Gride

getty

ゴルフスイング

Golive

「スルーインパクト」とは?インパクトのないインパクトの話

スイング論ではよくインパクトが大事と言います。

でもインパクトって眼に見えますか? スコアアップを望む方のためのインパクト論です。

インパクトは1/6000秒の出来事

getty

ゴルフで言うインパクトとは、皆さんご存知のように、スイングしているクラブがボールに接触する瞬間のことをいいます。

しかしインパクトはほんの一瞬であり、目に見えるものではありません。時間にして、約1/6000秒だそうです。

ですので、インパクトのことを考えてスイングすることが本当に正しいと言えるでしょうか。

また、分厚いインパクトをつくれ! というレッスンもありますが、そんなことは可能なのでしょうか。

そして、インパクトを意識することは正しいのでしょうか。

インパクトよりフォロースルー?

getty

ゴルフの上達のカギとして、インパクトよりフォロースルーだという教えもあります。

これはどちらかというと、スイングの全体論かもしれません。

なので、フォロースルーが大事なのだけれども、インパクト時には〇〇の形をつくれ、というものになります。

いずれにしろ、『インパクト』がほんの刹那の瞬間であり、その一瞬を意識するということを本当に目指すことと考えていいのか、という疑問が湧いてきます。

ジャックの言葉「スルーインパクト」

getty

そこで、別の観点がないのかということで調べてみると、名手ジャック・ニクラウスの言葉に「スルーインパクト」というものがありました。

これはどういう考え方かと言うと、言葉の通り、インパクトを通過するものとしてとらえるというものです。

私を含むアベレージゴルファーは、どうしてもインパクトをつくろうとしてしまいます。

インパクトはつくる、そこで力を込めるものではなく、ただ単に、スイング中にクラブヘッドがボールに接触する瞬間があるだけ、そこはスイング中の通過点としてあるだけという考え方です。

インパクトをあるものとせず、まさに素振りのときのように振り抜くだけというものです。

パッティングも同じ

getty

パットに関しても同様です。

しっかりした距離感を持ちながら、インパクトを意識せずに、テイクバックからフォローまでを加速感を持って振ります。

ボールが当たったのが感じられずにいい転がり(オーバースピン)が出れば最高ですよね。

インパクトを意識しなかったらヘッドスピードが上がってきた

筆者は、ここ3カ月、コーチからスイングについての教えを受けています。

その教えから、力感を強く持たずにテイクバックし、ボールとの接点前後をハンドファーストに保ちながら、フォロースルーまで振り抜くことを意識しています。

室内練習場にヘッドスピード測定器が設置されているのですが、この1カ月でタイミングが取れてきて、ヘッドスピードが46メートル/秒(m/s)くらいから48m/s程度に上がり、時たま写真のように50m/sを超えることがあります。

もしかすると誤動作かもしれませんが(笑)。

実際には、ミート率がいい48m/sくらいで振ったほうが、計測上のトータル飛距離は出ていることが多いです。

ですが、50超えの時は、素振りのようにインパクトがない気持ちで振れている時でした。

皆さんもぜひ、スルーインパクトをお試しあれ。