ゴルフスイング
koji
ヘッドスピードを時速に換算してみると……
皆さんはプロや自分自身のヘッドスピードについて、その数値の“程度”をどれだけ理解できているでしょうか?
「ヘッドスピードが速い」といってもどの程度の速さなのか、私もあまり深く考えたことがありません。
今回はヘッドスピードの数値を深堀りしてみたいと思います。
ヘッドスピードの“速さ”って……
最近は、ヘッドスピードを計測する機器も手軽に入手できるので、アマチュアでも自分のヘッドスピードを容易に計測することができます。
ドライバーのヘッドスピードは、平均的な男性のアマチュアゴルファーであれば40メートル/秒(m/s)前後の人が多いと思います。
女子プロも40~43m/sくらいの選手が多いのではないでしょうか。
また、男子プロとなると50m/sのヘッドスピードを出す選手はたくさんいるでしょう。
アマチュアの男性でしたら、40m/s台の後半だと速いといえるでしょう。
この“ヘッドスピードが速い”とは、実際どの程度の速さなのでしょうか?
身近なものの速さと比べてみたいと思います。
ヘッドスピードの速さの単位
一般的に、ヘッドスピードは「m/s」(秒速)で表されます。
1秒間に何メートル進むかという速さです。
とはいうものの普段の生活の中で、他に秒速で速さを認識しているものはあるでしょうか?
身近な速度と言えば車の速さでしょう。
車の速度は時速、つまり「km/h(キロメートル/時)」で表します。
また、プロ野球のピッチャーの球速も「km/h」で表されています。
ヘッドスピードも時速で表すと、車の速度や球速と比較しやすく、どのくらいの速さかわかりやすくなるのではないでしょうか?
ヘッドスピードを時速に置き換えてみた
「40m/s」は、あらためて言うまでもないかもしれませんが、40メートル毎秒、つまり1秒間に40メートル進む速さです。
40m/sということは、60秒間には2400メートル進む速さであり、これを分速に直すと2.4キロメートル毎分です。
[1秒間に40メートル進む⇒60秒間に2400メートル進む⇒1分間に2.4キロ進む]
1分間に2.4キロメートル進む速さなので、60分間に2.4キロメートル×60=144キロメートル進む速さということになります。
[1分間に2.4キロ進む⇒60分間に144キロ進む⇒1時間に144キロ進む]
つまり、「40m/s」は「144km/h」なのです。
時速144キロメートルですよ。
アマチュアのヘッドスピードは、高速道路での車の速度より速いのです。
ちなみにヘッドスピードが「45m/s」は「162km/h」、「50m/s」は「180km/h」となります。
ヘッドスピードを時速に換算すると、速さをよりイメージしやすくなったのではないでしょうか。
インパクトの一瞬の“程度”がわかった!
この様に考えたら、インパクトはほんの一瞬で、その瞬間にフェース面をコントロールすることはかなり無謀にも思えてきます。
したがって、インパクトの瞬間にスイングの動きをコントロールするのではなく、一連のスイングの一部がインパクトであって、連続写真の一コマのように分割してスイングを作り上げるのではなく、全体のスイングの流れを一つとして作り上げるという意味合いも納得がいきますね。