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ゴルフスイング

もーりー

強過ぎても緩んでもダメ!? グリッププレッシャーの正解は?

今回はグリッププレッシャー(グリップの握り加減)についてです。

私もゴルフを始めたばかりの頃に、Aさんから「強く握り過ぎだ。ゆるゆるに握りなさい」とアドバイスされたかと思えば、Bさんからは「緩み過ぎだよ。もっとしっかり握りなさい」と真逆の指摘をされたりして、「あーっ、訳わかんねぇ……」と悩んだものです。

でも最近思うのは……AさんとBさんの言ってたことは両方正しいんだなぁ!

スイング中にグリッププレッシャーを変えない意識を持つ

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「えーっ、AさんとBさんは真逆のことを言っているのに両方正しいなんておかしい!」

こう思った皆さん、けっこういらっしゃいますよね。

それではどうしてAさんもBさんも正しいのか。

それは双方のアドバイスの冒頭にこの言葉をつけ加えたらいいんです。

『スイング中にグリッププレッシャーを一定に保たなきゃいけないのに』

グリッププレッシャーというと、“どのくらいの強さでグリップを握るか”ばかりをを気にし過ぎて“何のためにそうするのか”、つまりは目的を見失っている人が非常に多いんです。

そうなんです。

グリッププレッシャーは“スイング中、アドレスからフィニッシュまでの間できるだけ一定の力加減を保つ”という目的があってこそなんです。

ですので、Aさんはグリップを強く握り過ぎている私を見て、Bさんはゆるゆるに握って逆にスイング中に力が入ったり緩んだりしている私を見て、

“スイング中にグリッププレッシャーをできるだけ一定にしなさい”

という意味でアドバイスしてくれたわけなんですね。

タイガー・ウッズもこんなことを言っています。

「僕はスイング中、グリッププレッシャーを一度も変えていないよ」

って!!

あと(補足として)厳密に言うと、スイング開始直後とバックスイングからの切り返し、インパクト時の3ヶ所は実際は大なり小なり力が入ります(タイガーでさえも)。

あくまでも手が余計な動きをしないように、“スイング中にできるだけグリッププレッシャーを変えない意識を持つ”ことが大事です。

親指と人差し指を不器用にして握る!

グリップを握る時に「中指、薬指、小指の3本でしっかり握りなさい」ってよく耳にしますよね。

ただこの“しっかり”も勘違いの元なんですね。

この言葉どおりにギューっと力いっぱい握るのも良いわけがありません。

これについても“どうして中指、薬指、小指で握る必要があるのか”を正しく理解する必要があるんです。

私なりの解釈でいくと、親指と人差し指は“器用”、それ以外の3本の指は“不器用”に分けることが大事です。

どういうことか。

突然ですが、トイレでホルダーからトイレットペーパーを引っ張り出す時にどの指を使いますか?

ほとんどの皆さんは無意識に親指と人差し指でつまんでいるはずです。

これは身体の構造上、親指→人差し指→中指→薬指→小指の順に力が入るようにできているからです。

親指と人差し指は力を入れやすい、つまりは器用(自由)に動かしやすいんですね。

しかしながらゴルフにおいては曲者でして、親指と人差し指はスイングをするうえで間違った方向にも自由に動かせるので悪影響を及ぼしやすいんですね。

そこから「中指、薬指、小指の3本でしっかり握りなさい」という定説が広がったんだと思います。

ただ、どれかの指に力を入れずに別の指に力を入れる……なんていろいろ考えたら、グリッププレッシャーがかえって一定にならずに余計な力が入ったり、逆に緩みの元になりかねません。

ですので私は5本の指とも均等な力加減で握るほうが良い結果が出ると思います。

そのかわりに親指と人差し指は不器用にしか動かせない、動かさない意識をしっかり持つようにしましょう!

グリッププレッシャーは“軽めに握る”べし

それではやっとでグリップの力加減についてです!(ここまでくるのにすっかり長くなりました。ごめんなさい)

そもそもグリップはどのくらいの力加減で握るべきなんでしょうか。

往年の名選手であるジャック・ニクラウスなんかはしっかり握る派だったらしいですしね~。

ただスイング中に一定の力加減を保つことを優先させるにはやはり“軽めに握る”ことをおすすめします!(ゆるゆるや緩めはスイング中の“緩み”と混同しやすいので、“軽め”と表現するほうが良いと思います)

では“軽め”ってどのくらいなんでしょうか。

よく言われるのは……

・小鳥を両手で持つように
・卵を握るように
・初対面の人と握手するくらいに

といったところでしょうか。

でもちょっと待って!

ひねくれ者の私からすると、小鳥を持ったことないし、卵なんてだいたい親指と人差し指のひらを中心につまみながら冷蔵庫から取り出すし、初対面の人と握手なんてあんまりやりませんぜ~(性悪でごめんなさい)。

そんな私がおすすめするのは……。

まずグリップを力いっぱいギューっと握ってください。ギューっとですよ。

それからグリップを離さない程度に一気に力を抜いてください。

はいっ。この一気に力が抜けた状態が適度なグリッププレッシャーです!

これならラウンド中でも確認ができますし、腕全体の余計な力も抜けますので一石二鳥です。

まとめ

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いかがでしたか。

なんだか内容がとっ散らかってしまったので、最後におさらいをさせていただきます。

【もーりー流グリッププレッシャー】
 
・その1
スイング中、アドレスからフィニッシュまでの間できるだけ一定の力加減を保つ!

・その2
5本の指とも均等な力加減で握る。その代わりに親指と人差し指は不器用にしか動かさない意識をしっかり持つ!

・その3
グリップを力いっぱいギューっと握って、グリップを離さない程度に一気に力を抜いた時が適度なグリッププレッシャー(力加減)!

ただあくまでも我流ゴルファーの個人的見解です(「その2」なんて上級者からしたら賛否両論間近いなし!?)

皆さんご自分なりのちょうどいいグリッププレッシャーを日々の練習の中から見つけてください!

その際の参考になったらうれしいです♪

それでは。