Gride

gettyimages/1089976212
getty

ゴルフスイング

宮下芳雄@プロゴルファー

肩の水平回転は×!最新理論はサイドベンドで肩を縦回転させて飛ばす!

みなさん、「サイドベンド」って聞いたことってありますか?

簡単に言ってしまうと、サイドベンドとは上半身を左右に曲げる動作のことです。

立ったままだと誰でも簡単にサイドベンドを行うことができますが、骨盤から前傾した状態で左右にサイドベンドをするには柔軟性や筋力の強さが必要です。

ゴルフスイングでは、バックスイングからトップポジションまでのサイドベンドは左脇腹を曲げながら上半身を前傾させながら肩と腰を回転させます。

反対にダウンスイングでは右脇腹を徐々に右へ曲げながら上半身を倒し肩と腰を回転させます。

実はこのサイドベンドの動作ができて初めて、前傾角度をキープすることができるのです。

さらに多くの世界ランカーもこのサイドベンドをスイング動作に取り入れています。

世界ランカーは前傾角度を安定させ、肩を縦回転させて飛ばしている!?

getty

世界ランカーの多くはドライバーの平均飛距離が300ヤードオーバーなの対して、一般的な日本のアマチュアゴルファーの平均飛距離は215ヤード前後だと言われています。

年齢差、持って生まれた体格差、練習量の違いなどいろいろありますが、実はスイングの仕方に大きな違いがあるのです。

それは「肩の回転方法」が大きく違うのです!

ここ最近、ゴルフ雑誌やYouTube等ではサイドベンドを使って肩を縦回転させるスイングに注目が集まっています。

実はサイドベンドができると、肩を縦回転にしてスイングをすることができるのです。

さらにサイドベンド関連についての説明をしましょう!

最新ドライバーでアマチュアゴルファーの多くが右へしか飛ばない理由!

getty

サイドベンドを使い肩を縦回転させてスイングをするとつかまったボールが出やすくなり、飛距離が出やすくなります。

つまり世界ランカーの選手は、ボールが左へ飛びやすいスイングをし、ボールを飛ばしているのです。

そんなこともあり、彼らの求めるドライバーはここぞという場面で、大きな左へのミスが出にくく、さらに高弾道&低スピンで飛んでいく球筋が打てるデザインを必要としているのです。

その結果、アドレスをするとフェースが右を向き、構えた時に左へボールが飛ばない印象を受けるクラブが好まれているのです。

そこで左へ飛びにくいデザインのドライバーで肩を横回転させるアマチュアゴルファーがボールを打つとどうなると思いますか?

そうなんです「ボールがつかまらない」「右にしか飛ばない」「スライスしか出ない」ということになってしまうのです。

右へのミスをしないため、飛距離を出すため、新しいドライバーを使いこなすためには肩を縦回転にすることが大切なのです。

次に、なぜ日本人ゴルファーは横回転のスイングの方が多いのかを考えていきましょう。

日本人ゴルファーはなぜ肩を水平に回転させてしまうのか?

getty

日本のゴルフレッスンではスイングを教える際、体の回転を先に教えたり、肩の回転角度を重視する傾向があります。

皆さんもお友達や先輩から「肩が回っていないよ!」「もっと肩を回したほうがいい!」などのアドバイスを受けた経験があるはずです。

さらに「ダウンスイングで右肩を下げないほうがいい」「肩は水平回転させたほうがいい」とのアドバイスを受けたことがある方も多いはずです。

実は、これが原因で肩を縦に回転できないゴルファーが多くなってしまったのではないかと私は考えています。

しかし、実際に肩を縦回転させることはアマチュアゴルファーには難しい作業と言われています。

その理由はサイドベンドを使った縦回転のスイングをするには、柔軟性と筋力の強さが必要だからです。

とくに体の硬い方やシニアゴルファーの方にとってはかなりの負担になるはず!

前傾角度をキープしたままで肩を縦回転させるためには、サイドベンドという左右の脇腹を伸び縮みさせる動作をしなければいけません!

この動作は普段の生活ではほとんどすることがないので、サイドベンドをスイング動作に加えているアマチュアゴルファーは、かなり少ないと言ってよいでしょう。

サイドベンドは、最新のゴルフスイングを学んでいる一部のゴルファーでないと取り入れていないスイング動作なのです。

サイドベンド、縦回転のスイングを習得するコツを紹介!

getty

サイドベンドを習得するポイントは、ずばり「左右の脇腹を伸び縮みさせる」ことです。

バックスイングでは左脇腹を縮めて、右脇腹は反対に伸ばします。

ダウンスイングではその動作をまったく逆にします。

右脇腹を縮めて左脇腹を伸ばすのです。

この伸び縮みの動作がないとスイング中に前傾角度を保つことができないのです。

少し比喩的な言い回しになりますが「リバースピボット(日本的にはギッタンバッコン)」のイメージでスイングすると、実は良いのです。

そんなこともあり、スイング動作を作る作業に加えて「脇腹のストレッチ」も行っておくことが、とても重要です。

最後に少しまとめてみました!

1.左右の脇腹をストレッチする
2.サイドベンドを意識してスイングをする
3.これにより前傾角度をキープできる
4.結果として肩を縦回転させたスイングができるようになる
5.飛距離アップ!

皆さんもサイドベンドを取り入れ、前傾角度の安定と飛距離アップできるスイングに挑戦してくださいね!

ではまた次回Gridgeでお会いしましょう。