ゴルフコース・練習場
Gridge編集部
ミズノオープンと同じコースを翌日にプレーしてみたら大変な目に遭った話
ごきげんよう、Gridge編集部のヒッティです。
みなさんはプロゴルファーのプレーを間近で観たことがありますか? 「プロはナイスプレーをして当然」と思っている方は多いでしょう。
「あそこでダボを叩くなんて、メンタル弱いな」とか「それでもプロか」と檄(げき)を飛ばす方もいます(私はよく飛ばされます(笑))。
ところで、先週男子ツアーの「ミズノオープン」が行われました。
そしてヒッティは、最終日に大会観戦・翌日そのコースをほぼ同じセッティングのままプレーできるという好機に恵まれました……!
そのコース難度の高さを体験してきましたので、ご紹介したいと思います!
目次
〜全英への道〜ミズノオープン
5月24〜27日に、茨城県のザ・ロイヤル ゴルフクラブにて~全英への道~ミズノオープンが行われました。
日本の男子ゴルフツアーでありながら、上位選手には全英オープンへの出場権が与えられるという本大会。
勝利の栄冠を勝ち取ったのは、ツアー初優勝の秋吉翔太プロ(写真左から2番目)。
最後まで結果が予想できない大混戦でしたが、優勝した秋吉プロ他、川村昌弘プロ、小林正則プロ、マイケル・ヘンドリープロの上位4選手が、全英オープンへの切符を手にしました!
ところで、4日間のトーナメントをアンダーパーで終えたのは、1アンダーで優勝した秋吉プロただ一人。
参考までに、今シーズン開幕後の8大会中、日本プロゴルフ選手権を除く7試合で優勝者のスコアが10アンダーを超えています。
また今回、最終日まで戦った69人の選手の中で、1ラウンド80ストローク以上を打ったプロはなんと21人、最多ストロークは驚きの89!
そのくらい、難コースで行われた大会だったのです。
「なぁんだ、俺のほうが上手いぞ」と思ったそこのあなた、ヒッティがその難度を実体験で証明します!
世界基準のゴルフコースで、驚異の8000ヤード超え
上位4選手に開かれた、全英オープンへの道。
全英オープンといえば、毎年7月中旬に、ゴルフ発祥の地スコットランドのリンクスコースで行われます。
「リンクス」とは簡単に言うと自然の地形を活かした、海沿いにあるゴルフコースのこと。
ラフが腰の高さまでボーボー、バンカーは小さく深め、寒い・ジメジメ・強風というスコットランドの気候の中で繰り広げられる、“壮大な我慢比べゴルフ”と言っても過言ではありません(ヒッティの主観です)。
そんな難しいコンディションで行われる全英オープンの予選会ということで、当然今回のミズノオープンも難しいセッティングで行われました。
今大会の最大の特徴は、【パー72で全長8007ヤード】という前例のない長さ。
日本の男子ツアーの去年の平均が約7100ヤード、メジャー大会は約7400ヤードという数字を参考にすると、8000ヤード超えというのがいかにモンスター級かということがおわかりいただけるでしょう。
18ホールの全長が600ヤード長い……ということは、1ホールにつき30ヤード以上長いということ。
イメージとしては、グリーンを狙うクラブが毎ホール3番手も上がるということになりますね。
出場選手たちも、コースマネジメントについて聞かれると「耐える」「粘る」「ボギーを打たない」という言葉を並べていました。
レギュラーティーでも容赦ない、6662ヤード
さて……ナナメから解説していないで、あんたが回ったらどうなのよ。ということで。
行ってきました、体験してきました、ザ・ロイヤル ゴルフクラブ。
レギュラーティーからでも容赦ない、6662ヤードです。
グリーンの速さは12.0フィート、グリーンの硬さを表す「コンパクション」は24.0。
男子ツアーの平均的なグリーンコンディションと言えますが、アマチュアが普段ラウンドするコースは普通10フィート前後、コンパクションは22か23くらいが多いので、一般ゴルファーには全然やさしくない設定です(笑)。
また、レギュラーティーの総ヤード数も通常は6000ヤード前後でしょう。
参考までに、ヒッティのスタッツは以下の通り。
・平均スコアはレギュラーティーから約80ストローク。
・平均飛距離は200〜210ヤード。
・体育会ゴルフ部出身。
・アメリカでの武者修行経験ありのセミプロ(ティーチング資格あり)
※男子のアマチュアに当てはめて、ハンディキャップ6~7くらいだと思われます。
プロのセッティングで挑戦!【705ヤードのパー5】
七転八倒の16番ホール、全ショットを記録した模様をご覧ください。
※16番ホールのグリーンですが、横から見た「富士山」のような形をしていて、ちょうどテッペンのところにカップが切ってありました。
※JGTOの資料より抜粋
やられた…! けどGXは良い感じだ!!
ミズノさんから拝借したGXのドライバー。
これが私にはすごく良かったです(ヒッティのヘッドスピードは36~38メートル/秒程度)。
プロと同じティーから挑戦した16番では、フェアウェーに届かず、傾斜に落ちてラフに行ってしまいましたが……(涙)。
この日フェアウェイキープは、パー3を除いた14ホール中、12回!!
ミズノ広報の方によると、GXシリーズの自信を持っておすすめするポイントは、カーボンシャフトに有り。
最先端の技術により、軽くて硬いシャフトの製品化に成功。
軽くすると柔らかくなってしまうという常識を覆し、軽いのにしっかり打てました。
打感・音・振り抜きが本当によかったです。
ウッドもアイアンも構えたときの「顔」が真っ黒・シンプルでかっこよく、全セット換えたくなりました。本当に。
プロの実力を思い知ったラウンドでした
テレビで観てると、とても簡単そうに見えるプロゴルファーの試合。
実際には、ボールが見えないくらいの深いラフから打ったり、硬くて落とし所の狭いグリーンを攻略しないといけなかったり……。
以前、ツアーデビューのプロが100を打ったときに「俺の方が上手い!」と豪語するアマチュアゴルファーが主にネット上に大量発生しましたが、プロとアマチュアではラウンドするコースの難度が天と地ほどに違うのです。
そんなわけで、スコアだけを見てゴルファーの実力を判断できないということがちょっとでも伝わったでしょうか?
ぜひ、生の試合を観戦をしましょう。
プロたちのすごい迫力のドライバーや、技のデパートを見たら、ゴルフ熱がさらに高まること間違いなしです!
きっとプロのすごさがわかると思いますよ!