ゴルフスイング
ノザ@ゴルフライター
【スイングは基本が大切】個性的なスイングが増えたけど、まずは基本を身に付けるべき理由
冬生まれだけど冬が嫌い!
どうも~ノザです!
今回は、「個性的なスイングが流行ってるけど、基本は大切だよ」をテーマに書きたいと思います。
日本の男子プロや海外メジャーでも解説をこなすプロゴルファーの丸山茂樹プロは、数年前にこう言いました。
「良い意味でも悪い意味でも、昔に比べて個性的なスイングをするプロが減った」と。
確かに、特に女子プロは僕もそう感じることが多かったです。皆同じようなスイング。後ろから見て「あれはあのプロだ!」って区別がつかない。それほど似たスイングなのです。
しかし、最近のPGAツアーでは逆に個性的なスイングのプロが活躍しています。
目次
マシュー・ウルフのフォワードプレスとテークバック
皆さんはマシューウルフという選手を知ってますか? なんとPGAツアーで3試合目にして優勝トロフィーを勝ち取った超新星。若干21歳です。
その戦歴も驚きですが、それ以上にスイングに驚かされます。と、その前にアドレスからのフォワードプレスがすごい(フォワードプレスとは、アドレス時の体の硬直から動き出すきっかけの動き。手を動かしたりあごを少し引いたりする動作を指します)。
両足をカクッとするんですよね……。顔も一瞬左を向いているし。一見するとジョークかのような動きにも見えます。詳細は上記動画(48秒くらいから)で確認を。
そこからテークバックでクラブを立てクロスします。トップからクラブを寝かせて下ろし、インパクトを迎える訳ですが、アドレスからインパクトまでがとにかく個性的です。
ブライソン・デシャンボーのパッティングスタイル
続いては、2020年全米プロで初のメジャー制覇を成し遂げたデシャンボー。彼は個性的過ぎるので、どこを切り取ろうか考えました。
・両手を伸ばしたパッティングスタイル
・アイアンの長さをすべて6番アイアンに揃えている
・ムキムキの筋肉
今回は上記画像にもあるパッティングです。
デシャンボーのパッティングを見て驚きました。僕が昔読んだパッティング専門のレッスン本で「ダメな打ち方」と評されていたスイングをそのままやっているからです。
まるで初心者のような力みと、極端に突っ張った腕。あれだけ張るとグリッププレッシャーも強まると思うけど、どうなんでしょうか?
物議はあったろうけど勝てば官軍です。メジャーチャンプのパッティングだから、どこかのレッスン本では「理想的なパッティング」と評するのでしょうか?
もちろん自身を「ゴルフの科学者」と言うデシャンボーにしかわからないメリットがきっとあると思います。
ん〜しかし個性の塊と言えます。これだからプロ試合の観戦は止められません(笑)。
ちなみにアイアンの長さはすべて一緒で、「重さ」も揃えているそう。そして実はウェッジの長さも一律「37.5インチ」です。
トップで停止する松山英樹プロと藤田寛之プロ
ここからの紹介は日本人プロになりますが、皆さんは昔スイングリズムのために「チャー・シュー・メーン」というリズムを習いませんでしたか? アニメで紹介された有名なスイングテンポを取る方法です。
スイングはリズム、テンポが大切で、そのタイミングを崩すと良いショットが打てない。その理論からテークバックからフォローまでの一連を「チャー・シュー・メーン」で揃えた訳です。
リズムが大切と覚えていたのに、日本で賞金王を獲った松山英樹プロと藤田寛之プロは、トップで一旦停止するスイングをします。
え? リズム大切じゃないの? 一回止まってるけど? と昔は思いました。これも僕のゴルフの常識を覆すスイングでしたね。
特に松山プロはテークバックがゆっくり、トップで停止し、稲妻のような切り返しで打つスタイル。
チャー・シュー・メーンから真反対のスイングなんです。
それでもプロ転向後の功績は日本歴代トップクラスですからね。大好きなプロです。
変わったスイングも個性? 基本があってこその個性だと思う
さて当記事で4人ほど僕が衝撃を受けたプロを紹介しました。説明の通りこの4人のプロは今でも現役で活躍しています。そして全員輝かしい功績を収めています。
ではスイングは個性的で良いのか? 自分がしっくりくる方法で打てば良いのか? 僕はそうでないと思っています。
基本があってこその個性だと思うんですよね。
例えば一番最初に紹介したマシュー・ウルフ。彼はトップの位置までは個性的ですが、切り返しからのスイングは理想と言えるほどにきれいです。基本ができていないとあんなスイングはできない。
個性という言葉で逃げず、最初は「教科書」に忠実に
「いやこれは私の個性だから!」と言う人がこれから増えるかも知れません。実際個性的なスイングの人が活躍している訳だから。
しかしそんなプロ達も基本から入っています。本で習うような理想的なスイングもきっとできるし、そこから自分に合うスタイルを完成させたんです。
端的に言えば、「基本もできてない内は個性なんて必要ないのでは?」と思っています。最初は個性なんて言葉に逃げず、基本に忠実に。教科書通りに。
自分のスイングを説明できて、理論ができてからでも遅くはないと思います。
まとめ・ゴルフではいろいろな理論やスイングが生まれるけど最初は基本を大切に
観てる分には「個性的なスイングのプロ」は大好きです。なぜそんなスイングに? 無意味だとさえ思うその動きをどうしてするの?
考えればワクワクしてきます。
ただそれはゴルフを四六時中考えている人達の世界。理論もわからない僕のようなアマチュアが真似たって真似できる訳ありません。
個性的なスイングは基本が完成された後でも十分間に合います。個性と言う言葉に逃げず、しっかり基本を叩き込みましょう。
それではまた!