ゴルフスイング
おっ3
筋トレなしで飛距離アップする方法を考える!
『もっと飛ばしたい』でも『厳しいトレーニングはしたくない』。
こんな矛盾を抱えたゴルファーはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『おっ3』は筋トレ大好きですが、筋力に頼らない飛距離アップは常に探求しています。
今回は、厳しいトレーニングはしなくても飛距離アップを狙える方法について掘り下げます。
飛ばしの要素を因数分解すると……
ショットの精度には定評があった、写真のブライソン・デシャンボー。
2019~2020シーズンは、筋トレの成果で得たムキムキの筋肉を武器に『飛ばし屋』に変身!
名だたる飛ばし屋たちを抜き去り、同シーズンの平均飛距離ランキングでは322ヤードで堂々の第1位の座に着いたうえ、全米オープン2020ではその飛距離を武器に初のメジャー戴冠となりました。
今回は、デシャンボーと逆のアプローチで飛距離アップを狙います。
では、『飛ばし』の要素とは、いったいどんなものでしょうか?
1.ヘッドスピード
2.ミート率
3.バックスピン量
4.弾道
5.スイング軌道
細かいポイントはまだまだあると思いますが、今回はこの5つの要素を筋トレなしで向上させる工夫を考えていきます。
ヘッドスピード
東海道新幹線の最高速度は285キロ/時と言われています。
秒速に計算し直すと、約79メートル/秒(m/s)です。
551ヤードという超ド級の飛距離を叩き出したマイク・ドビンのヘッドスピードは、70m/sを超えるそうです。時速に換算すると252キロ/時。
マイク・ドビンは新幹線並みのヘッドスピードを誇っていることになります。
我々は、マイク・ドビンのような肉体を持っている訳ではないので、彼とは違う方法でヘッドスピードを向上させましょう!
最も手軽な方法は、『リラックス』です。
もしかすると、使ったことがない方がいらっしゃるかもしれないので、一応下記URLから見ることができるようにしました。
この蠅(はえ)叩きで害虫を駆除する時に、必要なものは何でしょうか?
それは、『スピード』と『精度』です。
これを両立させるために、蠅叩きを力を入れて握り、腕力を駆使するでしょうか? 答えはその逆ですね。
手や腕の力を抜き、リラックスした状態でピシッ!! と一閃させることでスピードを獲得しています。
あの感覚でクラブを握り、リラックスすることがヘッドスピードの向上にも役立ちます。
ミート率
皆さん、ダーツはやったことがありますか? ビリヤードはいかがでしょうか?
言わずと知れた、狙いを定めるスポーツですね。
バブルの申し子の『おっ3』は、どちらもそこそこの腕を持っています。
『おっ3』が思うコツは、『動かさない部分を作ること』です。これが狙いを正確にしてくれます。
ダーツは、肩から肘までは地面と平行にして動かさない!
ビリヤードは、キューを軽く持ち、やはり肩から肘までは地面と平行を保つことが大切です。
これが精度の源です。
では、ゴルフでは?
これは、両脇の締めと右肘の引き付けと思います。
この2点によって、ブレを最小限にしてミート率を上げることができます。
バックスピン量
全盛期の松坂大輔投手が投じたストレートの軌道を覚えている方もいらっしゃると思います。バッターの手元で浮き上がるような剛速球は、迫力満点でした。
それだけバックスピン量の多いボールを投げることができたのだと思います。
『飛ばし』のためには、スピン量が多ければ多いほど良い訳ではありません。
『最適なスピン量』が求められます。スピン量が多過ぎれば、高く上がるだけで前に進みません。反対にスピン量が少な過ぎると、野球で言う『ナックルボール』のように不規則な軌道を描き、途中でお辞儀するような弾道になります。
最適なスピン量は、ヘッドスピードによって変わります。
ヘッドスピードが速い方ほど、スピン量を少なくする必要があります。
そのためには、レベルブローなインパクトが求められます。
ヘッドスピードが速くない方は、ややダウンブローでスピン量を増やし、キャリーが出るようなイメージを持つと良いと思います。
弾道
男子プロの『飛ばし屋』たちのドライバーの弾道を見ていると、驚くほどの高さに打ち出していることがわかります。
では、アマチュアも一律に『高弾道』を目指せば良いのでしょうか? 答えは「No!」です。
前段とも関わりますが、ヘッドスピードの速い方は高弾道でビッグキャリーを描くことで距離を獲得できます。
ヘッドスピードが40m/s以下の方の場合、ボール初速も出ないので、高弾道になると上に向かうほうにエネルギーを取られてしまい、結果的には飛距離を獲得できないケースが増えてしまいます。
目安のヘッドスピードは40m/sくらいでしょうか。
それ以下の場合は、中弾道でランも稼いだほうがトータル飛距離は伸びると思います。
スイング軌道
スイングの軌道も、『飛ばし』にとってはとても重要な要素です。
写真のタイガー・ウッズは、ボールの内側から叩きにいく感じが出ていると思います。
クラブフェースは、ボールのやや内側にコンタクトすることが重要です。
フェードボールを打ちたい時も、アマチュアの場合はカット軌道を意識するよりも、ボールの飛球線方向の反対側にコンタクトする程度が適切と思います。
クラブヘッドがダウンスイングで描く軌道は、シャフトをしならせながら、背中側から遅れてヘッドが下りて来て、右肩よりも低い位置から浅い角度でインパクトに向かうのが理想です(ヘッドスピードによって最適な角度は変わります)。
この軌道を描きながら、インパクト後にクラブヘッドでボールを押し込む動きが入るとさらに飛距離は伸びると思います。
写真のタイガーのように右肘や右肩、右腰の押し込みがポイントになります。
トレーニングはしなくても、こうして飛距離を伸ばす可能性はまだまだあります。
ただし、身体の柔軟性だけは向上させる意識を持ってください。ケガの予防と、身体の回転スピードを増強するためにはそれが有効です。
さあ、厳しいトレーニングなしで飛距離を獲得して、ゴルフをもっと楽しみましょう!!