ゴルフスイング
Nick Jagger
飛距離の源はこれ!腰と肩の捻転差が「タメ」を生みます!
プロとアマチュアの飛距離の差は、タメの有無が一番の理由だと言ってもいいかもしれません。
ゴルフのレッスン書などに必ず出てくるこの「タメ」という言葉ですが、かなりゴルフ歴の長い人でも、意外にこの意味を説明できるアマチュアゴルファーは少ないようです。
さて、「タメ」って一体何なんでしょう?
腰と肩の回転差がタメを作る
ゴルフで言う「タメ」とは、クラブヘッドを遅らせることで、インパクト時にヘッドを加速させる技術のことなのです。
タメを作るためには、バックスイングからトップにかけて、タメができるような準備が必要になります。
トップでは、アドレスの位置から腰は30~45度、肩は90度右方向に回転していなければなりませんが、その腰と肩の捻転差(回転差)がなければ、タメは作れないのです。
トップからの切り返しは下半身からスタート
クラブを持たずに、両腕を胸に当てて、バックスイングをしてみましょう。
背骨が軸であることを意識して、前傾角度を変えずに上半身を捻じれば、右の股関節がしっかり入ることが実感できるはずです。
そうしてトップを作ったら、ダウンスイングに移ります。
この切り返しで、動き出すのは下半身からでなければいけません。
ただし、実際のスイングでは、下半身がダウンスイングに入ろうとした瞬間、上半身はさらに右に回転しようとしています。
これが捻転差をさらに大きくし、強力なタメを生むというわけです。
腰と肩が同時に元に戻ると、タメはできない
ダウンスイングのきっかけは、左膝を少し左へ移動させることです。
次に腰も少しだけ左にスライドしながら、元の位置に戻ろうと回転し始めます。
しかし、この時、両肩はまだ回転を始めていません。右方向を向いたままです。
もし、ここで腰と一緒に両肩が元に戻り始めると、タメはできません。
下半身と上半身には、捻じり戻す時に時差が必要なのです。
やがて、腰が正面を向き、さらに左方向に回転しようとすると、どんなに抵抗しようとしても、それに引っ張られるように両肩も元の位置に戻ろうと左方向に回転し始めます。
そして、さらに腰が回転し、飛球線方向を向き始めた頃、やっと両肩は元の位置に戻ります。
ここがインパクトの瞬間というわけで、遅れてやって来た上半身とともにクラブヘッドも最後にやってくるから、それだけクラブヘッドが加速するのです。