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ゴルフスイング

Nick Jagger

水の流れ、人の流れに注目すれば、より繊細にラインが読める

芝目の影響を受けるのは、高麗グリーンだけのものと思っているゴルファーも多いようです。

確かに、近年はベントの1グリーンのゴルフコースが主流になっていますから、パッティングの成否はグリーンの傾斜をどれだけ読むかにかかっています。

しかし、より精度の高いライン読みには、芝目の方向も気にしなくてはいけないのです。

ベントグリーンも芝目の影響を受ける

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パッティングのラインに一番影響が大きいのは、もちろんグリーンの傾斜、つまりアンジュレーションです。

しかし、さらに精度の高いライン読みをするには、芝目の判断も不可欠です。

芝の1本1本の茎や葉は、本来垂直に育つものですが、雨で水が流れたり、上から圧力がかかったりすると、一定方向に葉が倒れて生育するのです。

この上をボールが転がると、ボールは葉が倒れている方向に曲がりやすくなります。

これが芝目なのです。

グリーンに使われているベント芝は、より葉の密集度が高くなるように品種改良され、芝目ができにくくなってはきましたが、それでもコースの状況によっては、芝目の形成は避けられず、時として思わぬ方向にボールが曲がることがあります。

排水の流れの方向に芝目はできやすい

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それでは、その芝目をどうやって見極めたらいいでしょう。

芝目は、グリーンの表面をじっくり見ても、なかなかわかるものではありません。

まずは、芝目ができる要因をのほうを考えて、そこから方向を推測します。

最初のヒントは、水の流れにあります。

グリーンというものは、ゴルフコースの命とも言えるエリアなので、かなりの大雨が降っても、表面は水が溜まらないように造られています。

雨の大部分は、一度地中に浸み込んでから排水されるようになっていますが、「表面排水」といって、グリーン自体が表面の傾斜を伝ってグリーン外に配水する機能も持っています。

この排水の流れの方向に、芝目ができるのです。

グリーンに立った時、大雨が降ったことをイメージすると、水が流れていく方向がわかるはずです。

それが芝目の方向になるのです。

人為的要因でも芝目が作られる

こんなことをハウスキャディーさんから聞いたことがあるでしょう。

高い山が近くにあるゴルフ場で、「〇〇山から順目になります」というアドバイスです。

それは山の裾野の天然の傾斜を、表面排水に利用しているからなのです。

また、高い山から山裾を吹き下ろす風が一定方向に吹くので、さらに芝目が形成されやすいのです。

次に影響を受けるのが、人の流れです。

グリーンには、フェアウェイ側の入り口から、次のホールに向かう出口まで、ゴルファーの動線があります。

このたくさんの人の足がグリーンを踏みしめる圧力、つまり「踏圧」によって、芝目が作られるのです。

この場合、動線の向きによっては、上り傾斜に対して芝目が向いていることも多いので、下り傾斜なのに重かったり、フックやスライスラインが思ったよりも曲がらないということもあるので、特に気を付けたほうがいいでしょう。