ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
飛ばないゴルファーがアウトサイドインに振っていては飛びません。(その2)
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回は、アウトサイドインからインサイドアウトのスイングに変換できると、ボールも今までよりも遠くへ飛ぶようになるというお話です。
それに、インサイドアウトの軌道は、自分の思っているところにボールを打つことができるための要素のひとつです。
左肘の引けるスイング
一般的なレッスンでは、「左に振り抜け」と教えられることが多いと思いますが、それではアウトサイドインのヘッド軌道になり、左肘の引けるフォローになってしまいます。
前回の解説でインサイドアウトに振れるようになったら、ボールがつかまり、遠くへ飛ばすためのスイング軌道ができます。
先日3週連続優勝をした鈴木愛選手もすごいですが、USPGAの記録で、11連勝をして、その年に18勝したという選手がいます。
この先、誰も破れないだろうという記録を残した、バイロン・ネルソンというプロです。
USPGAで11連勝した、バイロンネルソン
そのバイロンネルソンの教えに「目標と握手をするように振る」と言うものがあります。
この教えは、目標に振り抜けと言っているのです。
誰でも、ボールを投げる時には目標に向かってボールを投げます。
ショットは、ボールを投げるのと同じような動きですのでが、ゴルフの場合そんな簡単にはできません。
インサイドアウトのヘッド軌道で振れるようにならないと、目標に向かってヘッドを振り抜けません。
大概の方が、ヘッドをボールに叩き付けるのがゴルフスイングだと思っているでしょう。
バイロン・ネルソンの教えに
「ゴルフスイングとは、ボールを打ちにいくのではなく、ボールのある場所からその先へと振り抜くことである」
とあります。振り抜いた目標と握手するようにできれば、ボールは目標に対して飛んでいきます。
ライン出しスイング
これを、フルショットで再現しようと思うと至難の業(わざ)ですが、50ヤード以内の軽く振れるアプローチショットで練習を重ね、徐々に距離を伸ばしていけば、ピンに向かうショットが打てるようになります。
この方法なら、初級者でもインサイドアウトの軌道が習得できていれば、ご自分の思った場所にボールを運ぶ(投げるような)方法が体感できると思います。
しかし、実際に芝の上で打つことになりますと、ライや芝の状態などいろいろな問題が複合して来ますので簡単ではありません。
まずは、練習場で十分試し、本番のコースでは条件の良い時にチャレンジして、失敗したら原因を考えという繰り返しをしてみましょう。
成功すれば、自信が付き一段レベルアップですが、これは、すごい可能性を秘めた一段レベルアップの技術です。
私の書いた本の中で「ゴルフスイング上級編ピンを狙う」という本があります。
上級編ですが、できるだけわかりやすく書きましたので、中級者クラスの方でも取り組める内容です。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。