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プロゴルファー

おっ3

おっさんゴルファーの希望の星?魅力いっぱいチェ・ホソン!!

こんにちは、ライターの中でも最も『おっさんらしい』と自覚している『おっ3』です。

そんな『おっ3』が今最も注目している男子プロ、チェ・ホソン(崔虎星)が、ツアー2勝目を手にしました。

経歴、スイング、笑顔、立ち居振る舞い、そのすべてに大きな親しみやすさを感じてしまいます。

こんなスイングでボールを操り、見る者を惹きつけるチェ・ホソンは、見方を変えると類稀な運動神経と精神力の持ち主かもしれません。

まったく決まらないフィニッシュ!

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眼光鋭く、ボールの行方を追うチェ・ホソン。

でも、このフィニッシュは何かおかしくないですか?

右足が前に出て、グリップはトップと同じような位置にあり、身体はバランス悪く後ろに傾いています。

まったく決まらないフィニッシュは、その辺の『おっさん』と遜色ありません。

しかし、スタッツを見ると、45歳にして平均飛距離282ヤードをカッ飛ばし、平均ストローク71.3というトッププロなのです。

25歳でゴルフを始めて、翌年にはプロテスト合格という驚異的な上達を果たしたチェ・ホソン。

しかも誰に教わることもなく、それを独学で果たしたというのですから驚きです。

この決まらないフィニッシュにも彼なりの理由があるのかもしれません。

気持ちを込めて!

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一挙手一投足がコミカルなチェ・ホソン。

インパクト前に右足を跳ね上げて、ティーグラウンドでよろめきながらボールを追うかと思えば、グリーンでは曲がってほしい方向にパターヘッドをコロコロと転がしてみたり・・・しかし、思い描いたプレーができたら写真のようなガッツポーズ!

チェ・ホソンのプレイにはとても気持ちが籠(こも)っています。そして、ゴルフをする喜びを感じます。

水産高校卒業後に水産加工場で右手親指の一部を切り落とす事故に遭い退職。

その後、ゴルフ場勤務に転じたために始めたゴルフ。

ゴルフ雑誌を参考に猛練習した末につかんだツアープロの座。大変な苦労によって得た現在の栄光!

だからこそ、一打一打に込める気持ちにはとても強いものを感じます。

誰にも真似できない技術!

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身長172センチ、体重76キロと平均的な日本のおっさんと大差ない体格のチェ・ホソン。

そこから平均280ヤードを超える飛距離を生むための工夫が、強烈な左足の踏み込みと左足を軸にした高速ヒップターンだと思います。

そのスピードを殺さないために必要な動作が、インパクト前に右足が地面を離れる動きだと思います。

また、ヘッドがフォローまで加速し続けた結果として過剰に回転してしまい、左足を軸にしてティーグラウンドをよろける動きにつながっていると思われます。

誰にも真似できないスイングを独学で身につけて、トーナメントで戦うチェ・ホソン。

優勝インタビューでは、物静かな話し方でファンへの感謝を伝える姿が印象的でした。

プレー中でもカメラを向けると優しい笑顔で答え、温かい雰囲気を醸し出すチェ・ホソン。

ツアー2勝目おめでとうございます。

変則スイングを「最強の武器」と言い切るチェ・ホソンにこれからも注目したいと思います。