ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
気付き(開眼)を得るためには、まずは100ヤード以内の基礎的な練習を
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回のお話は、気付き(開眼)です。
私も、良く練習をしていた時には、気付きが良くありました。
でも、本物の気付きは少なかったです。
ドライバーのフルショット
私が一番練習をしたのは、100ヤード以内のショットです。
この練習が、気付きやヒントになることが多かったように思います。
しかし、100を切れないレベルの方に100ヤード以内の練習をしたほうが良いですよと言っても、「ドライバーがまともに打てないのだから100ヤード以内のショットの練習はまだ先です」という返事が返って来ます。
気持ちは分かります。私も初心者の頃、まともに当たらないドライバーを振り回して一生懸命練習をしました。
しかし、誰が打ってもドライバーは難しいクラブです(失敗から得る気付きや開眼は案外少ないように思います)。
ゴルフクラブの中で一番長く、扱いにくく、それなのに一番遠くへ飛ばさなくてはならないクラブです。
簡単には、上手く打てるようになどなりません。
基礎
ドライバーが上手く打てるようになるのは、その方が自身のスイングの完成形に近づいたということです。
スイングやゴルフのことが良く分からないのに、数多くドライバーを打ち続けても良くないクセが付くだけです。
建物を完成させるためには土台や基礎が大切で、この部分をしっかり作って置けば、長く持つ良い建物が作れます。
それと同じで、短いクラブのハーフスイングで、狙った場所にダフリやトップをしないように打つ練習が一番効果的で、実戦的な練習です。
その基礎を練習している時に、スイングやゴルフの考え方などを学ぶことになり、気付くことも多いと思います。
それが、100ヤード以内のショットでもあるのです。
ゴルフクラブの中で、自分が一番打ちやすいクラブを中心に練習をして、なぜ打ちやすいのか、なぜ真っすぐ飛ぶのか、なぜ曲がるのかを考えることも気付きにつながります。
その他のクラブも同じ打ち方で試してみるなど、得意とするクラブから練習を重ねたほうが上達が早いと思います。
人を褒めて伸ばすのと同じです。成功するからやる気も出ますし伸びるのです。
失敗したり、怒られてばかりでは気分も盛り上がりません。
もっと飛ばしたい
それに、ドライバーは自分の持っているクラブの中で一番遠くへ飛ばすことのできるクラブです。
飛ばすことを目的にすると欲望は際限がありません。
少し良くなると、もう少し飛ばしたくなり無理をしていきます。
すると、スイングの迷路に入ってしまいます。
長いクラブほど、ヘッドスピードが必要になります。
ヘッドスピードを上げるには、強く振るのではなく速く振る必要があります。
基礎練習をしている時に、ヘッドを速く振るというテーマを持って練習をしていると、そのテーマに気付きが訪れるかも知れません。
この気付きは人それぞれですし、いつ閃くのかも分かりません。
いつも問題意識を持っていると、神様がヒントをくれるのかも知れません。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。