初心者
レッスンプロ・クラフトマン 河野
100を切るための方法 パター編(その2)
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回のお話は、100を切るための方法 パター編(その2)です。
真っすぐ引いて、真っすぐ打つのは難しい
パッティングにも大変多くの理論・理屈がありそれぞれ「ごもっとも」と思うものばかりです。
典型的な例が、「真っすぐ引いて、真っすぐ打つ」です。
確かに「真っすぐ引いて、真っすぐ打つ」のは正しいでしょう。しかし、この動きを人間ができるでしょうか?
機械には簡単にできることでも、人間にはとてもできません。
私のパッティングのレッスンでは、パターのヘッド軌道を動画で撮って生徒様にレクチャーするのですが、テークバックで波を打ったり、外に上がったりする方が大勢います。
そのような生徒様は大概「真っすぐ引いて、真っすぐ打つ」を実践しようとしている方です。
確かに「真っすぐ引いて、真っすぐ打つ」理論は誰が聞いても正しいと思うでしょう。
しかし、機械なら簡単にできることも、人間が行うのは非常に難しいのです。
小技の名手ポール・ラニアンが教えていた方法
何種類かのパッティング理論を実際に試してみて、ご自分にシックリと来る理論に出会うまで探して、考えて実行して見ることです。
パッティングは、利き手を主導として活用するほうがヘッドを思い通りに動かし、また距離感を出すのにも利き手の方が有利です。
以前に、ご紹介した「リトル・ポイズン 小技の名手ポール・ラニアン」が生徒に教えていたパッティングのドリルに、「テークバックなしでボールを打つ」という方法があります。
鈴木愛プロは、パッティングの上手い選手ですが、彼女もこの練習を行っています。
この練習を行い、小さなテークバックでボールを打つことができるようになれば、「真っすぐ引いて、真っすぐ打つ」という方法に限りなく近い打法になると思います(ショートパットに有効です)。
パッティングで理解したことをスイングに当てはめる
それに、小さなテークバックでボールを打つことは、加速しながらインパクトを迎えることになるので、これも理想的なインパクトになります。
これは、100を切るレベルの技術ではなく、とても高度な技術ですが、取り組めば簡単に習得できます。
私の生徒様は、この練習で苦手なパッティングを克服される方が多いです。
パッティングの理論や、実行する技術がこれほど難しいのですから、長いドライバーで真っすぐ飛ばすためには、闇雲にボールを打ち続けても、ストレートボールは打てません。
パッティングで学んだ、インパクト時のフェース向き、ヘッド軌道、リピータブル……これらを参考にスイングを理解していくことが結局は近道だと思います。
私の書いた「パターイップスとさよならをする」という本があります。
パッティングで悩んでいる方は、ぜひ読んで見てください。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。