ゴルフスイング
宮下芳雄@プロゴルファー
ゴルフ上達、本気でドローボールが打てる2.0
こんにちは、ゴルフコーチの宮下芳雄です。
4月も中旬に入り多くのゴルファーさんは春ゴルフを楽しんでいることと思います。
まだゴルフシーズンが始まったばかりとあってイメージするボールが打てなかったり、ミスショットが出てしまったりなど本来の調子が出ていない方も多いはず!
そこで今回は、本気でドローボールを打つコツを私なりに集めてみました。
ぜひご覧ください!
目次
ドローボールを打つにはインサイドアウト軌道は必須!
ドローボールを打つにはインサイドアウト軌道でクラブを振ることがとても重要です。
そこで大切なのが、どのように行動すればインサイドアウト軌道でクラブを振れるかですね!
ずばり右脇を締めてダウンスイングをしてください!
この時に骨盤の回転を主導的に行い、一呼吸置いてから肩を回転させるとインサイドアウト軌道を描きやすくなります。
ポイントは「右脇を締める」「骨盤の回転」を大袈裟に行うことです。
フェースの向きは軌道に対してクローズになっているのか確認する
軌道に対してフェース面をクローズにしましょう!
じつはインサイドアウト軌道にクラブを振ることができたとしても、そのスイング軌道に対してフェース面がオープンになっているとドローボールを打つことができません。
スイング中にフェース面がオープンになっていないかを確認することが重要です。
①アドレスで目標に対して開いていないか?
②ハーフウェイバック(クラブヘッドが腰の高さ)でフェース面が少し下を向いているか?
③トップポジションで左手甲の角度が平らになっているか?
④ハーフウェイダウン(ダウンスイング時、クラブヘッドが腰の高さ)でフェース面が少し下を向いているか?
⑤コンタクト(インパクト)時にフェース面が開いていないか?
などなど上に挙げた5項目をチェックする必要があります。
通常のスピードでフェース面の向きをチェックすることは難しいので、ヘッドスピードをかなり抑えた素振りなどで確認することが大切です。
ミートする場所も大切、打痕をチェックしよう!
ドローボールを打つにはフェース面のトウ側でボールヒットしましょう!
じつはドライバーのフェース面にはアール(弧)が付いています。
コンタクト(インパクト)した時に当たった場所によりボールの曲がりに影響が出るのです。
ずばりフェース面のトウ側でボールヒットができると「ギア効果(物理的現象)」により打球にドロー回転が掛かりやすくなります。
詳しく説明しましょう!
フェース面のトウ側にボールヒットすると、ドライバーのヘッドはインパクトの衝撃でで時計周りに右回転をします。
そしてゴルフボールはクラブヘッドとは逆に反時計回りに左回転をするのです。
これはゴルフボールとフェース面とに摩擦が生じ、工作機械のギア(歯車)のようにボールはフェースと逆方向に回転していく物理的な現象なのです。
ちなみにヒール側に当たればスライス回転がかかりやすくなります。
手元が浮いてしまうとライ角がフラットになりつかまらない!
ゴルフ経験者ならご存知の通り、ライ角がフラットになるとボールのつかまり具合が弱くなります。
つまりドローボールが打ちにくくなるのです。
そのために大切なことは2つ!
①前傾角度の伸び上がり
これを深く掘ると、バックスイング時の伸び上がり、ダウンスイング時の伸び上がりに分けることができます。
具体的にこれをどう直すかは過去にGridgeの記事で紹介させていただいた「サイドベンド」をスイング動作に組み込むことがお勧めです。
下へリンクを貼りましたので、ぜひご覧ください!
②ハンドアップに気を付ける
じつは前傾角度が伸び上がってしまうと、手元が浮いてしまい結果として「ハンドアップ」になってしまいます。
元々スイング中に両腕に遠心力が掛かりハンドアップになってしまうのですが、前傾が伸び上がってしまうとその動作がさらに強くなってしまうのです。
結果的にライ角がフラットになり過ぎてしまいドローボールが打ちにくくなるのです。
ドローボールが打ちやすいクラブを使っているのか?
ゴルフ初心者の方にとって、ゴルフクラブの違いが分からないと感じている方も多いことと思います。
まだボールが上手く当たらないゴルファーにとっては、どのクラブを使ってもその違いを感じられることがあまりできないかもしれませんね!
しかし、少しゴルフ経験を積むと、ゴルフクラブの違いを、打球や弾道などの違いで感じやすくなります。
また、現在発売されているクラブの中には、スライスが出やすいクラブもあれば、ドローボールが打ちやすいクラブもあります。
そこで今回はそれぞれの代表選手として2機種を紹介しましょう!
①テーラーメイド M4(2018年モデル)
このドライバーはスライスが出やすいデザインになっています。
言い方を変えると、引っかけボールやフックのミスが出にくい設計のドライバーです。
もともとスライスが多いゴルファーが使用するとさらに右へのミスが多くなるので注意が必要です。
②テーラーメイド M6(2019年モデル)
M4の後継モデルと言われているM6です。
じつは前モデルでボールのつかまり具合が低かったこともあり、2019年モデルのM6は、前年モデルのM4よりもドローボールが打ちやすいデザインになっています。
さらにM6にはDタイプ(日本未発売の米国モデル)というドローボールがさらに打ちやすいモデルもあります。
同じメーカー、同じブランドでも設計により球筋に大きな違いがあるのです。
ドローボールが打ちたいゴルファーのみなさんにはクラブ選びにも気を付けて欲しいと思っています。
ボールの位置でドローボールを作る!
じつは、ボールの位置ってとても重要なのです。
その理由は、ボールの位置によりフェース開閉タイミングが変わったり、スイング動作がボールの位置により変化してしまったりするからです。
詳しく説明していきましょう!
まずボールを右へ置いてスイングすると、ダウンスイングで肩が開きにくくなり、結果としてインサイドアウト軌道を描きやすくなります。
つまりドローボールを打つためのスイング動作ができるようになります。
そして逆にボールを左へ置くとクローズフェースでコンタクトしやすくなります。
軌道に対してクローズフェースでコンタクトすればドロー回転のボールが打ちやすくなるのです。
「えっ!? 右でも左でもどっちでも良いってこと?」と思われる方も多いことでしょう。
話を整理します。
アウトサイドイン軌道が原因でドローボールが打てない人は、ボールを通常よりボールを右へセットしてスイングをしましょう。
そしてスイング中にフェースが開いてしまいドローボールが打てない人は、ボールを左へセットすることで軌道に対してクローズフェースになった状態でコンタクトしやすいスイングを目指しましょう。
ゴルファーのスタイル、スイングのクセにより両方を試してみて、自分に合ったボールの位置を見つけてくださいね!
ではみなさん、ドローボールが打てるようになってゴルフトップシーズンを楽しみましょう。
Have a nice golf!