ゴルフスイング
飛太郎
ゴルフスイングの微妙なロジックたち「腕で上げるな」編
こんにちは、飛太郎です!
ゴルフにはさまざまなロジックが存在します。
初心者の頃などは特に、練習場で「教えたがり屋さん」からさまざまなロジックを並べられて、ご指導を受けることもありますよね(笑)。
ただ注意していただきたい点としては、そのロジックが果たして正しいのかどうか。
雑誌や教本を誤って解釈し、そのまま他人に教えちゃう人って、結構います。
せっかく理論が正しくとも、受け取る側が混乱してしまう内容では困りもの。
そういったことが少しでも減るよう、「微妙なロジックたちシリーズ」として、注釈を加えてお送りします。
目次
「どうして理解しないんだ?」と「何を言ってるのかわからない」
練習場でクラブを振っている人に対して、お連れの方がアドバイスをする姿。これって、よく見かけるシーンですね。
そして、教えを受けている方の表情はといえば、大体が「???」と疑問に満ちた困り顔。
これも本当によくある光景です。
教える側と教えられる側の知識量に差があることを、教える側が忘れちゃってるケースが多く、こうなるのも仕方ありません。
それに加えて、教える側が引き出しから持ち出すのは、主題の「微妙なロジックたち」なのだから、教え子はいっそう混乱の一途をたどることに……。
これはもうお互いにとって、悲劇という他ありません。
※もちろん、確かな技術と話法で、スムーズに指導されてる方もいらっしゃいますので、そこは誤解なきよう……。
「腕で上げるな!」「腕で振るな!」「いや、腕は振るものだ!」
飛太郎が初心者の頃、一番困ったのがこのロジックでした。
ゴルフスイングは「腕で上げるな」や「腕で振るな」というもの。
いろんなゴルファーの方がテーマに挙げてらっしゃるように、それだけこのロジックは重要という証拠にもなります。
ただ過去を振り返ってみると、当時このロジックの真意を理解されてる人は、僕のまわりに関して言えば、ドラコンの師匠だけでした。
さまざまな人にいろんなアドバイスをいただいた後、ずいぶん経ってから出会った師匠に言われた第一声は、「お前、腕を振らずにどこを振る気だ?」。
目からウロコだったことを思い出します。
それから、地方の大会で優勝できるくらいになった頃、僕は確証を持って言えるようになりました。
「“腕以外の力を借りて”腕を振れ!」だと。
腕は遠心力を操る羽、その羽を駆動させるエンジンは腕以外、ということです。
世の中にあふれる、数えきれないヒント
世の中には、思わぬヒントがあふれています。
例えば写真のように、スピードスケートで加速するためには、左右に力強く腕を振ります。
そうすることで遠心力と推進力が生まれるわけです。
ここで得られるヒントは、「何を求めるか?」にあるのだと思うのです。
例に挙げたスケートで言えば、「スピードを求めるから」腕を振るわけです。逆に、コーナーでは大きく腕は振りませんよね?
もっと言えば、竹トンボも、プロペラも、モーターも、風車も……さまざまなものが、遠心力で大きな力を生むわけですが、目的が明確に存在しています。
そして、それらすべてにおいて言えることが「羽となる部位には、最初から大きな力が備わっているわけではない」ということ。
必ず「加速装置」となるエンジンが別にあり、ゴルフスイングに当てはめた時、果たしてそれは腕ですか? ということです。
そこで初めて「腕で上げるのではない」「腕で振るのではない」=「腕がエンジンではない」とつながる気がします。
すべてが正しく、すべてがシンプル
ゴルフスイングにまつわるロジック、僕はそのどれもが、それぞれに正しいのだと考えています。
ただ伝言ゲームがそうであるように、世に広まり伝わるうちに、元々シンプルだったものが少々複雑になってしまっただけに思うのです。
人の考え方も、受け取り方も、十人十色です。
すべての人に等しく伝わる理論がないように、「これぞ正解」という光は自身で灯すしかないのかもしれません。
もしも迷った時は、上述したようにゴルフ以外のいろいろなものに、思わぬヒントが隠れているかもしれませんよ。
それではまた、飛太郎でした!