ゴルフスイング
おっ3
小柄でも非力でも飛ばせます! プロたちの飛ばす秘訣は?
2018年シニアツアー賞金王のプラヤド・マークセン。
シニアツアー参戦以来、3年連続賞金王という大記録を打ち立てています。
時折出場するレギュラーツアーにおいても、飛距離に遜色はありません。昨年の平均飛距離は280ヤードを軽々と超えています。
そんなマークセンは、身長163センチと小柄です。
マークセンのように小柄でも、はたまた非力な方でも『飛ばし屋』になることができますよ!
マークセンの飛距離の秘密とは?
『おっ3』と同学年にあたるマークセン。
ちょっとお腹が出ていて中年ど真ん中の雰囲気ですが、けれんみのないスイングから安定したロングドライブを放ちます。
トップを見ると、オーバースイングではありませんが、シャフトがややクロスしています。
一時期は、レイドオフがもてはやされていたため、『修正するべき!』とされた動きです。
マークセンは、強い足腰と柔軟な身体を活かして、右足でしっかりと踏ん張ったままで身体を捻転させています。
その上で、シャフトをクロスさせているのです。
レイドオフのトップを想像すると、クラブヘッドの位置は20センチ以上助走の距離が長くなると思われます。
助走を長く取りながらも、ミート率の高い強い下半身に支えられたスイングこそマークセンの飛距離の源と思います。
クラブ主導のスイング!
『ギャルファー』と自称する金田久美子プロ。
登録では、身長166センチ体重51キロとされていますが、デビュー当時は50キロもなかったと思われます。
足もご覧の通り、スラリとしてあまり筋肉を認めることができません。
2018年度の平均ドライビングディスタンスは220ヤード強と、プロとしては飛ぶほうではありません。
しかし、この体格からすれば、いかに効率の良いスイングをしているかは理解できる所です。
その秘訣は、『クラブの動きの邪魔をしない』ことではないでしょうか?
どこにも力感はありませんが、フォロースルーではクラブヘッドが遠くかつ高く移動しています。
遠心力を使い、フェース面をコントロールすることで非力さをカバーしているのだと思います。
小柄なことはデメリットではない!
身長149センチと小柄な身体でLPGAツアー通算3勝の馬場ゆかりプロ。
ここ数年は、右手首のケガなどで残念ながら思ったような活躍はできていませんが、ゴルフ中継のラウンド解説などで選手に近い立場での元気なレポートをされています。
馬場ゆかりプロは、小柄なことをメリットに変えてしまっていたように思います。
厳しいトレーニングに裏打ちされた強くて柔軟な身体と、軸ブレのないスイングでダイナミックなゴルフをしていました。
小柄ということは、ブレを小さくすることに適しています。
馬場プロも、マークセンと同じくシャフトはクロスですが、シャフトクロスの代表格は、横峯さくらプロと思います。
横峯プロも身長155センチと大きくはありません。
ゴルフの場合は、小柄がことはデメリットではないようです。
アマチュアの場合は、特にその傾向が強いかもしれません。
非力を味方に!
シニアツアーで活躍する田村尚之プロは自らを『非力』と評価しています。
しかし、時には300ヤード近い飛距離を叩き出します。
クラブの重さを活かした極端な縦振りスイングで、非力さを微塵も感じさせないゴルフを展開します。
『パワーに自信がない』ということは、効率が悪い力任せのスイングとは最初から縁遠いとも言えるかもしれません。
見方を変えたら、クラブの重さを効果的に使い、遠心力を生み出しやすい条件を持っている! とも言えると思います。
小柄でもシャフトをクロスに使って飛ばせる! 非力でも遠心力を使って飛ばせる!
ゴルフは誰でも平等に楽しめるスポーツなんですね。