ゴルフスイング
飛太郎
ゴルフスイング、振り切るためにどこのチカラを使っていますか?
こんにちは! 飛太郎です。
皆さんはスイングする際、どこの力を意識して使っていますか?
「思ったほど振れない」という方は、スイングする際に間違った力の使い方をしている可能性があります。
大きな力を発生させ、それを効率良く集約させてボールに伝えるために、身体のどの部位を使えば良いのか・・・?
今回はその辺りについて、お話ししていきたいと思います♪
目次
もはや定説! 腕で振っちゃいけない理由
例えばこのイラストのように、ハンマーを振り下ろす事をイメージしてみてください。
その時、あなたにはある一つの条件が課されるとします。
「腕の力だけで思いっ切り振り下ろしてください」と。
・・・いかがです? 想像しただけで僕は寒気がします(汗)。
腕だけでこんな重そうなハンマーを振り下ろすのは不可能でしょうし、もしできてしまったとしても肩・肘関節から背骨・腰骨など、上体のアチコチを痛めるであろう事は、火を見るより明らか。
もちろん、ゴルフクラブはこのハンマーほどの重量はありませんが、それでも遠心力やインパクトの衝撃力は、本来のクラブ重量の何倍にも増大します。
ゆえに、腕だけで「速く・強く」振るスイングは効率的とは言えませんね。
腕というものは、とてもフレキシブルで器用な反面、実は耐久力がそれほど高くありません。
そして何より、大きなトルク(瞬発的な力)を生むのが得意ではないんです。
手打ちのスイングでどれだけ思いっ切り振っても、疲労度合いに反してあまり飛ばない理由はそこにあります。
ですから、「腕で振ってはいけない」と言われるんですね。
ではその大きなトルクやパワーは、一体どこで生み出せば良いのか?
次の段落でお話ししましょう!
あらゆるスポーツで力を発揮!その名も「ヒッティングマッスル」!
大きな力を発生させる部位、その名も「ヒッティングマッスル」と言います。
格闘技、特にボクシングなどで頻繁にその名称は登場しますから、耳にした事がおありの方もいらっしゃるかも知れません。
では質問です。
上の筋分布図で、そのヒッティングマッスルはどこでしょうか?
・・・
答えは、「一ヵ所ではありません」です。
よく漫画や格闘技の実況などでは、背中の「広背筋」を代表例として挙げますが、ヒッティングマッスルは肩・背中・腹筋・脚などを総称したものなんです。
ボクシングなどの格闘技に限らず、このヒッティングマッスルたちこそが、人間の爆発的な瞬発力を発生させるのです。
もちろんゴルフにおいてもそれはとても重要で、逆を言うなれば腕以外のどこを使えば良いか、という疑問に対する答えは、僕はここにあると考えています。
では「腕の仕事は?」となりますが、それを次の段落でお話しします!
大きな力に後押しされて初めて、腕は仕事ができるんです!
大きな力、トルクを生み出すのは先述した「ヒッティングマッスル」。
では、腕の仕事はなんでしょうか?
それこそが、冒頭でチラっとお話しした「力を集約する」事です。
いかに大きな力を生み出したとしても、それを上手くクラブ⇒ボールに集約・伝達できなければ意味がありません。
両腕は、そこで最大限に仕事をしてくれるのです。
とはいえ、何もあの一瞬の動きの中で繊細な作業をさせろ、という訳ではありませんしそれは不可能です。
「脇を閉じろ」「クラブと腕をシンクロさせろ」とよく言われますが、アドレスでそのように適正な配置がなされ、脱力が完了した時点で、腕の仕事は自然と準備が整うのです。
あとはヒッティングマッスルが発生させた力に乗って、腕を肩から振り切るのみです。
逆に、そこで腕に力みがあれば「集約・伝達」の仕事ができないばかりか、腕はトルクを生むという仕事も押し付けられるため、オーバーフローして飛ばなくなるのです。
ぜひ一度、まずは意識して両腕を脱力させるよう、試してみてください。
きっと、力んでいた時よりもスムーズに飛ぶはずです。
それこそが、ヒッティングマッスルと腕、そしてクラブが上手く噛み合った瞬間です。
「背筋派」も「腹筋派」も、すべては一つの帰結を迎えます。
「俺は背筋を使って飛ばしてるよ!」という人もいれば、「自分は腹筋を意識して飛ばしてる」という人もいます。
そのどちらもが、僕は大正解だと思います。
なぜなら、背筋も腹筋も「ヒッティングマッスル」の一部だからです。
ただ、これだけはどうか記憶の片隅に置いてほしいのです。
意識して個々バラバラに筋肉を使い分ける事は、実はできそうでできないんです。
筋肉は必ずリンクして働くからです。
※そういった意味では、上腕二頭筋などは比較的個別に近い動きができる稀有な部位ではあります。
ですから、「腹筋を意識して」とか「背筋を意識して」というアクションは、ゴルフスイングの一瞬の中で実践するのは不可能と考えていただいた方が、得策かと個人的に思います。
マッスルコントロールが日常のトレーニーでも難しい事なのですから。
ぜひとも意識していただきたいのは、腕でトルクを生むのではないという理由を理解し、どういった「動き」をすれば、ヒッティングマッスルを活用できるかという点です。
個々バラバラにパーツを使う意識ではなく、一連の動きの中に個々を見出す。
今後そういった事をより詳細に紐解いて、皆さんとご一緒に歩めたらなぁ、と思います。
それがほんのわずかでも身体で感じられた瞬間、あなたのゴルフの世界は激変します!!
それだけは、断言させていただけると確信しています。
それではまた! 飛太郎でした。