ゴルフスイング
飛太郎
「狙って飛ばせる」距離を伸ばすためにはどうしたらいいのか?
こんにちは! 飛太郎です。
今回のテーマは、「そんなに飛ばして意味あるの?」という、練習場でよくいただくご質問から決めました(笑)。
ドラコン競技やってます、といちいち説明するのも時間を取らせてしまうだけなので、一言だけ笑顔で答えるようにしています。
「もちろん! 大きな意味がありますよ♪」と。
Gridgeをご覧の皆様には、せっかくなのでコッソリお伝えしておきたいと思います。
「飛距離を求める意味」そして「そのメリット」について。
目次
「手を伸ばせば届く」かの如く! 広い射程距離をモノにしよう!
写真は皆さんご存知、日本が誇る全米シニアチャンピオン、井戸木鴻樹選手です。
僕が毎週楽しみにしているローカル局のテレビ番組、そのCMで彼はこう言います
「残り150ヤード以内は、アプローチです」。
そのキャッチコピーに偽りなし! って感じですね(今はそのCM、もうやってないかも知れません)。
彼の実績とあのミドルレンジの冴えを見れば、そのキャッチコピーが決して誇張ではないことは一目瞭然。
150ヤード圏内であれば、それは彼にとってはさながらアプローチのように「射程範囲内」であるということ。
「手を伸ばせば届く」かの如く、自身の射程距離をいかにして広く確保するか。
まさに、ゴルフではコレができるかどうかによって、一気に優位性が変わると僕は考えています。
ここからお話しするのが今回の本題、練習場で僕に「そんなに飛ばして意味あるの?」というお言葉をくださる方々へのアンサーです(笑)。
ドライバーでも、それに似た現象を起こし得るということ。
ここではそれだけお伝えして、詳しくは次の段落以降でご説明しますね♪
ドライバーショットの「ターゲット・サイト」を拡張しましょう。
例えば、コースにもよりますが「ミドル(パー4)でもロング(パー5)でもドライバーは220~230ヤードくらいが目安」という人がいらっしゃるとしましょう。
そしてその人は、練習場でフルスイングすれば270ヤードくらいは飛ばせる力を持っていると仮定します。
さてここで僕が、その人にこう提案します。
「250ヤードまで射程距離を広げてみませんか?」と。
きっとその人は、こう言うでしょう。
「そんな冒険はできないよ」とか、「2~30ヤード伸びてもスコアは変わらないよ」って。
お気持ちはよく理解できますが、僕の提案の中身が「もっと無理して飛ばしましょう」ではないことに、どうぞお気付きください。
「射程距離を広げましょう」、つまりはあなたのターゲット・サイトを広げましょうという意味です。
フルスイング、その人の言葉を借りるなら、「冒険」をして270ヤードを狙うのではありません。
270ヤードという懐を元に、従来の安全パイに設定してあった220ヤード前後の射程距離を、250ヤードに拡張しましょう、ということ。
冒頭で僕は「飛ばすことには、大きな意味がある」と言いました。
それはまさに、自身の最大飛距離で練習を重ね、ショットの精度を上げることでターゲット・サイトを広げることができるという点にあります。
「そんなカンタンにいくならゴルフは楽だよな」とおっしゃる方、きっとたくさんいらっしゃるでしょう。
でも実はコレって、普段から皆さん実践してることなんですよ(笑)。
そう、アイアンで同じ原理のことを。
「思い切り飛ばそう!」という意識で、アイアン振りますか?
アイアンとドライバーの根本的な違いは、僕は「番手の有無」にあると考えます。
アイアンは番手を変えることで、ある程度飛距離をマネジメントできますね。
7鉄なら〇〇ヤード、5鉄なら△△ヤード……といった具合に。
ですから、例えば「8鉄でマン振りして、200ヤード飛ばすぞ!」なんて考える人はいないでしょうし、考える必要もありませんよね。
一方でドライバーは一本モノであり、そこに「飛距離の制限」もなければ「一般的な目安」なども明確には存在しません。
最終的に、ご自身が練習でその目安を体得するしか方法はない訳です。
※もちろん「飛ばすも自由、飛ばさないも自由」ではありますが。
だからこそ、練習場でドライバーを打つ時には、ぜひご自身の最大飛距離をつかんでいただきたいのです。
「飛ばそう!」とした時にどのくらい飛ぶのか。
そして、「勝手に飛ぶ」くらいの力感では、どのくらいの距離が見込めるのか。
最大で270ヤード飛ぶのであれば、その270ヤードの飛距離に「精度」を加味して練習を重ね、250ヤードを「安全パイ=ターゲット・サイト」に仕上げてみてください。
アイアンで「思い切り飛ばすぞ!」とは考えない思考をドライバーにも転用できると考えます。
ドライバーの練習こそ、精度を意識して!
最大飛距離という懐は無理に崩さず、その中での「最大射程距離」を伸ばす。
そのために、練習場でドライバーを振る時こそ「精度」に意識を集中してみてください。
ともすれば、ドライバーの練習をストレス解消のように位置付けている方もいらっしゃるようですが、僕はドライバーこそ精密さを求められるクラブだと思います。
芯をとらえる打感、快音を放ちながら真っすぐに飛んでいくドライバーショットの弾道は、本当に気持ちの良いものです。
ドラコン競技なんてものにハマっている僕ですから、その快感はよくよく知っています。
ですが、何十球のうち1球だけ、たまたま出た最大飛距離に一喜一憂するのでは、決して「射程距離」は広がりません。
ドライバーの役割、そしてその可能性の両翼を認識して、研鑽(けんさん)に励んでみてはいかがでしょう?
それではまた! 飛太郎でした。