ゴルフスイング
Taddy Bear
ドライバーのヘッドスピードを測れば飛ばす方法が見えてくる!
ゴルフは飛距離じゃない、とはわかっているけれど。
それでも飛ばしたい! というのがゴルファーの願い。
実際、飛ばないより飛ぶほうがスコアメイクにつながりますよね。
飛距離を伸ばす方法はいろいろありますが、まずは自分のポテンシャルを知ることが大切。ヘッドスピードを測れば、自分の修正点と同時に飛距離を伸ばす最適の方法が見えてきます。
ヘッドスピードに対する基準値
ヘッドスピードはボールを飛ばす要素の1つではあっても、絶対的な優先事項ではありません。
速けりゃいい、ってものでもないのです。
ヘッドスピードを上げるだけならマン振りすればいいわけで、それが飛距離につながらないことは練習している人ならご承知の通り。
ヘッドスピード40メートル/秒(m/s)の女子プロが42~43m/s以上の男性アマより飛んでいるのを見ても、ヘッドスピードだけが飛ぶ要素でないことがわかりますね。
ヘッドスピードと飛距離の相関関係で大切なのは、ヘッドスピードに相応する飛距離が出ていることです。
その基準値通りの飛距離ならば、さらにヘッドスピードを上げる練習は有効です。
しかし基準値に届いていない場合は、何かしら問題を抱えているということ。
その問題点、個人の数だけあるので一概には言えませんが、ヘッドスピードを測ることで問題点の有無の判別がつきますね。
まずはヘッドスピードを測り、その飛距離の基準値と照らし合わせてみましょう。
マックスはポテンシャルの証!
ドライバーのヘッドスピードによる飛距離の算出方法は以下のようになります。
ヘッドスピード(m/s)×5.5=飛距離(ヤード)。
男性の平均値40m/sであれば40×5.5=220、つまり飛距離は220ヤードとなります。
ちなみに女性の平均値は33m/s。飛距離は181.5ヤードですね。
アベレージゴルファーのティーイングエリア、ホワイトティーから約220ヤード、女性のレッドティーから約180ヤード飛ばせるとホール攻略、かなりラクです。
にも関わらず、計算値の飛距離をコンスタントに出せるアベレージゴルファーはそれほど多くいません。
下り傾斜で転がって250ヤード飛んだ! と喜ぶのもいいですが、だからといって逆算してヘッドスピードを出すのは勘違いの元。
250ヤードを係数の5.5で除算すると約45.45m/s、ヘッドスピードは約45m/sになってしまいます。
最近のゴルフナビは飛距離表示もついていますが、計測するのであればフラットなホールであること、比較的風が穏やかであることを条件に基準値を測りましょう。
ただし、平均値を出す必要はありません。あくまでマックス(最大値)が基準値です。
そのマックスの飛距離はあなたのポテンシャルが引き出したことに間違いないのですから。
セールスモードを回避できるならショップの試打コーナーへ!
ヘッドスピードの基準値計測方法は上記のように除算する他、器具を使う方法もあります。
もっとも手軽なのはゴルフショップの試打用計測器。
ヘッドスピードだけでなくスイングのクセやスピン量なども数値化してくれるので、修正点を見つけることにも役立ちます。
デメリットはセールスモードに対応しなければならないこと。
計測だけのつもりがショップを出た時には新品のドライバーを持っていた、なんてことにもなりかねません。
もちろん、購入意欲がソソられての結果であれば、まったく問題はないのですけれど。
なお、ゴルフショップの計測器は盛られている、という話をよく聞きます。
計測器には設定があるので調節可能ではあっても、あまり接待仕様にしているとデータの正確性が失われ、ショップの信用にも関わってきます。
ショップ計測器の数値が良いのはシミュレーションの条件が整っているからとポジティブに考えましょう。
他にも、市販の計測器を使う方法もあります。
現在、もっとも多くの情報を正確に計測できるのはSKYTRAK(スカイトラック)やTRACKMAN(トラックマン)ですが、これらはプロユースの機器のため、お値段もそれなり。
そこまで本格的なアスリートじゃない、という人ならばユピテルのスイングトレーナーやライトのヘッドスピードテスターなどで十分です。
練習場で、1人で使える手軽さがいいですね。
飛距離目標は基準値超え!
ヘッドスピードに対する飛距離の基準値はそうカンタンにポンポンと出るものではありません。
しかし、その基準値が1つの目標になることは確かです。
まずは、その目標をコンスタントに出せるスイングを身に付けてください。それが飛距離を伸ばす最善の方法です。
個々で修正する際、1つだけ頭に入れておきたいのがスピン量です。
ドライバーの最適なスピン量はクラブによって若干の差はあるものの、2000〜2500回転が平均値。
これ以上になると空気抵抗が増え、いわゆる吹け上がった弾道になって飛距離が伸びません。
ヘッドスピードが速くても飛距離が出ない、と嘆いている人はスピン量を減らすスイングの研究をしてみてはいかがでしょう。
一般的には、アウトサイドインのスイング軌道や、体幹より腕の振りに頼っているゴルファーほどスピン量が多くなると言われています。
これ、どちらもヘッドスピードを上げようという意識の表れですね。
ヘッドスピード自慢は傍(はた)から見ても滑稽です。
それより、平均的なヘッドスピードなのによく飛んでいるというほうがずっとカッコいいですね。