ゴルフスイング
飛太郎
【タブー】ゴルフライフを脅かす危険な姿勢とは?危険度別に紹介!
こんにちは! 飛太郎です。
今回は、ゴルフスイングの際に、絶対にやっていただきたくない「タブー」ともいえる危険な姿勢についてお話ししたいと思います。
基本的に僕は、「コレはこうでないとダメ」という考え方ではなく、個々が自由に、それぞれの正解を求めて楽しめばいいと思っています。
しかし、何事にも「禁忌(タブー)」となり得る、危険なものが存在するのも事実。
そしてその危険なものすらを、「個人の自由だ」と看過することはできません。
なぜならその「危険な姿勢」は、ゴルフという楽しみを皆さんから奪いかねないものだからです。
①危険度60%「反り腰」
以前に記事でも書きましたが、この「反(そ)り腰」でスイングするかたが意外と多いんです。
腰はもともとやや湾曲しており、ことさらに反らすと上体が回転できなくなる構造になっています。
そこでさらに上体を捻(ねじ)ろうとすると、椎間板(ついかんばん)に過度のストレスがかかってしまうので、ヘルニアなどの原因となるのは、前回ご紹介した通りです。
とはいえ、人によって骨格の形には個人差があるので、あくまでもご自身の身体に「無理をさせた状態」でスイングしないことが肝要です。
ただ、重心を下げて骨盤を前傾させるためには、ある程度反ってしまう程度なら仕方ないことではあります。
ですから、例えば重心を安定させた状態でスイングをする際には、上体の捻転を抑えるなどの対策を打ってみてください。
逆に、上体をフルに捻転させたいのであれば、腰を反らすほどお尻を突き出したりはしないこと!
筋力の低い人がこれをやると、大袈裟な表現ではなく大ケガの元となります。
②危険度80%「へっぴり腰」
危険度80%、それは「へっぴり腰」です。
だいたい、この「へっぴり」って言葉の響きがもうなんと言うか・・・。
「へっぴりってなんだよ・・・」って感じがしちゃうほど、ダメダメ感が満載ですよね。
昔の人は本当に言葉の生み出し方がユニークというか、勉強になります、はい。
骨盤が後傾するということは、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)が弛緩(しかん)している、つまり太ももの前部が使えていないことを意味します。
この状態ではまず下半身の力を使う事ができませんし、無理して力を生み出そうとすると腰・背部に大きな負荷をかけてそれをすることになります。
つまり、下半身が使えないスイングの典型例というわけです。
この状態でフルスイングなんてやってしまったら、それこそ「1発」でケガします。
逆を言うなら、フルスイングなんてできる「備え」ではないと言えます。
飛太郎としては珍しく、強い口調で申し上げますが、それだけ危険だとお察しいただければ幸いです。
そして、このへっぴり腰の写真をご覧になった方で、鋭い方ならもうおわかりかもしれませんが・・・。
このへっぴり腰、後述する「危険度100%の姿勢」を誘発する構えでもあるのです。
それはズバリ・・・。
③危険度100%以上!!「猫背」
先の段落の写真でも、すでにやや「猫背」気味に見えたかもしれません。
鋭い方ならば、もうお気付きかと思います。
そう、へっぴり腰はこの最悪とも呼べる姿勢の「猫背」とセットの場合が非常に多いんです。
人体の構造上、それは必然とも呼べることです。
さらに、この状態からゴルフの「前傾姿勢」を取り入れてしまう人がいます。
背中は猫背、腰はへっぴり腰、そのまま上体を前に傾ける・・・。
想像してみてください。
もうそれはスポーツ以前の話で、爆弾の導火線を自ら短く切って、さらに油を注いでその場で火を着けるようなものです。
危険度は100%どころではありません、へっぴり腰と猫背の合わせ技ですから、危険度は∞と言ってもいいでしょう。
決して間違えていただきたくないのは、「アドレスでリラックスしましょう」とか「ゴルフスイングは力むとダメ」という言葉。
全身の筋肉を弛緩させ、骨に頼ってスイングしましょう、という意味ではありません!
正しい姿勢を保持する最低限の力は必要不可欠で、逆にそれすら緩めてしまうのであれば、ダイレクトに骨にダメージが蓄積されます。
もちろん、ここで言う骨とは「軟骨・椎間板・関節」すべてを含みます。
この状態でスイングする行為は、頸椎(けいつい)から腰椎(ようつい)に至るまで、背骨むき出しとお考えいただいて結構かと思います。
肩甲骨は開き、広背筋は緩み、脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)は伸び切っています。
これでは誰が背中を支えるのか。
スイング以前の問題になってきます。
以上3点ではございますが、ぜひご参考になさってくだされば幸いです。
人体の理に反した姿勢で、くれぐれも危険な、綱渡りのようなスイングはなさらぬよう、心から願っております。
すべては、大切な皆さんの大切なゴルフライフのために。
それではまた! 飛太郎でした。