ゴルフスイング
オリオット
アンジュレーションのあるグリーンのパッティング方法
グリーンには、馬の背(※)や2段グリーンや山形などのアンジュレーション(起伏)があり、芝目などと相まってパッティングを難しくしています。
そこで、そのようなアンジュレーションがあるグリーンのパッティング方法を考えてみましょう。
※馬の背……馬の背中のようにまっすぐに高い場所があり、その左右が低くなっているような形状
グリーンのアンジュレーションを知る方法
グリーンのアンジュレーションを知るには、以下のような方法があります。
(1)グリーンの外から観察する(グリーンに向かって歩いていく途中など)
(2)グリーンの前後左右から観察する
(3)パートナーのパッティングを参考にする
(4)ヤーデージブックを参考にする
単純なグリーンですと、ラインを読むのは比較的簡単かもしれませんが、ひとつのグリーンの中に小さな馬の背・山・谷・傾斜・二段などが組み合わさったグリーンもあります。
ピンとボールのある位置を中心にして、どのようなアンジュレーションがあるかを推察します。
ある程度それが分かれば、どんなグリーンでもラインとタッチの合わせ方は同じですので、“馬の背”を例にしてその方法を紹介します。
グリーンを時計盤に見立てて、何時の位置からパッティングするかを見極める
まず、ボールがあるグリーン面のストレートラインを探します。
ストレートラインを探すには、そのグリーン面の低いほうからグリーンを見て、スライスラインとフックラインの変化点を見つけます。
その変化点の位置を時計盤に見立てて6時とします。
そうすると、6時から12時のラインが上りのストレートラインになります。
逆にそれを12時側から見れば、下りのストレートラインになります。
そして、このストレートラインの6時側から見て、ボールが右側にあれば上りのフックライン、左側にあれば上りのスライスラインになります。
いずれの場合も、パッティングする位置が12時側に近づくほど、ボールの曲がり方は強くなるので、その曲がり方をイメージすることが大切です。
この例では、①が上りのスライスライン、②が上りのストレートライン、③が上りのフックラインです。
ボールは馬の背を越えた後は、フックしながら下りのストレートラインに乗って転がります。
このように、それぞれのグリーン面のストレートラインが分かるとパッティングラインをイメージしやすくなります。
グリーン面の変化点前後の距離を足し合わせる
タッチを合わせるには、グリーン面の変化点前後のパッティング距離を足し合わせます。
この例では、“馬の背”の中心線がグリーン面の変化点です。
まず、その変化点からピンに向かってパッティングするときに、どの程度の強さで打てばよいかイメージします。
仮に、変化点からピンまでの距離が5メートルだとすると、「3メートル(または2メートルあるいは1メートルの強さで打てばよい」といったようにイメージを作ります。
次に、ボールのある位置から変化点までは上り、距離が5メートルだとすると、7メートルあるいは8メートルの強さで打てばよい、といったようにイメージを作ります。
そして、イメージした両方の距離を足し合わせた強さでストロークします。
ラインとタッチのイメージがないまま、“えいやっ!”でパッティングすると、簡単に3パット、4パットになってしまうので、そうならないよう、参考にしてみてください。