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ゴルフスイング

現役レッスンプロ みやヴぃ

目指せ飛距離アップ!~飛距離の3要素とは?~

みなさんこんにちは! 現役レッスンプロのみやヴぃです。

今回は飛距離の3要素に関してお伝えしたいと思います。

先日も、自分の生徒さんから、「球筋は安定してきたけど飛距離は伸びないかな?」とのご質問をいただきました。

球筋が安定してきたら次は飛距離! 当たり前ですけど、みなさん飛距離には貪欲ですよね!

今回は飛距離を出すために大切なポイントである3要素をお伝えします。

飛距離の3要素

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飛距離を決める3要素を皆さんはご存知でしょうか?

ヘッドスピード?
ミート率?
筋肉量?
柔軟性?

明確に3つを答えられた生徒さんを私は知りません。

それくらい皆さんなんとなくで飛距離を出そうとしているのですね。

答えは

1.ボール初速
2.打ち出し角(高さ)
3.バックスピン量

この3つが、大切な飛距離の3要素です。

この3要素をそれぞれのヘッドスピードに適した数値に近づけていくと、理論値に近い最大飛距離を得られるのです。

以下では、この3要素を解説していきます。

※下記の条件はすべてドライバーでのショットを想定しています。

ボール初速

①ボール初速

打ったボールが、どのくらいの勢いで飛び出したかを示す速度で、単位は「m/s(秒速メートル)」で表されます。

ちなみに「10m/s(秒速10m)=36km/h(時速36km)」となります。

ボール初速は、飛距離に最も影響を与える要素と言われています。この「ボール初速」を上げるためには、いろいろと大切なポイントがあります。

とにかく体を鍛えたり、柔軟性を上げてゴルフクラブを素早く振れるようになる(ヘッドスピードを上げる)。

ゴルフクラブの「スイートスポット」と呼ばれる、反発力が高い場所で正しくボールを打てるようになる練習が必要です。

アマチュア男性ゴルファーと女子プロは大体同じくらいのヘッドスピードと言われていますが、実際打ってみると女子プロのほうが明らかに飛んでいますよね?

それは、ただ単に力技ではなく、正しくクラブフェースのスイートスポットでボールをとらえる技術が大切である、ということを示しています。

個々のヘッドスピードに対して、1.4倍のボール初速が出ているとかなりナイスショットと言えるでしょう(ヘッドスピード40m/sであればボール初速56m/s)。

打ち出し角

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ゴルフクラブで打ったボールが飛び出す角度を「打ち出し角」と言います。

わかりやすく極端に表現すると、地面に対して水平飛び出したボールは打ち出し角0度ということになりますね。

空に向かって真上に飛んだら打ち出し角90度。

想像するとわかりやすいですが、どちらも飛距離がまったく出なさそうですよね?

上記の通り、打ち出し角は低過ぎても高過ぎてもよくありません。

ヘッドスピード別のおおよその理想打ち出し角は

【~35m/s】18~21度
【35~40m/s】15~18度
【40~45m/s】12~15度
【45m/s~】10~17度

となります。

バックスピン量

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打ったゴルフボールには、必ずバックスピンという飛ぶ方向とは逆方向へのスピンがかかっています。

ゴルフ以外の競技であれば、トップスピンという飛ぶ方向へのスピンをかけるものもありますね。

例えば、卓球とかテニスとか。

ただ、ゴルフの場合、普通に打っている分には、トップスピンはまずかかりません。必ずバックスピンがかかっています。

バックスピンがかかっていることにより、ボールには揚力という力が働き、ボールが空中へ浮き上がっていってくれます。

バックスピンが多過ぎると吹け上がってしまい、前に進む力が上向きになり距離が落ちてしまいます。

またバックスピンが少な過ぎても、ボールが途中でドロップしてしまい、前に進む力が下向きになり距離が落ちてしまいます。

上がり過ぎず、落ち過ぎず、グングンとボールが前に前に進んでくれるちょうど良いスピン量で打つことが大切、ということですね。

ヘッドスピード別のおおよその理想スピン量は

【~35m/s】3000回転前後
【35~40m/s】3000~2700回転
【40~45m/s】2700~2300回転
【45m/s~】2300~2000回転

となります。

まとめ

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いかがでしたでしょうか?

「飛距離を伸ばすぞ~!」と思って、ただ単に力任せに振れば良いわけではないことを少しでもご理解いただければ幸いです。

次回は3要素の各項目ごとに、さらに詳しく解説していきたいと思います。

お楽しみに!