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ゴルフスイング

おっ3

スイングのバランスを整えて飛距離も精度もアップ!

2020年12月に開催された全日本選手権において5回目の優勝を果たした男子フィギュアスケートの『絶対王者』羽生結弦選手。

安定度の高い演技は、類稀なバランス力によるものと思われます。なぜならば、ジャンプの高さや回転スピードだけならば、羽生選手を上回る選手がいるからです。

バランスが整うと、運動の効率が上がり再現性も高まります。軸を保って動作する点では、ゴルフも同じですよね。

今回はスイングのバランスを整えて、飛距離も精度もアップさせることを狙って分析します。

アドレスのバランス

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この方のアドレスはバランスが良いと言えるでしょうか?

かかと体重、棒立ち、股関節に乗っていない上半身、緩んだ両脇……。

はい、残念ながらバランスは取れていません。

この状態でスイングすると、典型的な手打ちになり、まともにフィニッシュを取ることはできないと思われます。

アドレスのバランスで最も注意するべき! と『おっ3』が意識しているのは、『各部位の最適なポジション探し』です。

具体的に書き換えると、こんな感じでしょうか?

『腹筋・背筋・大殿筋を使った回転運動をする際に、回ったり戻したりする動作を何度繰り返してもバランス良く立っていられるポジションを探すこと』

両ひざは少し曲がり、骨盤は少し前傾し、お尻や太腿そして腹筋と背筋には軽く力が入ります。結果的に、足裏は母指球あたりに体重が乗って来ます。

アドレスのバランスは、これで万全なはずです。

動き出しのバランス!

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前段でまとめたアドレスのバランスが極めて美しい今平周吾プロ。

ターゲットを確認するこの状態では、前傾を解くことなく首の向きだけを変えています。

クラブヘッドを少し浮かせた状態ですが、ここからグッと股関節に上体の重さをかけるように沈み込み、即バックスイングに入ります。

この動き出しのバランスは、ショットの成否に大きく影響します。

体重移動に関しては、人によって様々な考え方があると思います。『おっ3』は、回転運動の結果としての体重移動ととらえています。

では、動き出しはどんな風にバランスを取れば良いのでしょうか?

上体から動き出す意識は、下半身のバランスを崩しやすいと思います。

バランス良く動くためには足裏の感覚がとても大切です。

右足母指球の体重を、ゆっくりと右かかとの内側に移すイメージで動き出してみてください。バランスが崩れることなく、自然とクラブヘッドが動くと思います。

『おっ3』流の動き出しのバランスはこうして整えています。

切り返しのバランス!

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男子プロからも注目を集めるスイングの持ち主、原英莉花プロの切り返し。

クラブヘッドはバックスイングに向かっているうちに、頭の位置と前傾角度を保ったままで左足裏の母指球を踏み込んでいます。

ここのバランスを取れない方、非常に多いと思います。

頭が飛球線方向に動いたり、右足に体重が残ったままであったり、前傾が崩れたり、右肩が突っ込んだり……。

ここでバランスを崩してしまうと、ほぼ100%ショットは失敗です。

以前は切り返しでの上下動を嫌う理論が多かったように思いますが、最近はむしろ踏み込みによる上下動はOKとするレッスンも見受けられるようです。

踏み込む必要があるのに上下に動かないのは、そもそも無理があります。

飛距離にも精度にも大きく影響する切り返しのバランスは、この部分の身体の動きを何度も繰り返して身に付けると良いかもしれません。

インパクトゾーンのバランス!

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静かにスイングするイメージがある小祝さくらプロのインパクト。実は、最近流行のスイングでバランスを取っていることがわかります。

注目していただきたいのは、両足のかかとが浮いている点と両膝が伸びている点です。
これは、最新のスイング理論に基づいています。

下半身のこの伸び上がりがありながらも、上半身の前傾を崩さないことで全体のバランスを取っています。

回転スピード、右足の蹴り、地面反力を活用するためには、このバランスが必要になります。

フィニッシュ!

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こんなフィニッシュを取りたい! と思う方は多いと思います。

右足のかかとが少し倒れ過ぎの傾向はありますが、全体的に素晴らしくバランスが取れています。

左足でしっかりと体重と回転力を受け止め、左膝は外に流れることなく、左股関節まで一直線になるような軸が感じられます。

体重の9割はこの左足で受け止めているバランスです。

腰は飛球線方向よりもやや左を向くまで回転し、右肩と左肩を結ぶラインが飛球線と平行になるほどまで振り切っています。

この状態でピタッと静止できるバランスが、飛距離と精度を両立させる根源になります。

バランスを整えるために!

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バランスを整えるためには、体幹の強さが必要です。

腹筋や背筋、大殿筋、太腿の筋肉を強化する必要があります。それに加えて、足裏の感覚を養う必要もあります。

スキーのトップデモンストレーターは、この足裏感覚がとても優れています。

彼らは、ゴルフも非常にお上手です。足裏のどこに体重を感じるのか、どの部分で踏ん張るのか、どう体重を感じると回転力が生まれるのかをわかっているのだろうと思います。

皆さんも、身体のバランス、スイングのバランスを整えて飛距離と精度の向上にチャレンジしてみませんか?