ゴルフスイング
おっ3
「脇を締めろ!」ってよく言われるけど……実際どうやって絞めるの?
昨年のライダーカップで欧州チームのキャプテンを務めた、デンマークが生んだ初めてのトッププロ、トーマス・ビヨーン。
ツアー通算15勝の名手は、脇に挟んだグローブを落とさないようにハーフスイングする練習を怠らないといいます。
『脇を絞める』という言葉は良く耳にしますが、どんな風に絞めるのが適切なのでしょうか?
正眼の構え
『おっ3』得意の、他の競技のイメージ流用!!
今回は剣道です。
この構えは、聞いたことがある方も多いと思いますが『正眼の構え』と言います。
またの名称を『中段の構え』とも言われる、基本中の基本の構えです。
竹刀をクラブにお置き換えて考えてみましょう。
剣先がきれいに上を向いている状態は、シャフトが立っているのと同様です。
腕は自然に身体の前に出され、脇は胸の筋肉の前で軽く締まっていると思います。
静かな構えですが、攻撃にも防御にも優れた『正眼の構え』の脇の締まりの感覚は、ゴルフにも通じると思います。
「気をつけ!」ではありません。
背筋をピンと伸ばして、両脇を絞めて立つ『気をつけ』の姿勢。この脇の絞め方は、ゴルフには適していません。
自分の胴体が邪魔で、スイングアークは小さくなり、ボールの近くに立たないとボールに届かないのです。
※少し前に投稿した、『ボールとの距離をチェックしましょう!~ボールに近過ぎると起こるミス~』を参照ください。
また、「気をつけ」の状態でスイングアークを大きく取ろうとすると、俗に言うギッタンバッコンになりやすいようです。
肩甲骨がカギ!
『脇を絞めるのに、肩甲骨?』と不思議に思われる方もいらっしゃいますよね?
では、具体的に活字にしてみましょう。
肩の力を抜いた状態で、両方の肩甲骨が背骨から離れるようにします。
そのまま、上腕三頭筋と大胸筋が軽く接触した状態を作り両肘の間隔を少し詰めるような感覚を持つとより密着感が出ると思います。
これが、『おっ3』が考える脇の絞め方です。
この状態からならば、バックスイングでは右の肩甲骨を背骨側に寄せて、フォロースルーでは左の肩甲骨を背骨に寄せることができます。
また、この脇の絞めによってスイングの軌道が安定します。
上手く脇を絞められる方が、力みを消せるようにも思います。『たかが脇、されど脇』(笑)。
身体の動きが変わって来るかもしれませんよ。