ゴルフスイング
おっ3
沈み込み、インパクト以降のかかとの浮き……昔のタブーは今の常識!?
飛ばし屋、ダスティン・ジョンソンの左手首は、トップで手のひら側に折れています。
この動きは、少し前までの理論ではNGでした。宮里藍プロにも同様の傾向があり、スランプになるとそれを理由に挙げていたこともあったと記憶しています。
しかし、今はこの動きは取り入れるべきものになっています。まさに『昔のタブーは、新しい常識』になって来ているようです。
実は渋野プロも!
全英女子オープン優勝後、重圧に打ち勝って『デサントレディース東海クラシック』で大逆転優勝を飾った我らがシブコこと渋野日向子プロ!
実は渋野プロも、D・ジョンソン同様に、トップで左手首が手のひら側に折れています。
では、左手首を手のひら側に折るとどんなことが起きるのでしょうか?
まずは、フェースはシャットになります。昔のフェース使いは『開いて閉じる』でした。しかし今は『閉じたら閉じたまま』なのです。
これはヘッドの大型化によって、『開いたら、閉じるまでに時間がかかる』ためのようです。
現代のクラブは、ヘッドを閉じたまま使ったほうが飛んで曲がらないということなのです。
上下動もNGでした!
若かりし日のタイガー・ウッズ。
当時のスイングは、切り返しのタイミングで大きく沈み込み、インパクト直前に左膝を伸ばして反発力を使うものでした。
この沈み込みを『ブレにつながる』として、修正ポイントに挙げた時期もあったようです。
しかし今は沈み込みは、流行りのスイングです。
かつては修正しようとしたポイントを、今はまた身体に刻み込もうとしている姿をゴルフ専門誌で見ました。
では、ちょっと試してみてください。切り返しで沈み込んでからヒップターンすると、お尻と太腿の筋肉の張りを感じませんか?
これがパワーにつながるようなのです。
インパクトでかかとが浮いてもOK!
細身ながら、ドライバーをマン振りすれば、350ヤード以上の飛距離を叩き出すバッバ・ワトソンのインパクト直後の写真です。
しっかりと前傾姿勢を保っていますが、両足のつま先は飛球線方向に向き、かかとも浮き上がり、両膝もピン !と伸びています。
『おっ3』がゴルフを始めたばかりの頃は、絶対にNGとされた動きです。しかし、今は飛ばし屋特有の動きとして肯定されています。
これは『地面反力』という新しい概念が生まれたためなのです。
前傾姿勢を崩さずに地面を蹴ることで、回転によるスピードに加えて『地面反力』をもボールに伝えられるようです。
クラブやボールの進化が、スイング理論に変化を生んだのだと思います。
今一度、自分のスイングを棚おろしして、改善ポイントをチェックしてみませんか?