ゴルフスイング
おっ3
実際に飛ぶのはどっち?~足は蹴る?それとも踏ん張る?~
世界ランキング3位(4月24日現在)のブルックス・ケプカのフィニッシュ!
大男が揃うツアーの中では、183センチのケプカは普通の体格と言って良いと思います。
しかし、その平均飛距離は309ヤード(12位※4月24日現在)を誇っています。
凄まじい飛距離の割には、スイング全体のイメージはとても静かです。
それは、地面を踏みしめている左足ときれいに収まった右足のバランスから受ける印象だと思います。
ゴルファーならば誰でも願う飛距離アップ!
そのためには、足で地面を蹴るように使うことでエネルギーを生んだほうが良いのでしょうか?
それとも地面をつかむように踏ん張るほうが有効なのでしょうか?
大きなニーアクション!
全盛期には世界ランキング1位を通算「331週」という大記録を残したグレッグ・ノーマン。
これはワールドゴルフランキング制度が発足した1985年以降では、タイガー・ウッズに次ぐ記録だそうです。
当時の最強のゴルファーのスイングの足元を見ると、少しバタついた感じがしませんか?
大きくめくれ上がった左足、足よりも外側に動いた左膝、左前方に動いている右膝。
左膝と右膝は、割れてしまっています。
結果、お腹を突き出したような、正面から見て「逆C型」のフィニッシュに向かっているのがおわかりいただけると思います。
ケプカと比較すると、ニーアクションがかなり大きいことがわかります。
同じくノーマンですが……
こちらも同じく、グレッグ・ノーマンです。
モノクロからカラーに変わったばかりではなく、スイングの印象も変わったと思いませんか?
左足のめくれは小さくなり、左膝は足の真上にあります。右膝は左膝に近づくようにフィニッシュに向かっています。
両膝は、明らかに前の段落の写真よりも割れていません。背中の反りも小さくなっています。
これは、加齢による影響ももちろんありますが、クラブやボール、スイング理論の進化による部分が大きいと思います。
大きなニーアクションの反動でスイングする必要がなくなり、ノーマン自身がそれに適応したからだと思います。
プロとアマの違い!
最近の若いプロゴルファーに見られる特徴を持つ、ジャスティン・トーマスのインパクトです。
両足の踵は地面を離れて、『蹴る』でもなく『踏ん張る』でもない、『飛び上がる』動きでエネルギーを生んでいます。
『おっ3』は、この動きはアマチュアは真似しないほうが良いと思っています。
トレーニングも練習も絶対的に量が足りないアマチュアは、このスイングでは安定しないからです。
アマチュアゴルファーが、道具の進化の恩恵を充分に享受して飛距離アップ! を狙うならば、ケプカのように地面を踏みしめるような静かな動きが有効と思います。