何?
ローテーションスイングは、シンプルに体の回転を使ってヘッドスピードを上げるスイングです。
切り返しから体のローテーションを積極的に行うことで地面反力を使い、下半身を止めることなく回転させながら、最大限の力を瞬発的に産み出しヘッドスピードを加速させます。
つまり腕の力に頼らないスイングなのです。
バンプを用いたスイングと比べてみると、バンプが横に移動する運動(Liner Mortion)と腕を引き下ろす力(Pull Down)を使うスイングであるのに対し、ローテーションスイングは回転の力と地面を垂直に押す力(Ground Force)を使うスイングということになります。
現ツアーでローテーションを積極に行っているプレーヤーと言えば、セルジオ・ガルシア、バッバ・ワトソン、ダスティン・ジョンソン、チャン・キムや谷原秀人などがいます。
横に動く動きは禁物!
ローテーションスイングは、一言で言うと「コマ」のようにその場で回転するスイングです。
ですが、インパクトでパワーをしっかりボールへ伝えるためには、単純に「回転する」と言うだけではありません。
要所要所で、必要不可欠な動きがあります。
ローテーションスイングは軸を常にセンターでキープさせなければならないので、上半身が左に突っ込んだり、腰を左にスライドさせるような横の動きは禁物です。
ローテーションスイングはインパクトでフリップしない!
ローテーションスイングは、下半身のローテーションを積極的に行うため、インパクト前後でふところ周りがクリアになるので、手元を体の近くに通しても詰まることがありません。
そのため、インパクトで膝や右肘を伸ばすといった、ヘッドスピードを下げてしまうアクションの必要がありません。
上の動画で比べてみました。
左側:フリップしないインパクト(ローテーションスイング)
右側:ちょいフリッピーなインパクト
右側のスイングは、インパクト前後でフォローでの右手の被せ方が強いのが見てわかりますよね? これがいわゆるアームローテーションの強い腕を使ったスイングです。
一方で左側は、インパクト前にフェースをスクエアにし、そのままキープして、体のローテーションで打っています。
メリットとデメリットを考えてみよう
ローテーションスイングのメリットは
・トップから左腰を横にスライドさせるのではなく、ローテーションさせることで、右かかとの浮き上がりの防止を容易にする
・グランドフォースを最大限に利用できる
・ROC(レイト・オブ・クロシュア)を抑えることによる方向性の向上
・腰や手首に優しい
などなどがあります。
逆にデメリットは
・基礎の習得が必須
・習得に少し時間がかかる
・日本のティーチングでの主流はバンプを用いたスイングなので、ローテーションスイングを推しているインストラクターを探すことが難しい。
などなどです。
ローテーションスイングの最大のポイント!
声を大にしてお伝えしたい最大のポイントがここにあります!!
上のサム・スニードのスイングを見ていただければわかるように、切り返しからの初動での「左骨盤を低くする動き」&「右膝のキックインのタイミング」がポイントです。
まず、切り返しの初動で左腰を下げるアクションをすることで、インパクトでフラットに腰を回転させることができます。
すると、右肩が下がり、左腰が高くなるという典型的アマチュアスイングにはなりません。
プラス、下半身の回転がスムーズに行え、また下半身が先行しすぎた場合に起こる、スピンアウトもこの左腰を初動で下げることで解消できるのです。
次に右膝のキックインですが、右膝のキックインが早すぎると、インパクトを迎える前に左腰、左肩といった左サイドが高くなってしまいます。
すると、上半身が後ろに残り、インパクトでクラブフェースをスクエアにするためには、リストターンを積極的に使わざるを得なくなってしまいます。
この右膝のキックインを遅らせるためには、上のサム・スニードが行なっているアクションが必要になります。
これは、GGスクワット、スニーズスクワット、ピボットターンなどとと呼ばれています。
GGスクワットは、提唱者のジョージ・ギャンカスのイニシャルから、GGスクワット、またスニーズスクワットは、このスクワットがサム・スニードの代名詞であることからこのように呼ばれています。
これらのワードをインターネットで検索するとインストラクションが山のように出てきますので、ぜひYouTubeなどで詳細をチェックしてみてください。
バッバ・ワトソンのスイングで見てみよう
上の動画は、先ほどご紹介した、GGことジョージ・ギャンカスとバッバ・ワトソンがローテーションスイングの下半身の使い方について話しています。
見てわかるように、バッバもトップ直後の切り返しの初動で右骨盤を低く下げ、右膝を外旋し左膝を柔軟に屈伸させるようにスクワットしています(バッバは左打ちなので左右逆になります)。
この下半身の一連の動作により、前傾姿勢を低くキープすることができ、インパクトゾーンで骨盤をフラットに回転させることができます。
挑戦してみたいあなたへ!
こちらのYouTubeでチャン・キムがローテーションスイングについてサラッと説明しています。
わたしのシャローイングの記事と同じようなことを言っています。参考になるのでぜひ一度ご覧ください。
ここで、この動画と合わせて、皆さんにぜひ知っていただきたい追加ポイントが3つあります。
その1
「初動で左骨盤を低く下げ、インパクトでフラットに腰を回転」
このローテーションスイングでは、ダウンスイングで横へスライドする動きは禁物です。
スライドしてインパクトを迎えると、左骨盤が高くなり、手元がトップからインパクトへすぐ来てしまいます。
これはクラブヘッドを十分に加速する時間が全然足りませんし、チャンが動画で言っているようなトウアップからトウアップの非常にスピン量の多いショットになってしまいます。
なぜなら、スライドする動きは、インパクトでフェースをスクエアにするために、リストターンを多く使う必要があるからです。
その2
「右膝のキックインのタイミング」
ローテーションスイングで右膝のキックインが早いと上半身が早い段階で右に傾いて詰まったスイングになります。
重心は右に置きますが、骨盤から上の上半身が傾かないようにレベルになるように心がけましょう。
頭が残り上半身が少し右に傾くのは、インパクト前のシャフトと地面が平行になるポジション6(P6)の後からが理想なので、右膝はすぐに内側へ送らないことが大切です。
ここで重要になるのが
その3
「スクワット」
先ほどもお話ししましたがこの動きが鍵となって来ます。
切り返しからスクワットをすることで、右膝を屈伸させ、左膝を積極的に外旋させることができます。
インパクト後にしっかり上半身が下半身に追いつくので、体の正面にクラブをキープすることが容易になります。
これら3つのポイントが、体の回転運動を最大限に使うスイングでバランスを取るために必要な最低限の動作です。
ローテーションスイングを最短時間で習得するには、鏡の前のシャドースイングで各アクションができているか確認すること、そして練習場では撮影と確認の繰り返し、実際の動きと感覚の埋め合わせをすることが必須です。
ローテーションスイングはシャローイングとの相性抜群!
以前わたしが紹介した、ダウンスイングでヘッドスピードを効率よく加速させる方法、その名も【シャローイング】。
シャローイングは、切り返しでシャフトを背中側へ倒し、シャフトをプレーン上に乗せることで、慣性力を上手くコントロールしヘッドスピードを上げることでしたよね?
このシャローイングは、1プレーンスイング、Aスイング、バンプスイングなど、どんなスイングでも行うことができるのですが、その利点を最大に生かすスイングは、ローテーションスイングなのです。
まだこのわたしの過去記事を読んだことのない方は、下のリンクからぜひ読んでみてくださいね。
*上のスイング動画はLPGAのマリア・スタックハウスです。彼女のローテーションスイングはシンプル&ピュアで素晴らしいです!
おわりに
今でも日本を始めとしたアジアや、欧米欧州のオールドスクールなスイングを好むゴルファーの間では、腰をバンプさせるスイングが主流です。
ですが、海外のゴルフ事情に敏感な方ならもうお気づきかと思いますが、今やローテーションスイングは飛ぶ鳥も落とす勢いで人気ですよね!
Simple is the best! と思うなら、それこそ回転と地面反力で効率よく飛ばすスイングこそが一番シンプルなスイングだとわたしは思います。
詳しい習得方法は、また別の機会にお話ししたいと思います。
お楽しみに☆
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以上、あやのがお届けしました ꒰。•`ェ´•。꒱۶